夏の甲子園の登板間隔問題。

夏の甲子園。子供の頃は夏休みになると毎日テレビで見て、自分も大きくなったら野球がしたいと思わせてくれるものでした。大人になった今も、休憩の時間などに経過は見ていますが、昔とは異なり少しソワソワしながら見ています。なぜなら彼らが、特にピッチャーが怪我をしないか気が気でないからです。
甲子園は、一般に過密日程であることが知られています。2019年の夏の甲子園は8/6に始まり、8/22に終わりました。この17日間の間に最大で6試合をこなします。実際にはトーナメントなので後半になるにつれて過密日程になるので、これは一人で投げるならかなり厳しい内容になります。
例えば今年星稜のエースとして決勝まで多くの試合を投げていた奥川君の投球日程と球数は次のようになります。

8/7 9回 94球
8/13 2回1/3 39球
8/17 14回 165球
8/18 登板なし
8/20 7回 87球
8/22 9回 127球

彼はその前の年の本当に決勝まで一人で投げた金足農業の吉田君に比べればだいぶましなのですが、8/17に165球投げてから中2日、中1日でまた投げるのは正直どうなのだろうと思ってしまいます。
一人で投げなければいいじゃん、と言われればそれまでなのですが、プロ野球と異なりエース一人で投げぬくことが多い高校野球においてはこの投球間隔は異常だと言えます。ちなみに参考までに、プロ野球選手の先発は一度投げると6日空けて、メジャーリーグだと4日空けるのが定番です。高校生は体ができていないことを考えると投げすぎないようにしてあげることは間違いなく大切なのですが、難しいのが「どれくらい投げると怪我をするのか」が人により異なることなのではないかと思います。ただ、現状が準決勝、決勝の間が1日(それも最近導入されたわけですが)と間違いなくまずいので少しでも間隔を空けさせてあげたい。

というわけで私の記事の目標は、
いかに球児に満足した高校野球生活の集大成としての甲子園を楽しんでもらいつつ、球児の体を守るか
ということになり、具体的な議題としては

1. 最大6試合をこの短い間隔で戦う中で可能な限り登板間隔を空けるにはどうしたらいいか(=いかに最初のトーナメントを早く終わらせるか)
2. そもそも甲子園をもう少し長く借りることは可能なのか
3. 球数制限は設けた方がよいのか、設けるならどのような形がよいか

の3つになります。追って一つ一つ記事にしていこうと思っています。

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