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抹茶Pのシナリオの仕上げ的な話
こんにちは!今回はシナリオの仕上げ的な話をしようかと思います。
シナリオを書いたら次は何をするか?
セリフ番号をつけます。
これは別で収録していただく場合とても大切なことです。
でも、地味に大変な作業です。
実は抹茶Pがセリフに番号をつけ始めたのはわりと最近です。風鈴企画で作ったボイスドラマ『トマソンが教えてくれたこと』が初めてでしたので、2019年の4月くらいです。(1年経ってないですね)
風鈴企画に参加して、初めてセリフに番号を振ることを覚えました。
とりあえず、セリフ量が増えればセリフに番号をつけるのは一苦労です。最初に手で一つずつ入力していたのですが、このやり方は時間はかかるわりには正確性にかけるし、途中でセリフを差し込んだ時に振り直さないといけません。
だから私は早くて正確で、そして楽にできる方法はないかと考えました。
それで、私がたどり着いた方法は……
Excelを使うことでした。
というわけで、私が今セリフ番号をつけている方法を書いていきます。ご興味ある方は読んでいただければと思います。
それでは、具体的にどういう風にしているのか私が2019年秋M3で作成したボイスドラマ『恋のささくれ~好きの気持ちが伝わらない~』を用例に私のやり方を紹介していきます。
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①シナリオを書き上げる
【注意点】
・キャラクターごとにアルファベットを振り分ける。
・セリフ内に"「 "を使わない。
まずはここからですね。シナリオを書き上げます。ちなみに私が書き上げた感じはこんな感じです。
【例 恋のささくれ~好きの気持ちが伝わらない~】

Wordで書いています。ギャグはゴシック系で、切ない系は明朝系で最近は書いています。ちなみに恋のささくれは、ギャグ要素が強いかもしれませんが、当初もう少し暗い部分があったため明朝で書いています。
②Excelを使って番号を振る
《1》あらかじめ登場人物の名前を記載
あとでセリフ数を確認するときに使います。

《2》シナリオを貼る
Wordで書いたシナリオを値貼りします。

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《3》シナリオの順番用の番号を振る
「1」を最初のセルの入れ、下のセルには上のセル「+1」の関数を入れます。
例)=D2+1
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セリフの最後尾まで伸ばします。 ※最後、値貼りしてください。
※番号を振ったことにより、シナリオの順番を変えてもフィルタを使ってすぐに元に戻せるようになります。

《4》キャラクターのアルファベットを関数で抜き出す
シナリオを貼り付けた行のセルからアルファベットだけ関数で抜きます。アルファベットは1文字で、一番左に必ず存在するため、それだけを抜き出す関数を使います。ちなみに後ろの数字を「2」に帰れば2文字を抜くことができます。
例)=LEFT(H2,1)
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関数を下まで伸ばします。
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《5》セリフ数を関数で確認する
※タイトルコールは違う形で収録していただいているのでセリフ数としてはカウントしていません。
例)=COUNTIF(E:E,A2)
この関数を使うことにより、その行のアルファベットの数を数えることができます。
「抜き出したアルファベット」=「セリフ数」ということです。
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《6》アルファベットに連番を関数で振る ※関数は下まで伸ばす。
例)=COUNTIF($E$1:E2,E2)

関数を下まで伸ばします。

《7》アルファベットなしのシナリオを作成
値貼りしていたH行をそのままI行に貼り付けます。

「*」(ワイルドカード)を使って"「 "より前の文字をすべて置換で消します。
※セリフの中に"「 "が含まれているとうまく消せないので使わないようにしましょう。
※範囲はI行だけにしてください。
検索する文字列:*「
置換後の文字列:「


《8》セリフだけ関数を入れる
フィルタを使って"「 "を表示させます。

アルファベットの文字と番号を「&」でつなぎます。
例)=E2&F2

関数を下まで伸ばします。

フィルタを使って"「 "を含まないものに関数が入っていないかの確認をします。

《9》キャラクターアルファベットとアルファベットなしのセリフを「&」でつなぐ
例)=G2&I2

関数を下まで伸ばします。

③Wordに行コピーして貼り直して完成
出来上がった行をコピーします。

最後にWordに値貼りして完成。

*おまけ*
修正したところ以外が変更されていないか修正する前のデータと比較サイトを使って確認するとさらに正確性は増すと思います。
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とまあ、最近はこんな感じでセリフに番号をつけています。
関数は一度組んでおけば、修正してすぐにまた番号を振り直せるのでわりと楽です。
番号振ったあとに修正するのが地味に大変だったのですが、今のやり方で自分的には楽になりました。
今も模索中なので、もっと簡単に作成できるように今後も考えようと思います!
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