鬱になって10キロ減った話【拒食】
※まず急な痩せは本当に良くないです。無理なダイエットや絶食等、絶対におすすめしません。
※拒食の症状や鬱によるあれこれは個人差大です。
半年前、
病院に行き、鬱と診断され、休職が始まったあの日。
その日から約2か月で10キロ減った。
スルスルという言葉はこのためにあったのか!と思うほど体重計の数字が減っていった。
今では徐々に体重も戻り、むしろ増えてきすぎて汗汗ではあるが、確実に心は元気になっているのを感じている。
ここで少しだけあの2か月を振り返ってみたい。
・拒食が始まるまで
私は前述した通り、休職が始まったのをきっかけに拒食も始まった。それまでどんな食生活だったかというと、酒♪であった。
朝:食べない
昼:給食
日によって爆食いしたり残したり
休職に入る数日前たちは残しまくっていた
夜:スト缶2本一気
だから大きく減ることも増えることもなく
ただ不健康な日々を送っておった。おわり。
・嘔吐
最初の1週間は自然と何でも口から出てきた。
アイスやウイダーインゼリーといったThe病人の為の飯でさえ口にした数十分後には気持ち悪くなって出てきた。
マンションの1階まで降りてポストを確認し、自分の部屋に戻ってきただけでげーーってなり、病院のトイレでげーとなったことも
正直今でも何故かわからんがとにかく吐いた。
この1週間でガツンと減った気がする。
厄介だったのはこの後。
ガツンと減った体重に酔い、増えることへの恐怖。
そして食べるということへの嫌悪感や罪悪感。
食欲が徐々に戻って食べるんだけど
自分で口に手を突っ込んで吐いていた。
つ ら か っ た
吐くと同時に涙もボロボロ出てくる。
トイレを汚して掃除ばっかり。
吐いた後すぐに体重計に乗ってしまう。
友達との外食では食後トイレへ直行。ダッシュ。
吐きやすい食べ物を選んで買い、食べる。
吐くために水をガバガバ飲む。
食べて吐いて食べて吐いてを1人で繰り返し、
「何してるんや」と情けなくて心も死んでいった。
・「太りなさい」「食べなさい」の残酷さ
まず、こんな言葉人生で言われたことがなかった。
生まれた時からぽちゃぽちゃ。Theよく食べる子。
太っているのがコンプレックスすぎて小3の七夕で「やせたいです」って書いて担任を心配させたこともあるし大学では調子乗りすぎて70㌔オーバーも。とにかく食欲がありすぎて一生生きてる限りダイエット民だった私が!?である。
病院へ行くと「食べないと元気にならんよ」、「また減ってるよ」と厳しく言われてううぅ…となった。だからもうわざと厚着していっていた。コート着ながら体重計に乗った。なんのための体重測定やねん。
・食べられない時、私の心に手を当ててくれた本
この本はたまたま本屋で見つけて、手に取って
立ち読みして、その場で泣いてしまった本。
すぐに購入して、何度も家で読んだ。
食べられないことも、自分がたまらなく嫌いなことも、決して責めることなく背中をさすってくれるような本。
拒食で苦しむ方だけじゃなくて
真面目すぎて生きづらかったり、見た目に自信がなくて辛い思いをしている方にはぜひ一度読んでほしいと思う。そしてその人の周りにいてる人にも知ってほしい。
私も今はもう食べることはできているけれど、この本は手放しません。
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とにかく急性期の約2か月で10キロ痩せ、
そこからの日々でゆるやかに体重は戻ってきた。
時々吐いたり下剤使ってしまったり、
増えた体重に傷ついてリスカしたり、
ずっと苦しかったけれど、
やっぱり「吐く」っていうのが1番きつかった。
私の中に染み付いた「痩せ=かわいい」という考えが抜けなくて、今でも消えてなくて
これからもどう付き合ったらよいのか?ではある。
今も正直めちゃめちゃ痩せたい。
あかんけど、10キロ痩せた時のあの数字が欲しい。
でも、でも、今は、
心が元気になることが先!と戒めてなるべく食べている。ほんとに体重管理は難しい。
だからといって今も拒食で苦しむ方に対して
食べた方が良いとかは口が裂けても私は言えない。
とにかく生きてほしいなと思う。
見た目でどうこうの風潮が減って、もう少しみんなが生きやすい世の中になることを願って。