ミラクル
最近寒いですね〜 つま先用ホッカイロとホットティーに日々助けられながら、年末の忙しさに追われている私です。
昨日とてもミラクルな出来事があったので、少し書いてみたいと思います。
私は来年の初め頃に手話が必要な用事が急遽入った関係で、数日前から手話を覚えようとしたのですがこれまで習ったこともなく、全く手探りの状態。
とりあえずまずは動画を探してみようとあれこれ検索してみると、NTTや地方自治体が公開しているものがいくつか見つかったので、見よう見まねで簡単な挨拶をいくつか覚えてみました。とはいえまだまだムズカシイ。
いくつかの挨拶を覚えた次の日、美容院を予約しており予約時間まで少し余裕があったので、近くのカフェに入りました。
しばらくすると、年配の男女が隣に座ってこられました。それから少しして、女性が男性に話し言葉と手話らしきもので話しかけており、男性はそれを見ながら会話をしていることに気が付きました。どうやら男性には聴覚に障害があるようです。
思わず私の胸は高鳴ります。
(昨日手話を覚え始めて、その次の日にろうの方に偶然出会うなんて、こんな不思議なことがあるだろうか?昨日覚えたばかりの手話、使ってみたいなぁ。)
その後しばらく迷ったのですが、意を決して
「すみません」
と覚えたての手話と共に私はお二人に話しかけてみました。
すると今度はお二人の方がびっくり仰天。
笑顔で応じてくださり、しばらく女性が通訳をする形で三人でお話ししました。そこで分かったのは、男性は全ろう、すなわち耳で音を聞くのが困難であること。女性が使用しているのは手話ではなく、指文字というものであること。私が手話を学び始めたばかりであることを話すと、とても喜んでくださり、頑張ってね、とお二人から応援の言葉をいただきました。
まだ覚えたてホヤホヤの数少ない手話を駆使しながらとても楽しい時間を過ごすことができ、これ以上ないほどの喜びに満たされました。あと、最初お二人には私が大学生に見えたらしく、実年齢より若く見られたのもうれしかったです(笑)
その後、「ありがとうございます」の手話と共にお二人と別れた後、私はさっきのミラクルな出来事を思い出しながら、軽い足取りで美容院へと向かうのでした。
偶然の出会い。でももしかしたらそれは、意味のある必然の出会いだったのかもしれない。
冬の夜の美しいミラクル。