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黒猫との一期一会
一緒に保護活動をしているソウルメイトのインナから、1枚の写真が送られてきました。
キャリーの中で横たわる痩せ細った黒猫の写真。
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車を運転指定していたら、道の真ん中にこの猫が座り込んでいたそう。
立っているのもやっとという状態のだったので、直ぐに保護して獣医さんへ連れて行き、輸液と抗生剤の処置をしてもらったとの事でした。
電話で状況を聞いたとこと、ひどい悪臭がしていて、口内の状態も酷いらしく、FIV/FeLVの感染症を患ってる可能性も考えられました。目は落ち窪んでいて、体も汚れ、横たわったまま頭も上げることができない状態との事。年齢も高齢の様です。
栄養価の高いフードをやっとスプーン1杯食べただけで動かないけれど、痛みはない様で呼吸も早まったり弱ったりしていないとの事でした。
どうしようか?
この状態でテストをするのも意味がないし、できるのはせいぜい輸液くらいかもしれない。
でも果たしてこの子を獣医へ連れて行って、輸液をすることがストレスにならないのか。。。
暖かい静かな環境で休ませてあげるのが今のこの子にとってのベストではないか、と色々話し合いこのまま様子を見ることにしました。
以前一緒に暮らしていた19歳の猫に延命治療をした事で苦しみを長引かせてしまったのではないかと言う、疑問と後悔が今でも心のどこかに残っていて、その後は寿命を尊重してあげるのも最後にできる優しさではないかと思うようになりました。
30分後にこの子が息を引きとったと言う電話が入りました。
あのまま友人に見つけられることがなかったら、車に轢かれていたかもしれないし、冷たい雨の降る中誰にも知られずに亡くなっていたかもしれない。
気休めかもしれないけれど、少なくとも暖かい毛布に包まれてゆっくり眠る様に逝くことができたのはよかったのかもしれない。
大切なのは私達がいつまでも、この子がいた事を忘れない事なのかな。
この子が生きていた事を記すためにこの記事を書いてみました。
又、会いにおいで。
Ciao Ciao…
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