コントがやりたい作家さんと役者さん
社会人になってからの辛い時期、色々なものが私の糧になっていました。
お笑い、演劇、音楽。
どれほど救われてきたか分かりません。
特にライブや舞台は、あと何ヶ月、あと何日だ、と私を支え、観ている時は「生きててよかった」と思わせてくれ、終わってしまったあともその思い出で守ってくれるものでした。そして今も。
転転飯店との出会い
私は今、働きながら社会人学生をしています。学校、教室というものにいい思い出がなく、働きながら勉強することは簡単ではないことも分かっていたので、職場からの勧めにしばらく悩みました。
このまま今の仕事を続けていく自分が想像出来ず、かといって別の職場に転職するにも大きな不安があって。
今の仕事に近く、より専門的な知識を得られて、卒業後も働く場が保証されているならと、入学を決意しました。
去年の4月に入学し、振り返る間もなく1年半が経ちました。毎日必死で、どうやって生活してきたか思い出せないくらいです。
2年生になり、本格的な実習が始まりました。実習の合間にも、午前は学校で午後は仕事、次の日は朝から実習という時もあり、正直体も心も忙しさに追いついていないなと感じていました。
実習中は、できない自分との対峙と勉強不足を実感し、家に帰れば大量の記録と事前学習。
辞めたほうが楽なのも、楽になったあと悲しくなることも分かっていて、でも頑張り方が分からなくなっていました。
毎日くたくたで、土日はほとんど動けずスマホとベッドと一体化しそうな時のこと。
だらだらとスマホを見るのは良くないと分かりつつもYouTubeショートを流し見していたとき、とあるチャンネルと出会いました。
おすすめに出てきたショートからチャンネルに飛び、何個かショートを見てすぐにチャンネル登録を押した気がします。
それから毎日、転転飯店の動画を見るようになりました。
実習から帰る頃にあがる転転飯店YouTubeショートが、毎日を乗り越える糧になっていました。
全ての実習を終えた自分へのご褒美と、自分の誕生日が近かったこともあり、お二人が出演する演劇を見に行くことにしました。 何かのために遠征することもしばらくできていなかったため、東京に向かう時点でわくわくしていました。
妖精大図鑑「魔女の一撃」
転転飯店としてではない、役者の平山さんと中村さんが本当にかっこよくて。
妖精大図鑑の世界観は、エンタメから少し遠ざかっていた私を非日常へ放り投げ、物語の中に連れ出してくれるものでした。
終わってしまう、もっとこの世界観の中にいたい。
今日まで頑張ってきてよかった。
幸せだ。
数ヶ月間動くことがなかった部分の感情が、一気に動き出すのを感じました。
もっと早く、中村さんと平山さんに出会えていれば。
過去作品やコント公演など、知れば知るほど劇場で見たかったなと思うものが増えていきます。
でも、今このタイミングでお二人を知ることができてとても幸せです。
同年代で、目標を掲げながら目標に向かう過程を楽しんでいる二人をリアルタイムで応援できることも、私の糧になっています。
実習は終わっても、まだ学校は続きます。
来年の試験に受かることが今の目標です。
卒業したら、色々な演劇や劇団に触れたい。
妖精大図鑑の公演も、また観にいきたい。
転転飯店のコント公演が観たい。
お二人が作ったり演じたりする物語もたくさん観たい。
頑張ることに必死になりすぎた苦しい物語の途中で、最高な二人に出会ってしまったお話でした。