『喫茶店』
ある日の朝、普段通りにコーヒーを
淹れようとキッチンに立った。
カップに注ぎ終わったとき、
わたしはふと冷蔵庫に貼ってある小さな写真に目を留めた。
それは、別れたばかりの恋人との、
2人で撮った喫茶店での写真だった。
わたしは懐かしく思い出し、またその店に行きたくなった。
仕事が終わり、わたしはその喫茶店に足を運んだ。
店内には懐かしい雰囲気が漂い、
わたしは昔の他愛もないことを色々と思いだしていた。
注文したコーヒーが届き、いつもはいれない砂糖を、
スプーンでくるくると黒い液体に沈めていった。