Ep.2 誰だっておねこさまには会いたいでしょう？

これは、アラサー新人声優がとあるクリエイターと同棲するも息苦しくてたまらなくて飛び出してきた話。

1月にオーディションで出会って、
LINEを続けて、
ごはんに誘われ続けるも、
のらりくらりとかわし続けてきた。

ある日。

「ずっとそんなんだともう誘いたくなくなる」

と、言われる。
この時のわたしの心情はというと…

『やばいやばいやばいやばい仕事くれなくなる…！！！』

でした。
なんて現金な奴。

仕方がないのでしぶしぶご機嫌とってごはんに行く。
初めての相手と、まさかの焼肉。笑

まあいいんですけど。

３つほど候補いただいて(どれもえげつない値段しそうなんですが…！)、できるだけ

薄暗くて、テーブル広めで、あんまりワイワイガヤガヤしてなさそうなところ…

を選ぶ。
初めて2人でごはん行く時にわたしがよく気にするポイント。笑

薄暗くて→あんまり顔はっきり見られたくない
テーブル広めで→距離近いの無理無理無理
ワイワイガヤガヤ→「え？」ってなるのをできるだけ避けたい

ま、芸能人たちがYouTubeとかでよく紹介してるような高級店だったんで必然的にクリアしてるんですけどね。

ごはん食べながらいろいろ質問する。
LINEほど饒舌じゃないのはなんなんだ…！もっとしゃべる人かと思ってたよ！！

これはもう、2回目はないな…やめとこう…
と思った矢先、

「じゃあそろそろ、うちの事務所(自宅)のネコ見に行きますか」

あ〜〜〜〜〜〜〜〜
そうだった、、、、、、、、

おねこさまがいた、、、、！！！！！

LINEで写真見せてもらってはいたけど、
これが、まあ〜〜〜〜〜〜かわいいんだ、、

え、これでノコノコ行っちゃう？
おねこさまにつられて行っちゃう？行っちゃうのか？

………まあ、ちょっと見てすぐ帰ればいいか。

というフラグをバリバリ立ててまんまと家に行きました。
ええ、はい、泊まりましたよ。

だってねこちゃんがめたくそ可愛かった…初めましてなのにお膝乗ってくれた…ああん…昇天しそう…

とかやってたら普通に終電逃しました。ははは。

これが、1回目。
2月末のこと。

なんかさ、1回目がこんなんだとハードル下がっちゃうよね。困るよね。

ただ、家は決して近くないからそんな頻繁には行かないけど。
(片道１時間以上、750円くらいかかる)

そんなこんなで無事、お仕事も引き続きいただくことができまして。
よく分からん関係が続いていくわけでございます。

会いに行くのは２週間に1回くらい。
なんで行くかっていうと、

「淋しい。死にたい。」

こんなLINEばっかり来るからです。

え、いちいち相手にしてんの？
適当に流せばよくない？

うん、今ならそう思うよ。
でもさ、貴重なお仕事いただいてる立場でさ、放置もできなかったんだよね(おねこさまもいるし)。

わざわざ仕事終わり終電ギリギリで行って、泊まって、次の日も仕事だから朝早く出て行って、へろへろになって仕事しながら、帰ってまたLINEなり電話したりする。

なんじゃこの生活。
もうそろそろやめたいぞ。

と思いながら何度かそんなことがあり、
気がつけば4月。

この辺から大きく動き出します。

続きは、また。

．