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スケスケ・ア・ゴーゴー


⚠︎細かな部分までネタバレありで書いています。
現在、コント公演の映像が配信されています(〜3月24日まで)。
公演を観ていない、配信で観るのが初めてという方はご注意ください。

記憶を頼りに書き、配信を見て一部加筆・修正しました。
どんなコントだっただけでなく、個人的解釈、超個人的感想がちりばめられています。








転転飯店
第4回 持続可能なコント公演
「スケスケ・ア・ゴーゴー」
@中野   劇場MOMO


「82号」


いつものあの衣装で転転飯店のお二人が登場。
透明人間、液体人間、ガス人間と数々の人造人間を作ることに成功している博士(中村さん)が、細細人間(平山さん)を作ることだけは失敗しているというお話。

細細人間は、ラードを40%使い、黒烏龍茶(培養液はイキり  by博士)につけると出来るらしいです(?)

細細人間に銃を向けるも跳ね返され「出た?」と二人で銃を確認するところが好きでした。
あと、博士に銃を向けられた時の細細人間の表情、空気ががらっと変わる感じ、好きです。


「popularity」


舞台はオフィスの喫煙所。
タバコを吸い終わった後輩(中村さん)と、今からタバコを吸おうとしていた先輩(平山さん)がすれ違い、先輩が後輩を引き止めるところからお話はスタートします。

人望が欲しいのに自分で開催した誕生日パーティーに誰も来なかった平山先輩は、人望がないな自分と感じたときに500円ずつ貯金して貯めた100万円を使って、人望を得ようと考えます。

ビッ〇カツを全国の小学校に配って防犯ブザーを鳴らされる平山先輩、同僚一人一人の顔を描いたクッキーを配って怖がられ後輩に泣きつく平山先輩と「あんなに怖がらなくてもいいのにねえ」と先輩を慰める後輩が好きです。
あと、LINEのリアクション(スタンプ)のところも好き。


       

 「青空」


執事アルバート(中村さん)とシャロンお嬢様(平山さん)の、苦難を乗り越えた(?)恋の物語。

二人しか知らない場所で、お嬢様に紅茶を差し出すアルバート。
名門の伯爵との結婚が決まっているのに、本当は執事がずっと好きだったと思いを伝えたいお嬢様と「その先は言ってはならないのです」と止めつつも、お嬢様に耳を塞がせ「好きだ」「可愛い」と叫んでしまう執事。

お嬢様が紅茶をこぼしてしまったり、昔話をする中で距離が近くなりバグってしまう執事とお嬢様が好きでした。バグったあと真顔で定位置に戻るのも。


アルバートが撃たれたことを「私のせいだわ」と悲しむお嬢様に「それは本当にそう」と返す執事も好きでした。アルバートが戦う姿に「メロすぎる!!」と叫ぶお嬢様も。



執事が撃たれて倒れた悲しさからダチョウになってしまうお嬢様と、元はごろつきで成人式は袴で出席して、L〇Hのオーディションを受け、ド〇キで香水を買った逆流性食道炎持ちの執事。



冷凍のチャーハンをチンすると量が減ってしまうのと、高めの充電ケーブルもわりとすぐにダメになってしまうのは永遠の悩みですね。


 

「いざ、参る」


代わりにお墓参りをしてくれるというお墓参り代行サービス「いざ、参る」

代行サービスでお墓参りに来た社員 富田(中村さん)と、その様子を見ている先祖の霊(平山さん)のお話。

掃除が一瞬で終わったり、お供え物が〇蘭のラーメンセットとキット〇ット、代読される手紙に文字制限あり、対してお隣のお墓は見たことない機械を使った掃除、お供え物はG-SH〇CK、手紙の代読は社員が泣きながら読み上げ、プランにランクがあることに霊が気づき、電話をかけます。
感情が入りすぎてお墓を食べちゃう富田さん、墓石を抱えて子どもを溺愛するパパのようにあやす富田さんが好きでした(?)
反・いい父さん協会ってなに(??)



「光津郷、結婚相談所に行く」


まさか、お会い出来ると思っていませんでした。
結婚相手を探しに来た光津郷と、担当する結婚相談所の社員のお話。

行動が読めない光津さん、面白すぎた。
光津さんは年齢2歳、職業コックピットだそうです。
大きな声で予約した光津さん、好き。
オチも読めなさすぎた、、



「オンアイス」


迷彩服にローラースケートを履いて登場するお二人。
何で?って思ってたけど、後のコントで正体が明かされます。

桃源郷カルカチアを守る特殊部隊ブレーデ二クスのメンバーが、次々に紹介されていくスケートショー。

軽トラをたんぽぽでつくる隊員(平山さん)、ただ背が高いだけの隊員(中村さん)、大きいダンボールが貰えるお店の情報を掴んでいる文化祭前の学生隊員(中村さん)、隊員みんなの誕生日を覚えている隊員(平山さん)、猫と人間のハーフ チャ〇チュールぺろよし(中村さん)、好き。

