『紙の世界』
紙でできた世界に住む人々がいた。
彼らは紙でできた家や家具、衣服を身に着けて暮らしていた。
ある日、彼らの住む世界に異変が起こった。紙が薄くなり、
破れやすくなったのだ。
人々は困惑し、何が起こっているのかを探ろうとしたが、
答えは見つからなかった。
そんな中、ある人が
「紙を作る人たちがいるはずだ。彼らに聞いてみよう」
と提案した。
人々は協力して、紙を作る人たちの居場所を見つけ出し、話を聞いた。
すると、彼らは
「紙を作るためには、木が必要なのだ。しかし、
木が枯渇してしまっているため、紙を作れなくなってしまったのだ」
と告げた。
そう告げる男の後ろに広がるはげあがった山々には、
紙の切り株があちこちに点在していた。