抹茶Pのシナリオの仕上げ的な話②便利なExcel関数
どうも!ねこなみですが?の抹茶Pです!
以前シナリオの仕上げ的な話の記事(Excelで番号振ったり、セリフを数えたり、文字を数えたりするやり方)を書いて、今回はそこで使っていたExcel関数と置換でやっていた作業も関数でできるようになったので、そこも含めて紹介しようと思います!
もっと良い方法があるかもしれませんので、
「こういうことをしている人もいるのか〜」
くらいに考えてくださるとありがたいです!
※横書き台本の話
↓以前の記事
★シナリオの仕上げで使っている関数を紹介
①文字を数える関数
=LEN(文字を数えたいセル)
例》=LEN(A1)
【関数の説明】
文字列の文字数を抽出する。
つまり1セル内に入っている文字を数えてくれます。
【この関数を使う目的】
セリフやシナリオ内に書かれた文字を数えるため。
※注意※
・スペースもカウントされます。
・一部の言語では使えない可能性があります。
・文字列のバイト数を数える場合は『LENB』にします。
・LENB 関数では、既定の言語として DBCS 言語が設定されている場合にのみ、1文字が2バイトとしてカウントされます。 それ以外の場合は、LEN と同様、1文字あたり1バイトとしてカウントされます。
②左の文字を抽出
=LEFT(抽出したい文字セル,抽出したい文字数)
例》=LEFT(A1,1)
【関数の説明】
文字列の先頭から指定された数の文字を抽出します。
【この関数を使う目的】
一番左の役名などのアルファベットを抽出するため。
※注意※
・同じ文字数条件でシナリオを書く必要があります。(例えば抽出する文字は1文字と2文字混合していると2文字のものは1文字だけしか抽出てきないので意図した結果になりません)
・LEFTB 関数は、文字列の先頭から指定されたバイト数の文字を抽出します。
③同じ文字や単語を数える
=COUNTIF(数える文字列,数える文字が入っているセル)
例》=COUNTIF($F:$F,A1)
【関数の説明】
1つの検索条件に一致するセルの個数を返します。
【この関数を使う目的】
その役のセリフがいくつあるのか数えるため。
④同じ文字や単語の順番をつける
=COUNTIF(数える文字が入ったセルの一番上(固定):数える文字が入ったセル,数える文字が入ったセル)
例》=COUNTIF($A$1:A6,A6)
【関数の説明】
セル内の文字数に関わらず同じものをカウントします。一番上のセルだけ固定することにより、関数を下まで伸ばすと範囲が広がっていき、アルファベットなど、その都度の指定の文字を数えてくれるので、結果として順番がわかります。
【この関数を使う目的】
役名のアルファベットに番号を振るため。最終的に役名のアルファベットと組み合わせれば役名にセリフ番号を付けることができます。
ちなみにこれにIF関数を足して、
『もし空白だったら空白にする』ようにする場合は……
=IF(数える文字が入ったセル="","",COUNTIF(数える文字が入ったセルの一番上(固定):数える文字が入ったセル,数える文字が入ったセル)
例》=IF(A6="","",COUNTIF($A$1:A6,A6))
※IF関数はもし◯がAだったらBにする、そうじゃなかったらCにするなどの条件を組み合わせできる便利な関数です。
⑤指定の文字より前を削除する
=RIGHT(対象セル,LEN(対象セル)-(FIND("指定の文字",対象セル)-1))
例》=RIGHT(A1,LEN(A1)-(FIND("「",A1)-1))
※セリフに『「」』でくくっている場合。
※セリフ内『「』を使わないようにする
【この関数を使う目的】
『「」』でくくられたセリフだけを抽出するため。
ちなみに空白で余計な文字を入れないようにする場合は……
=IFERROR(対象セル,LEN(対象セル)-(FIND("指定の文字",対象セル)-1)),対象セル)&""
例》=IFERROR(RIGHT(A1,LEN(A1)-(FIND("「",A1)-1)),A1)&""
※IFERRORはエラーだった場合◯にするみたいな形で使います。
★勝手にQ&A
「そもそもこの作業必要?」って思った方がいそうなので、Q&A形式でまとめてみました!
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Q.セリフって数えて番号を振った方がいいの?
A.数えて番号振らなくても作品は作れます。ただ、番号を振っておくことでリテイクする際などに「A1を○○に変更してください」など、内容の指示がしやすいですし、認識もずれにくいので今後のやりとり的にスムーズになります。
Q.文字って数えた方がいいの?
A.数えなくても作品は作れますが、数えると全体の作品分数の目安になります。私は1分間300文字を目安に計算しています。(キャラクターの話し方やテンポ感などでも前後します)また、CD1枚は一般的なCDプレイヤーで再生させる形式だと約80分入るのでそこを超えないように計算しています。
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というわけで、今回はシナリオの番号振ったり、文字を数えたりするのに便利な関数の紹介でした!
何かのご参考になりましたら幸いです……!