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INFJ トランスジェンダーMtFおじさんの人生と覚悟
著者近影。
別に中二病でもなく、イタイわけでもなく(うまい)
シンプルに眉間とか指で押さえてるあたりの保湿の為にコットンパックしているだけです。 どうもこんばんは、まやです。
プロフにもある通り私はトランスジェンダー(以下MtF)なんですけども、あんまり自分ではそう思っておらず、分類するならここになるよねって事でそこの末席に身を置いております。
なぜ、そう思っていないかというと圧倒的自己肯定感の低さの為です。
今回は経歴をダイジェストでお送りしながら、その中でINFJ+MtFとしての自分がどんな感じで生きてきたのかつらつら語っていきたいと思います。
まずはMtF関連抜きで語って、その中でどう目覚めていったか後付けていきます。
小学生時代~社会に出るまで
小学生の頃の自分は今を100とすると1か2くらいのメンタルしか持っていなくて、授業中によくある「この問題わかるひと~?」でクラス全員が挙手していても手を挙げるという行為が恥ずかしくて出来ないほどでした。
ヒュー!重症ゥー!
流石にこれでは社会生活に支障をきたすレベルなので、学生生活の中でちょっとずつレベル上げをしながら、いよいよ社会に出て“働く”という事を考えていく中で、どんな仕事をしようが絶対にそこには他人とコミュニケーションを取るというプロセスが発生するわけで、本腰を入れて克服しようと苦手とする接客をアルバイトという形から始めていく事にしました。
アルバイト時代・回らないお寿司屋
最初はそんな自分なので、ぼっち・ざ・ろっく!のぼっちちゃんバリにヤベー奴だったんですが、何とか仕事を覚え、信頼を得て、所謂バイトリーダー的な感じになり、働きすぎで心臓が止まりそうになって救急車に初めて乗ってみたり色々な経験をさせていただきました。
もう今ではその場所はありませんけど、ここで一歩踏み出したのはとても大きかったです。感謝。死という感覚を肌で感じて「仕事なんて命かけてやるもんじゃない」という事を理解したのも大変勉強になりました。
INFJの皆様、その責任感の強さはメチャクチャよく分かるんですけど普通に命の方が大事なのでそこはお互い死守しましょうね!にっこり!
でも、いざとなったら頑張るんでしょうね。知ってます!にっこり!
正社員時代・鬱になる
暗黒期。自殺未遂2回目がこの頃。(急に情報をぶっ込む
正社員になって親を安心させなきゃ、ちゃんとしなきゃ、みたいな焦燥感があって無理矢理なりたくもないものになってしまってとんでもなく病みました。毎日遅く帰ってきてお風呂に入ると蕁麻疹が出て、ご飯を食べながらなぜか涙が出たり、たまに始発もまだ走っていない時間に電話がきて「今からxxの現場に行くから迎えにいく」なんて事もあり心身共にズタボロになりました。まぁ、診断こそ受けてないものの完全に鬱だったでしょうね。
「仕事なんて命かけてやるもんじゃない」はどこに行っちまったんだよ!!
