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独学編集者によるはじめての実技篇①【素材の準備と機材】
音声編集の第一歩。素材の準備と読み込み、必要な機材
音声編集を始めるにはまず素材を準備し、編集に必要な機材やツールを揃えることが重要です。この記事では初心者の方がスムーズに作業を始められるよう、具体的な手順や必要なアイテムを少しづつ、一日15分程度の作業分量で紹介します!
1. 素材の準備
今回はなんと声優であり、ライター、デザイナー、音声編集までこなす『ボグドー』さんから、ご厚意にて音声編集練習用の素材を提供してくださいました!
本当にありがとうございます!
実は私、ボグドーさんの音声編集のセンスに惹かれた1人でして、このご提案に本気で喜んでおります。
今回を機に一度ボグドーさんの作品を聴いて頂きたいのですが、彼女の実体がそこにあるかのような生きてる声と作品世界を構築する音のバランスはセンスがいい!の一言に尽きます。
ぜひ皆さま、DLsiteにて彼女のプロデュースする作品に触れて頂き、Xの方もフォローをお願い致します。
・Xアカウント@Bog_Doing
・ポートフォリオhttps://x.gd/5Lc23
・Youtubeチャンネルyoutube.com/c/ChannelBOGUDO
ご提供頂いた素材です。以下のリンクからダウンロード頂き大切に保管ください。(ダウンロード期限は本記事公開2025/1/6より30日間です)
https://77.gigafile.nu/0204-55a9841889b43d4110bdaea81a90747d
内容は脚本と、練習用の元素材となります。(ボグドーさんの編集済みデータもお預かりしていますので、そちらは最終回に公開させて頂きます。)
※お願い:こちらはボグドーさんという1人のアーティスのご厚意によってお預かりしたデータです。本来であれば作品の卵を拝借して手を加えることは、誠心誠意作品を生み出した1人の人間を深く傷つける行為となります。ですので、外部に持ち出したり2次3次利用などは決して行わないことをお約束ください。
では、今回も楽しい音声編集を始めていきましょう!
1-1. 素材の種類を確認する
今回は素材をご提供頂いておりますがご自身で用意したい方もいらっしゃるかもしれませんので、一通り説明します。
音声編集で使用する素材には、以下のようなものがあります:
• 録音音声:ナレーション、セリフ、インタビュー音声など
• 効果音:環境音、アクション音など
• BGM:雰囲気を作るための背景音楽
1-2. 録音音声のポイント
• 録音環境を整える
静かな部屋で録音する。窓を閉めて外部ノイズを防ぐ。
• 部屋の反響音が気になる場合は、カーテンや布を使って音を吸収させる。
• 録音時の注意点
必要なシナリオや台本を手元に準備。
音声の音量が適切かを確認(クリッピングを避ける)。
必要なら数秒間の無音部分を録音しておく(ノイズ除去の基準に使います。外部にて音声編集を依頼する場合はあった方が良いでしょう。時間をおいて収録する場合は、その都度ベースノイズを録音しておくことをお勧めします)
1-3. 素材を整理する
• 録音した音声や音源素材を専用フォルダにまとめる。
• ファイル名を整理:
「ナレーション_1.wav」「効果音_鳥の声.mp3」など、分かりやすい名前を付ける。(フォルダごとに分類するとさらに効率アップ。)
2. 音声ファイルの読み込み 使用するソフトを決める
• 無料ソフト:Audacity(Windows/Mac対応、オープンソース)
今回ははじめての方でもとっかかりやすいようにAudacityを使って解説していこうと思います。
もしまだ所持されていなければ上記のAudacityのURLよりダウンロードしてください。
• その他有料ソフト:Cubase(私の使用DAW)、Pro Tools(業界標準のDAW)、Auditon(Adobe製のDAW)など
ところどころで有料ソフトの方が良い点なども紹介していきます。
2-1.ファイルの読み込み手順
例として、Audacityを使った場合の手順
1. ソフトを開く:Audacityを起動し、初期画面を確認。
2. 音声ファイルをインポート:メニューバーから「ファイル」→「開く」を選択。ファイルをドラッグ&ドロップでもOK。
3. 波形を確認:読み込んだ音声が波形表示でタイムラインに表示されます。
2-2. ファイル形式の注意点
• 推奨形式
WAV(高音質だがファイルサイズが大きい)
MP3(圧縮形式でサイズは小さいが音質は劣化)
• ファイル形式が読み込めない場合:何かしらのコンバーターを使って形式を変換する。例「LAMEエンコーダー」など
3. 必要機材の一覧
音声収録から編集に必要な機材をリスト化しました。最低限のものから、ステップアップに役立つ機材まで広く浅くですが紹介します!
3-1. 録音用機材
1. マイク(必須)
• コンデンサーマイク(高音質、スタジオ録音向き)
• ダイナミックマイク(耐久性が高く、環境ノイズに強い)
• 例:Audio-Technica AT2020、Shure SM58
※モノラル収録であれば宅録の場合、ノイズを拾いやすいコンデンサーマイクよりダイナミックマイクの方が使いやすいかもしれません。
2. オーディオインターフェース(推奨)
• マイクをPCに接続するための機器。
• 例:Focusrite Scarlettシリーズ、MOTU M2など
3. ポップガード(推奨)
• 録音時の「ポップ音」(息の音)を軽減。吹かれの音などのポップノイズはセリフに乗ってしまうと綺麗に除去するのがほぼ不可能です。
3-2. 編集用機材
1. パソコン(必須)
• Windows/MacのどちらでもOK。メモリが8GB以上あると快適。
2. ヘッドホン(必須)
• 正確な音質をチェックするために必要。モニタリングヘッドホンを探しましょう。
• 例:AKG K240 Studio(比較的安いのではじめてにはお勧め)、Sony MDR-CD900ST、Audio-Technica ATH-M50X
4. 作業効率を上げるためのポイント
1. 脚本を読み込む
• 何度も読み込んだ上で人物像や世界観をイメージしていきます
2. 効果音の準備
• 脚本上に書いてある、もしくは追加で必要そうな効果音をリストアップしておく
5. まとめ
音声編集の準備は、スムーズな編集作業のための土台です。以下のポイントを押さえましょう
• 素材は丁寧に整理し、使いやすい形にまとめる。
• 必要な機材を揃え、環境を整える。
• 音声編集ソフトを活用して、素材を正しく読み込む。
次回は「読み込んだ音声のNGカットと基本的な編集操作」について解説します!