人生を変えた1冊
何かに心を動かされたり(良くも悪くも)、なんとなく悲しい気持ちになったり孤独を感じたり、ふとした時に何度でも読み返して、自分をリセットしたくなる本があります。
サン・テグジュペリの『星の王子さま』です。
有名なお話ですが、私にとって”人生を変えた1冊”です。
王子さまとの出会い
王子さまとの出会いは、中学生の頃だったと思います。
高校〜大学の7年間が私にとって青春、思い出の詰まった濃ゆ〜〜い時間だったとすると、中学時代はまさに暗黒期(笑)。思い出したくも無いことの方が多い気がする(笑)。(ここで書くと重すぎる話もあるので、詳しくは触れませんが、いつか気が向けば書きたいと思います。)
きっかけがあったか、すっかり忘れてしまいましたが、偶然手に取ったこの1冊によって、人生が変わったと思います。
どう変わったかというと、『大切なことを教えてもらい、なんか人生リセットされた感、解放感があった』『本当に大切なものが何かを考えることで、目の前の嫌なことや不満を乗り越えられるようになった』
もし読んだことない人がいれば「とにかく、騙されたとおもって一度でいいから読んでみて欲しいんや・・・!!!」と言いたい・・・
詳しいレビューはググればいくらでも出てくるんですが、私がこの本から学んだことをいくつか挙げたいと思います。
本当に大切なものは目に見えない
王子さまが地球で出会ったキツネのセリフの中に、この本の主題の1つが隠されてます。
大人になればなるほど、ほんまに大切なものって何か、わかってるんやけど、忘れてしまうんよなあ・・・
お話の中で、王子さまがいろんな星を旅する場面があるんですが、そこでいろんな大人に出会うんですよね。で、「大人ってへんだなあ」と呟く。いま、自分がすっかり大人になったことを実感しました(良くない意味で)。
お酒の美味しさ(と一時的に嫌なことを忘れられること)も知ってしまったし、お金もっと欲しいって思うようになってしまったし、誰かに認められたいとか好かれたいとか(この投稿いろんな人に見てもらいたいとか)無駄に欲求が増えたなあ。もちろんお酒も飲んでいいし、お金はやっぱり大事なんですが、なんかこう、ふと、あれ、これでいいんやったっけ?てボヤッと思うんですよね・・・
大切なものってなんやったっけ。
たまにぼんやり考えてみるのもいい気がします。
その人が特別なのは、その人のために費やした時間のせい
某不動産屋さんのCMで「愛ってなんなんだ・・・」てTOKIOの長瀬くんが呟くやつ、ありますよね。
その答え、これやと思います。
愛って、その人のために費やした時間そのものでもあるし、それだけ時間を費やすほど、相手が自分にとって特別で大切ってことなんですよね。
愛だの恋だの鯉だの何だの、語るつもりは全くありませんが、なんかこの考え方が一番しっくりくるなって思います。
その人のために仕事をする時間、その人のためにごはんを作る時間、その人の誕生日プレゼントを選ぶ時間、その人に今日どんな楽しい話をしようか考える時間。
これが全部愛につながるもんやと考えたら、この世は愛に溢れていそう。
最後に、最近思うこと
この投稿をしようと思ったのは、最近なんか悲しいニュースが多いな、と感じたからです。
私自身は、全くきれいな心の持ち主ではなく、あれやこれやと文句言いがち、誰かの言動に批判することも多いです。(SNSではなく、実家のおかんや大学時代の友人たちとあーだこーだ言います。)
王子さまの世界のように、いつまでも子どもではいられなくて、日々やるべきことに追われ、大切なものを忘れてしまうこともあります。
でも、だからこそ、たまにでいいから、ぼんやり、ほんまに大切なことってなんや?と考える時間を作りたいなって思います。
そんな時間を作り続けること、そのために何度もこの本を読み返してみること。
私が今最も簡単にできる、ちょっとした人生リセット方法だと思ってます。
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