調布FM「人生はビートルズだ!」(2022.1.7.19時、放送分、構成台本)
みなさま、こんばんはのこんにちは。そして新年のご挨拶を申し上げます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。さてさて、今日のお話なのですが、旧年の11月からビートルズの新しい映画ゲットバックが配信されておりまして、それはそれは盛りだくさんのお祭り状態ではございましたが、それから、まもなく、ポールマッカートニーは新しいドキュメンタリー映像を配信しておりました。その名は、マッカートニー3,2、1というものでして、これは、去年の7月に、アメリカでは配信されたものだったわけですけれど、日本では、昨年の12月22日に、満を持して配信となりました。
この映像は、ポールと音楽プロデューサーのリック・ルービンとの対談形式で、ビートルズや、ウイングス、その後のソロ活動でポールが作曲した、あるいは関わった色々な曲にまつわるエピソードが語られる番組となっておりました。例えば、イエスタデイの曲は、ポールの夢の中で曲のフレーズが聞こえてきたという話は、よく知られていますけれども、それについてもポールは、夢ででてきたフレーズを、起きたあと、ピアノで弾いてみてそれを覚えて、そして、ビートルズのメンバーに聞かせてみたとのこと。ポールは、イエスタデイの曲は、クラシックの誰かの曲で、それが夢の中にでてきたものだと思ったそうなのですね。しかーし、メンバーの誰も、イエスタデイの曲のメロディーを聞いたことはないし、ジョージ・マーチンも知らないということで、ポールは、この経験を魔法にかかったようだと表現していましたね。ドキュメンタリー映像マッカートニー321の中でです。さて、今日の1曲目は、魔法の様に夢の中に現れた旋律、イエスタディ
業務連絡 イエスタデイ1曲をかけてください。
曲明けです。ビートルズのイエスタデイ、テイクワンを聞いていただきました。 イエスタディという曲は弦楽四重奏が伴奏で付いていますけれども、今聞いていただいたバージョンはギターだけで歌われた take 1でした。ギターだけではなくてプロデューサーだったジョージマーチン は、弦楽四重奏を加えてみたらどうかと提案したわけですね。けれども、ポールマッカートニーは最初は、この弦楽四重奏のアイディアを断ったというエピソードが、ドキュメンタリーの中で語られていました。しかし、 ジョージマーチンは、まあやってみようよ。もし嫌なら止めればいいからということで、弦楽四十奏をつけることになったそうですね。そして弦楽四重奏が、完成した後に、ポールマッカートニーはこれは最高だということで、採用になったそうですね。
ビートルズの曲の中では、ポールマッカートニーのソロ曲のように、録音されています。この曲が完成した時に、ポールからメンバーにどのように何を加えたら良いかと提案した時に、メンバーはもう何も必要ないよと反応したそうです。ビートルズのライブコンサートでも、イエスタデイが演奏されることがありましたけれども、その時は、ジョージハリスンが、曲の紹介をして、ステージの下手に下がってしまうと言う映像シーンがとても有名ですね。
さて今日は、ディズニーの配信サイトから、12月22日に配信されましたマッカートニー321のドキュメンタリーから、お話ししています。 ポールマッカートニーのベースラインというのは、それだけで曲として成立するくらいにメロディが豊かだとよく言われます。それに対して、もっとストレートに聞くことはできないのかと言われたことがあるとポールマッカートニーもドキュメンタリー映像の中で話していました。 ポールの意見としては、こういう風に一工夫加えることで、きっと何かの役に立つんだと当時説明していたそうですよ。
さて、ポールは、どんなベーシストから影響をうけてきたかという話がドキュメンタリーの中で語られていまして、それは、ジェームス・ジェマーソンということでしたね。ジェームス・ジェマーソンといえば、モータウンミュージックの有名な曲では、シュープリームスの「恋はあせらず」、テンプテーションズの「マイ・ガール」などのウルトラ有名な曲でベースを弾いていたのが、ジェームス・ジェマーソンですね。それでは、ポールが影響をうけたと公言するベーシスト、ジェームスジェマーソンがベースを弾いている名曲 マイガール
業務連絡、マイガール、バーナデット2曲をかけてください。バーナデットは、ベースラインだけを、抜き出した音源になります。やや退屈気味になってしまうので、フェードアウトしてもいいかもしれません。お任せします。
