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納めた税金はいずこへ?

働いたら罰金(所得税)、買ったら罰金(消費税)、起業したら罰金(法人税)なんて言われてしまうくらい、嫌われている税金。

単純に高いってところにプラスして、用途もわからないまま一方的に納めなきゃいけない感じが嫌悪感に拍車をかけますよね。

しかしながら、日本に居住する以上は納税義務があるのは言うまでもなく、、、

だったら少しでも気持ち良く納税した方が良くない?っというのが僕の考え。

結局のところ納めた税金が何に使われているかわからないからモヤモヤするわけで、そこが見えると多少なりとも税金を納める意味を見出だせるんじゃなかろうか。

そう思って今回は税金の使い道について調べることにしました!


税収が一番多いのは何税?

現在日本には約50種類の税金が存在します。

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出典:財務省「税の種類に関する資料」

それにしても多いな(笑)

そして国税庁の令和2年度当初のデータによれば、国に入ってくるお金(歳入)の内訳を見ると、約6割が税収によって賄われています。

数ある税金の中で一番税収が多いのは何税なのか↓

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出典:国税庁ホームページ

国の歳入額の約6割を占める税収の大半は「所得税・法人税・消費税」の3つによって賄われていることがわかりました。

つまり、国民の手によって日本という国が支えられているってこと。
ここの税収がなくなったら日本はオワタです。

まさに

働いたら罰金(所得税)
買ったら罰金(消費税)
起業したら罰金(法人税)

が体現されています。

ちなみに一般的な会社員の人が年間にどのくらいの税金を納めているのか?ウェルスハックさんというサイトで便利なシミュレーターがあったので試しに算出してみました。

年収400万円の年間の納税額シミュレーション

今回は既婚(子無し)の年収400万円のサラリーマンが1年間で納める「所得税と住民税」を算出しました。

自治体によって多少の誤差はあると思いますが上記パターンを踏まえてシミュレーターで計算してみると、

1年間で納める所得税と住民税の合計額は「214,900円」

以前書いた「人生で使うお金」の記事内でも少し触れましたが、厚生労働省のデータによれば二人以上の世帯の月ごとの平均消費支出額は293,379円だったので、一ヶ月分近くの税金を納めていることがわかります。

こうして考えるとやっぱり税金の負担って大きいですね。
しかもこれは所得税と住民税の合計なのでここにプラスαで消費税はもちろん、お酒を飲んだりタバコを吸うならもうちょっと増えていきます。

ただ冒頭でも触れたように日本に居住している以上、納税するのは国民の義務。

だからこそ、汗水垂らして稼いだお金から納めた税金が何に使われてるかってところをしっかり把握しておかなくてはならんのです。


税金の使い道は大きく7つ

ここで本題ですが僕たちが納めた税金がどう使われているかというと、内訳はこんな感じ↓

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出典:国税庁ホームページ

🏥社会保障関係費:35兆8,608億円(34.9%)
🚧公共事業関係費:6兆8,571億円(6.7%)
🧪文教及び科学振興費:5兆5,055億円(5.4%)
🔫防衛関係費:5兆3,133億円(5.2%)
💴経済協力費:5,123億円(0.5%)
🚔地方交付税交付金等:15兆8,093億円(15.4%)
❓その他:9兆4,483億円(9.2%)

これだけだとイメージが湧かないものもあると思うので、何に使われているのかもう少し具体的に見てみますね。

税金の使い道の具体例

🏥社会保障関係費
社会保障関係費は国民の健康と生活を守るための公的サービスである「年金・生活保護・医療・福祉・介護」などに使われています。

以前の社会保障は失業対策や生活保護がメインでしたが高齢化が進むにつれて、社会保険や社会福祉などに重きを置くようになってきています。

身近なところで言うと、医療費の自己負担の部分で大きな恩恵を受けられていますね。

出典:国税庁「歳出~社会保障関係費~」

🚧公共事業関係費
公共事業関係費は「道路や港湾、住宅や下水道、公園、河川の堤防やダム、災害復旧」など、社会経済活動や国民生活、国土保全の基盤となる施設の整備に使われています。