中村さんと平山さん、筋肉痛大丈夫かな笑
自分に向かってくる中村さんに、おびえながら笑ってる犬さんが好きでした。

「スケスケ・ア・ゴーゴー」


博士の元から逃げ出してきた、透明人間1号(平山さん)と2号(中村さん)。

街で出くわし、お互いの姿が見えることに驚くところからお話はスタート。

透明人間の生活を楽しんでいる1号と、ベンチに座って人が来たら避け、寝るだけの「生活」の2号。
1号が、飛行機に乗せたり、野球の試合を見に連れて行ったりと、透明人間の楽しさを2号に教えます。

大谷くんの試合を見て「野球始める」「憧れるのやめよう」と影響されちゃってる2号、
特殊部隊ブレーデニクスのアイスショーを見て「1部に重要なエッセンスが3つございまして」「原作を貸します」とヲタク語りをしだす2号が好きでした。




研究所から逃げる時、1本だけ残っていた人間に戻れる薬を持ち出していた2号。

1号は、人間に戻りたいんだったら、今すぐ飲めと勧めます。

「僕これ飲んだら、1号本当に一人になっちゃうから」

2号の葛藤。びんの蓋を閉め、明日飲むと1号に伝えて。


透明人間の世界を楽しみ尽くす二人。
おじさん(光津郷)からシャ〇ルのポカリをとってきた、飲んじゃいなよと1号に渡す2号。

その中身は、実は人間に戻れる薬。
1号は異変に気づき、飲むふり、2号が見えなくなったふりをしてその場を去ります。

そしてまた一人になり、ベンチに座り眠る2号。
そこにやってきて2号が眠る横で、1号は「お前嘘下手だな」と人間に戻れる薬を水筒に入れます。

目が覚めて、いつものように水筒から飲み物を飲み、一瞬「ん?」と顔をしかめる2号。
人から話しかけられ、自分が人間に戻っていることに気がつき、1号との別れを悟ります。



寂しくないように、毎日ここに来ると空に話しかけ、来る日も来る日も見えない1号に話しかける2号。

「ケガとかしてないよね」
「気をつけてよ、僕ら病院行けないんだから」
と話しかけたとき、前と同じように「僕ら」と話しかけたけど、自分はもう人間に戻ってしまって、でも1号は透明人間で、ということを実感してしまった瞬間のように感じました(超スーパー個人的解釈)。


そして、気づいたことがある、飲んだ薬は一口だけだったのに、人間に戻れたと2号に話しかけ、すっ飛んできて水筒から薬を飲む2号。


1号と2号の再会。

やりたいこと全部やってから人間に戻ればよかった、オーロラも見たかったし豪華客船乗りたかったし、と次々とやりたいことが出てくる1号に

「1号、それ今から全部できます!」

と笑う2号。


行きたかったお墓参りを叶えた1号に、G-SH〇CKを持った霊が「遅いよ!!!!」としびれを切らしたように叫び、お話はおしまい。





転転飯店に出会ってから、コント公演を劇場で観ること、転転飯店としてあの白と黒の衣装を着ているお二人を見ることが私の小さな、とても大切な夢でした。

最初のコントからあの衣装が見られると思わず、お二人の姿が見えた瞬間泣いてしまいそうでした。




本当に楽しかった。面白かった。
感想を書こうと思っても、この一言で考えが止まってしまいます(?)

普段まかないラジオで見ている犬さんと中村さんの雰囲気も大好きだけど、妖精大図鑑「魔女の一撃」や、今回のコント公演で見たお二人も本当にかっこよくて。

舞台や演劇の世界にいるお二人のコントは、より周りの風景や登場人物の背景が鮮明に見えて、コントの世界に引き込まれるようでした。


ワクワクして、どきどきして、たくさん笑った。


最後のコント。
コントで泣く日が来るとは思いませんでした。
今の自分の状況にはまる部分があって、中村さんの台詞に泣かされました。
個人的状況と解釈で、また長くなりそうなので別でnoteを書こうかなと思います。



15日の14時からと、19時からの回。
1日に2回、同じコント公演を見ました。
でも、まったく同じということはなくて、観る席が変わるとお二人の表情がより鮮明に見えたりして楽しかったです。


犬さんが前に動画で、観劇した時にこの空間と離れたくないあまり劇場のほこりを食べたとおっしゃっていましたが(?)、とてもよく分かります。

終わってしまうのが本当に惜しい時間でした。


ライブとか舞台とか終わって会場を出る時、余韻に浸りつつも日常に戻ってしまう寂しさが毎回あって。

でも、
最後のコントにそっと背中を押されているようで、
街中で、人の顔が描かれたクッキーをばらまいている会社員に戸惑っている1号と2号が今にも現れそうで。

透明人間みたいに軽い足取りで、会場を後にしました。

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