『宇宙人』
ある日、私は宇宙人に誘拐された。
宇宙人は私に言った。
「あなたは地球の代表者として選ばれた。あなたは地球の運命を決めることができる。あなたには二つの選択肢がある。」
私は宇宙人に尋ねた。
「二つの選択肢とは何ですか?」
宇宙人は答えた。
「一つ目は、地球を救うことだ。あなたがそう選べば、我々は地球に平和と繁栄をもたらす。あなたの種族は幸せに暮らすことができる。しかし、その代償として、あなたは我々の実験台となる。あなたは苦痛と恐怖を味わうことになる。」
私は宇宙人に尋ねた。
「では、二つ目は何ですか?」
宇宙人は答えた。
「二つ目は、地球を滅ぼすことだ。あなたがそう選べば、我々は地球に戦争と災害をもたらす。あなたの種族は絶滅することになる。しかし、その代償として、あなたは我々の仲間となる。あなたは自由と快楽を味わうことができる。」
私は宇宙人に尋ねた。
「それでは、どちらを選べばいいですか?」
宇宙人は答えた。
「それはあなた次第だ。あなたの意志が決めることだ。」
私は宇宙人に尋ねた。
「でも、どちらが正義ですか?」
宇宙人は答えた。
「それもあなた次第だ。あなたの倫理が決めることだ。」
私は宇宙人に尋ねた。
「では、どちらが幸せですか?」
宇宙人は答えた。
「それもあなた次第だ。あなたの感覚が決めることだ。」
宇宙人は言った。
「さて、これで最後の質問だったね。では、地球を救うか滅ぼすか、どちらを選ぶ?」
私は答えた。
「私一人の命で皆が救えるのなら安いもんです。どうぞ煮るなり焼くなりして下さい。」
「なんて気高い種族なんだ。この星を侵略しようなんて間違っていた。」
宇宙人はそう言って帰っていった。
「やれやれ、助かった。」
そう言って彼は大きく伸びをすると、
前脚に顔をうずめて昼寝の態勢に戻った。