曲あけです。テンプテーションズのマイガールを聴いていただきました。非常に非常に有名な曲ですので、ラジオを聴きの皆さんも、すでにご存知だったかと思うのですが、 この曲の出だしの部分ですね。非常に耳に残ると言いますか、有名なフレーズからこのテンプテーションズのマイガールは始まりますけれどもこの曲のベースを弾いていたのがジェームスジェマーソンになりまして、ポールマッカートニーだけでもないのですが、多くのベースプレイヤーに影響を与えた演奏でありました。2曲めに聞いていただいたのが同じくジェームスジェマーソンが弾いているベースのバーナデッドという曲だったのですけれども、この曲のベースラインだけを強調している音源がありましたのでお聞きいただきました。ポールマッカートニーが弾いている、動くと言いますかメロディアスなベースラインがたっぷりお聞きいただけたかと思います。
さて今日は、マッカートニー321と言う名前で昨年末に発表されました、ドキュメンタリー配信映像からいくつか話題提供ということでお話ししております。 ポールは、ジェームスジェマーソンのベースを聞いて、ベースという楽器でも大きな仕事ができるじゃないかと気づいたと語っているんですね。素晴らしい。
もう一つビートルズの曲創りのエピソードをご紹介しますね。これも、ポールマッカートニーのドキュメンタリー映像の中で、コメントしていた事なのですが、ある日、ジョンレノンがやってきて、 早いテンポで、新曲を弾いて見せたそうです。それは、後にカムとギャザーになる曲だったわけですが、ジョンが持ってきたファーストバージョンを聞いたポールマッカートニーは、待って。その曲はチャックベリーの曲でしょとクエスチョンマークを出したそうです。 その曲の名前はユーキャントキャッチミーだよとのこと。 歌詞も似てるじゃないかとポールは気づきました。
そして、ポールは、ジョンが書いてきた、カムトギャザーの初期バージョンのテンポをうんと遅くして、印象的なベースラインと、リンゴスターが叩くドラムを加えました。そして、カムトギャザーは完成したわけですが、1973年にはyou cant catch meの著作権利をもっていたモリス・レヴィが、ジョンレノンを著作権侵害で訴えたのですね。
この訴訟はどの様に解決したかといいますと、ジョンが、訴えたモリスレヴィが版権を持つ曲をカヴァーして録音して発売することに同意したわけです。そうすると、レコードが売れれば、著作権を持っているモリスにお金がはいることになりますものね。というような経緯で、発売されたレコードが、ジョンレノンの1975年のアルバム『ロックン・ロール』という訳なのですよ。それでは、問題となったチャックべり―のyou cant catch meをジョンレノン自身が歌っておりますので、きいてみましょ。
業務連絡ジョンレノンのユーキャントキャッチミー1曲をかけてください。
曲明けです。 ジョンレノンが歌いました、 you can ' t Catch Me 聞いていただきました。確かに確かに、 Come Togetherとよく似ているように聞こえる部分もありましたね。じっくり味わっていただけましたでしょうか。 何度も何度もユーキャントキャッチミーミーを聞いているとですね。ますます、 John Lennonの Come Together とそっくりじゃないって思ってしまう今日この頃です。
さて今日は、昨年の12月22日配信サイトから公開されましたマッカートニー3 to 1のドキュメンタリー映像から、ポールマッカートニーの言葉で明らかになるビートルズ音楽のお話をしております。さてこの映像の中で、ポールマッカートニー曰く、昔はどんなバンドでもカバー曲を演奏していたという話が出てきまして。例えば同じ日のステージで、別のバンドが、自分たちが用意していた曲と同じ曲を演奏していることもあったと言う事でして。そういう時にも急に自分達の曲を変更することはできなかったとポールマッカートニーが語っているわけですね。
彼曰くその時ハタと気づきまして、それじゃあ自分たちのオリジナル曲を演奏するようにすれば、他のバンドは演奏できないから、曲目がかぶることはないよね。というような必要に迫られて、オリジナルの曲を作るようになったという話もポール自身が語っておりました。これがすべての理由はないと思うんですけれども、おそらくオリジナル曲を作るようになったきっかけの一つだったんでしょうね。
それでは今日の最後の曲は、 ドキュメンタリー映像の中でも、他のバンドと曲目が被ってしまうことがあったということで紹介されていたこの曲です。ロングトールサリー、のっぽのサリー。
業務連絡ロングトールサリー曲をかけてくださいこの曲が本日の最後となります。この後部品1いきます。
部品1です。いよいよ本格的に日本全国寒くなってきているようですけれども、皆様体調を壊されることがありませんように。寒くないようにしてお出かけくださいませ。
部品2です。今週は、映像配信サイトから公開されましたポールマッカートニーの新しいドキュメンタリー映像、マッカートニースリーツーワンで、ポール自身が語っていたビートルズの曲にまつわるあれこれ、これあれをご紹介いたしました。
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