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優しい声かけ
主人の伯父がだんだんと弱っていて、年末からは入院しご飯も食べれなく寝たきりの状況になっていた。
主人は優しい人なので定期的にお見舞いに行っては「こなくて良いよ」とうるさがられていたが、年末の入院の時にはアパートも引き払い最期になっていくことを感じていた。
その伯父が亡くなったと朝方連絡が入った。
ちょうど昨日もお見舞いに行って来たところだった。
最後に会えてよかったねと思う。
介護の業界にいたので、人がなくなる現場には多く立ち会ってきた。
看取りで家族とともに付き添い、エンゼルケアをしたこともある。
人が亡くなる際、最後まで残る機能は、一般的に聴覚だと言われている。
ご飯も食べれなくなって、返事もできなくなって、他の機能がどんどん動かなくなっていって、
意思疎通ができないと思っていても、最後まで声は聞こえていたりする。
だから、家族や親しい人が最期まで話しかけることが大切なんだよね。
その他は触覚が比較的最後まで残る。
優しく手を握ったり、体を拭いたりするなどの触れ合いが、亡くなる方にとって安らぎを与えられると思う。
もちろん感覚の残り方には個人差があり、病気や年齢、置かれている状況によっても違うけれど。
認知症の方でも、同じように
聞こえている能力は同じ
理解できないと思って、本人に声かけもせず、介護職同士が文句を言いながら物を扱うように接する場面に多々遭遇し、
切ない思いを何度も経験した。
そんなことをなんか、色々と思い出した朝だった。
人が亡くなることは、残された人に大きな悲しみや衝撃になります。
最後まで残るかもしれない聴覚を信じて、優しい声かけ、優しく身体を触ること手を握ること。
最後のコミュニケーションを図ることができるかもしれません。
亡くなるその人だけでなく、感謝の気持ちを伝えたり、思い出を語り伝えることで、残された人も心の整理をすることができると思います。