こうした公共事業を指揮するのは公的機関ですが、実際に着工するのは民間企業になるため、雇用機会が増えたり利便性の向上によって誘致ができたりと、経済効果にも期待ができます。

出典:国税庁「歳出~公共事業関係費~」

🧪文教及び科学振興費
文教及び科学振興費は教育や科学技術の発展のために使われています。

教育という面では、公立小中学校の先生の給与や教科書の配布、国公立大学法人・私立学校の援助や公立の小中高の校舎改築などに使われています。

科学技術の発展という面では、ライフサイエンスをはじめとする基礎的研究のほか、宇宙開発、海洋開発、コンピュータなど情報通信(IT)の研究開発などの推進に役立てられています。

出典:国税庁「歳出~文教及び科学振興費~」


🔫防衛関係費
防衛関係費は自衛隊員の給与や食事にかかる「人件・糧食費」と、装備や設備や教育などにかかる「物件費」に使われています。

災害が発生した際には命をかけて救助にあたってくれたり、何かあれば最前線で活躍してくれたりと、日本を守るために欠かせない存在です。

出典:防衛省ホームページ


💴経済協力費

経済協力費は貧困で生活がままならない国の生活環境を改善するべく、国際社会が協力して、先進国から開発途上国の発展を促すために様々な援助という形で使われています。

ただ援助して終わり?って感じるかもしれませんが、東日本大震災のときには開発途上国を含む世界各国から援助がありました。(持ちつ持たれつやね)

出典:国税庁「歳出~経済協力費~」


🚔地方交付税交付金等

地方交付税交付金等は警察や消防、ゴミ収集など地域によって財源の規模が異なることで、公的サービスに格差が生じないように財政を調整ために使われます。

出典:国税庁「歳出~地方交付税交付金等~」


❓その他
最後はその他ですが、僕の探し方が悪いのか国税庁のホームページでも見当たらなかったので、わかり次第追記したいと思いますm(__)m

ということで若干不透明な部分もありましたが、僕たちが納めた税金が身近なところも含めて幅広く役立っていますね。

特に医療費を見ていくと、自分自身が税金の恩恵を受けられていることが良くわかります。

納税額の半分くらいは医療費で使ってるかも

全く病院に行かないよって人には該当しませんが、僕の例でいくと3ヶ月に1回くらいは夫婦揃って歯医者でメンテナンスをしています。

初診料込みの実費で5,000円くらいなので、10割負担だった場合は大体16,000円くらい。

この計算でいくと11,000円くらいが税金で賄われていることになるので、

年間で「11,000円×4回×2人分=88,000円」は税金の恩恵を受けていることになります。

この他、風邪を引いたり他にも医療費がかかれば10万円分くらいは税金の恩恵を受けていてもおかしくはなさそうですよね。(※だからといって無駄に病院に行けばいいってもんじゃないです)

どうしても納税にだけ目がいってしまいがちですが、冷静に考えてみると税金があるから当たり前の生活ができているってことも忘れてはいけません。


生きていく上での当たり前を税金で賄ってる

今回は税金の使い道についてまとめましたが、そのほとんどは僕たちが生きていく上での当たり前を維持するために使われています。

・道路が整備されている
・子供と公園で遊べる
・治安が守られている
・医療費の自己負担が軽減される
・ゴミを出せば収集してくれる
・災害が発生すれば救助してくれる
・学校に入れば教科書が配られる
などなど、、、

きちんと税金の使い道を知ると、確かに仕方ないよねって思える人も多いんじゃないかなと思います。

まぁもちろん、やりすぎな部分はありますし、使い方の部分でもう少しこうしたら?って不満があるのは当然ですが(苦笑)

ともあれ、税収の大半を占める「所得税・法人税・消費税」の3つがなくなれば間違いなく日本は終わってしまうので、家族や自分自身のために納税してるんだって考えるのが一番気持ち良いのかなと個人的には思います。

最後までお付き合いいただきありがとうございましたm(__)m


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