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トンキー君卒業
隣人で親友のイギリス人のメインクーンブリーダーの所で4ヶ月前に生まれたトンキー君が今日オランダに向けて旅立ちました。
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数え切れないほどの猫の出産アシスタントをしてきたけれど、実はトンキー君と兄弟達の出産は今までで一番大変だった特別な子猫達なのです。
早産で58日で生まれてしまった8匹。
通常猫の妊娠期間は65日前後で、60日以前に生まれてしまった子猫は育たないと言われています。
メインクーンは猫種の中でも最も大きな猫で生まれてくる子猫は130g以上という事もざら。
ところがこの子達の体重はその半分以下!
残念ながら、4匹は死産でかなりの時間をかけて一生懸命蘇生を試みましたが助ける事が出来ませんでした。
2匹の胎盤が普通のレバーっぽい形態なのだけど繊維質っぽく妊娠中に異常があったのかも。
この胎盤のせいで子猫がお腹の中で死亡してしまい、早産を促してしまった可能性もあります。
蘇生できた4匹はとにかく小さい!
一番小さい子がなんと38g。
正直こんな小さな猫は今まで見たことない!
他も50g、60g、70gとミニミニサイズ。
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母猫は3年前の出産も早産で1匹が死産で、もう1匹も獣医師の元へ走り保育器にれてもらったけれど育ちませんでした。その思い出があるので何としても育てたい!
あまりに小さいので母親の乳首にも吸いつけず、初めはカテーテルとそしてリス用のニップルとシリンジでの授乳。2時間おきに哺乳をしても2g増えては3g減るという滝汗の戦いです。
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結局38gのポリチーノ君(一寸法師)と2番目に小さかったレッドの男の子は1週間目と10日目にお星様になってしまいました。少しづつ体重が増えて、希望の光が見えてきた矢先だったので、この2匹を失うことはかなりこたえました。
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トンキー君とTJ君は少しずつ体重が増え4ヶ月齢になる事ができました。
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出発前日、オランダへ飛ぶスペシャルボーイ、トンキー君にお別れするために会ってきました。
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本当に苦労したけれど、色々な経験をさせてくれてありがとう!これからもどんどん大きくなって元気でハッピーな猫生を送ってね!
TJ君は友人のお家へ行ったのでこれからも会えまーす!
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