安心してください、辞めましたよ!(とにかく明るいまや氏
人生の転機・自分に合った仕事
正社員時代は接客業から一転して、人とほとんど関わらず作業、作業。
逆に対人に飢えていた私はニート期間を経て次の仕事を始めます。
そこで出会ったのがフィットネスクラブでした。
運動は昔から割と出来て、インドア派だったけど嫌いじゃなかったので、対人で明るそうな雰囲気のその場所で働き始め、真面目に頑張っていたので中核的な存在になるのにそこまで時間はかかりませんでした。やってて良かった飲食業。死にかけるくらい働いたりしたおかげか、無茶ぶりも余裕でした。ほぼ定時で上がれるとか超ホワイト。
基本的な事は研修等で学べますが、それだけではお客様の困っている事を全て解決できません。INFJ魂が黙っちゃいませんでした。
特に専門学校を出ていない私はそこから自力で学習し、実践と失敗と成長を繰り返しながら最終的には組織に属さず、自分の力で誰かを助けたいという想いから独立してパーソナルトレーナーとして活動するようになりました。
身体は忖度をしないので、正しい事をすれば正しい結果が返ってくるところ、それで人の助けになれるところが気に入っています。
一応パーソナルトレーナーではありますが、仕事やプライベートのストレスや家庭環境だったりあらゆる面でサポート出来るように専門外の知識も学び続けていて…っていう事なんて私以外のこの世で働く人々全員、表に出さなくてもやってるんだろうなって思ってたけどそうじゃないんですよね。これくらい出来て当然、仮にその日の自分に100点付けられてもその瞬間から点数が落ち始めるからその中でも課題を見つけてもっと良い仕事をしなければ…と、INFJ全開で数年突っ走り、なんやかんや今に至ります。
トランスジェンダー(MtF)として見た人生の振り返り
かなり端折りましたが、そんな人生の中で所謂目覚めていった切っ掛けは
特にありません。(追記:うそかも)
心の中で軽くツッコミ入れてると思いますが、まぁ落ち着いて。
別に青天の霹靂みたいな衝撃とかじゃなくて(追記:うそかも)本当にゆる~~~~くじんわ~~~りじんわりと目覚めていっただけなんです。
①髪切るの超イヤだった
小さい頃から何で自分は伸ばしたらダメなのか全然理解出来なかった
今でも不合理で納得出来ないことばかりだけど
親から言われる「そろそろ髪切りなさい」が本当に死ぬほど嫌でした。
態度に出しても話を聞いてくれない、理解しようとしてくれない親が深層心理にこびりついた感覚で、今でも正直親の事は好きじゃありません。
②声変わり超イヤだった
ある日、音楽の時間中に自分の声がおかしい事に気付いて
それが声変わりというものだと知った時の恐怖感よ…分かる人には分かるよね…。
今でも自分の声は嫌いで歌うって事なんて以ての外。
ホルモンで声変われよなーーーーーなんだよもぉーーーーーーーー
③可愛いに憧れがあった
中学生くらいの頃に当時モロに男子として生きていたのでジャンプとか読むじゃないですか。その時に封神演義っていう藤崎竜さんの漫画があって、竜吉公主というキャラがいたんですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1683995708652-BCdJLRPmgw.jpg?width=1200)
「うわああああああああああこれだああああああああああああ」
と当時、衝撃のあまりイスから転げ落ちたのを覚えています。(誇張)
そう、こうなりたかったんですよこれこれ。
と同時に絶望に突き落とされました。
だって自分、男じゃん…。
あまりに衝撃的かつ、いきなりMAX理想的なものを目の当たりにして、それと自分を比較し、絶対に努力ではどうにもならない現実を直視し絶望したのです。
可愛いは作れる!☆(ゝω・)vキャピじゃねーんだわ。遺伝子から作り直してくれ。
そして歳がバレるわ。
ていうか切っ掛けこれじゃね?(追記:うそでした)
④全てに蓋をする。が、
元々、自己肯定感が微粒子レベルで小さく自信がない自分は完全に心が折れ…いや、完全☆粉砕されました。
粉砕されたものを骨壺に入れて封印し、前半に書いたような生き方で他に集中して忘れようとも思いました。
しかし、コロナ禍によってぽっかり暇という穴が空いて向き合ってしまった。
考え直してしまった。
このまま自分の人生でない感覚のまま死ぬまで生きるのかと。
それは、以前感じた“死の恐怖”と比肩するほどの恐怖でした。
そして私は蓋を外し、粉々になったそれを少しずつ形にしていく覚悟をしました。
…冒頭でも書いたあまり自分ではMtFと思えていないというのは、理想が自分の中で極限まで高すぎてそれ以外の自分はゴミとしか思えないからなんです。
![](https://assets.st-note.com/img/1683997142634-lupJcZL03Q.jpg)
ダメです。認められません。
他人がどう言おうと、自分が自分に納得しないと認められない凄い面倒な奴です。故に、これからも勝てない謎の戦いをし続けると思います。
最後に。
私は西尾維新さま原作の物語シリーズが好きなんですが
その中で好きな言葉があるのでそれを締めの言葉とさせていただきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1683997493533-lxRYaYSPnn.jpg?width=1200)