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同じ風景でも人によって見方も感じ方も変わる

久々の映画レビューそれではどうぞ!!
あとちょっとだけネタバレしますので、閲覧注意ですよ😅

「函館珈琲」

2016年の作品です。もしアマプラで観れる方がいれば後3日位でプライム特典から外れてしましますので、良ければご覧下さい。

結論:
”過去からの脱却
その過程、答えはあなた次第
そして、人は誰かによって生かされている”

主人公が函館に辿り着く所から始まります。行く先は
「翡翠舘」と呼ばれる大正時代位に出来た?と思われる古民家。彼は友人の伝でこの地にやってくる。

翡翠舘の主人は主人公の友人とかつて、大家と店子の間柄として生活し、友人はこの家の倉庫を使い「家具」を作っていた。

現在翡翠舘には大家以外に3名が暮らしそれぞれが創作作家である。
一人はガラス工芸作家。一人はオリジナルテディベアを作る作家
もう一人はこだわりのある写真家
そして主人公はこの家で「古本屋」を開業させたいと、大家に伝える。


入居の条件

この翡翠舘にはこれまで大勢の人が住んでいた。その人達は何らかの作家だったのか?成功した人もいれば、失敗して去った人も。

大家より
「一ヶ月貴方の暮らし方を見ています。それで住んで頂くかは私が決めます」と入居条件を提示され、その日のうちに一人を除き同居人の紹介を受けて新たな生活が始まります。

それぞれの過ぎてきた時間

ガラス工芸作家は女性。
彼女の部屋には仕事道具が所狭しにあり、初対面から姉御肌に接してくる。
紹介されるやいなや、彼女の作った工芸品を取引先に届けて欲しいと言われ、彼女の車を借りて函館市内を巡るはめに。

テディベア作家は男性。
元気一杯でひょうきんな人。古いミシンが鎮座する彼の仕事部屋は熊だらけ。新作、リペアなど受けてやっと軌道に乗ったところである。

彼らは一階の住人。主人公も一階の倉庫を間借りする。
あともう一人の写真家は女性。
函館市内を撮影しているため、なかなか出会えないが、数日後にお互いに挨拶する。

それぞれにこれまでの生活に古傷を負っている中で仕事に没頭し今を生きている。そうそれは主人公も同じであった。

主人公はかつて「小説作家」であったが、今は「古本屋」になろうとしている。
その訳は…

まとめ

本作は1時間30分。
本編は函館市が全面協力して市内の観光スポット、穴場などがふんだんに撮られています。
私も何度も訪れている場所ですが、作品を観ながら知らない場所があって改めて訪れたいと思いました。

翡翠舘を舞台に、それぞれが背負っている記憶や思い出を振り返りながら、登場人物の人間模様が描かれています。
何気ない「一言」。作中に飾られている「写真」。レトロな物達が醸し出す過去から今そして未来へと一連の流れが、物語を深めてゆきます。

主人公が持っていた、「まる椅子」
ガラス細工職人が自室に飾る「空と海の青色写真」
テディベア作者が初めて手にした「相棒(小さなテディベア)」
写真家の彼女自身が感じた言葉などを書き留めたノート

それぞれの思い出のモノ達…
やがてあるものは手離し
あるものはイメージした作品になったりする

過去の出来事は消せない
まだ見ぬ未来は分からない
ならば今を精一杯生きるだけ
人は自分以外の誰かによって生かされています

もしあなたが疲れていたり、悲しみから前に進めないのでいたら、珈琲片手に観て下さい!何かヒントが得られるかも…

今回はここまで

最後まで読んで頂きありがとうございます
次の記事で会いましょう。



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よしぱら
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