本命

【『週プロ』師弟対談】ターザン山本!×市瀬英俊〈vol.5〉[Uインター、神宮大会前の暴行事件!?]

 今回は平成版『喫茶店トーク!』の番外編として、元『週刊プロレス』編集長のターザン山本! 氏とその部下だった市瀬英俊氏が時空を超えて再会! テーマはズバリ「『週プロ』とはなんだったのか?」。いやー、正直、ここまで濃いものだとは思わなかった。何はともあれ読んでみるべし。果たして、古き良き時代の風景がここに!?(聞き手◉“Show”大谷泰顕

(⬆︎「『週プロ』とはなんだったのか?」を語り出したターザン山本! 氏&市瀬英俊氏と『週プロ』編集長最後の号となった20年前の743号/96年7月23日号の表紙。ターザンカフェも絶好調!)

〈前回までの内容はこちら⬇︎〉
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(元『週刊プロレス』編集長のターザン山本! 氏が古き良き時代を熱弁!)


(⬆︎今回は、この号に関する話が登場!)

▪︎気を遣い合う馬場夫妻

――じゃあ、山本さんは馬場さんとマッチメイクに関して話してはいなかったんですかね?

山本 アイディアは出すよ。唯一、それをやったのはジャンボ鶴田×三沢光晴戦(90年6月8日、日本武道館)だけだよ。 

市瀬 アイディアはたくさん出していましたけどね。

山本 でもね、市瀬くんは時々、「そのカードはダメですよ」って言っていたもんな(笑)。

――そっちに行くのはヤメたほうがいいって、やる前からわかるんですよね(笑)。

山本 市瀬くんはね、(打ち合わせの)帰りになると「次の武道館のメインはなんですか?」と聞くんですよ、馬場さんに。でもね、聞いた瞬間に、二人して「これはくつがえさなきゃいかんな」って話すんだよね(笑)。な? 

市瀬 (うなづく)

山本 だから何回もくつがえしたよな?(笑) というのはね、そのカードをそのままやると、全日本も落ちるし『週プロ』も落ちると。それはマズいでしょと。両者が心中することになると。それはいけない、というのでね。俺にはその考えがあるんだよ。

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〔関連項目〕
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 ⬆︎Uとは? 長州とは? 元『週刊プロレス』編集長のターザン山本! 氏が古き良き時代を熱弁!

――共倒れを招くと。

山本 そう! その考えを一番わかっていたのは元子さん(馬場夫人)だよな。

――元子さん!

山本 元子さんが一番わかっていたんだよ、実を言うと! 客観的に物事を見ていてね。だから元子さんは馬場さんの考えを横から見ていて、それをどうすれば変えさせられるかというので、俺たちをうまく利用していたもんな。違う?

――元子さんが一番わかっていたんですね。

山本 ぜーんぶオール全てわかってますよお! 皆さんは元子さんが家に帰るとカカア天下みたいになっていると思うかもしれないけど、そんなのは大嘘ですよお! 馬場さんほどの亭主関白はいないもんな? ねえ? だから元子さんは俺たちが来ることを歓迎していたもんな。

市瀬 まあ、元子さんは(全日本に)お客さんを入れたいっていうのが最優先事項でありましたからね。それで武道館が満員になるかどうか。

山本 元子さんは馬場さん愛が強いじゃない。しかも馬場さんの性格もわかるすぎているからね。そして馬場さんは超プライドが高いじゃない。実績もあるし、うん。だから(馬場に対して誰も)ものが言えないじゃない。お互いに言わないようにしているじゃない。 

――お互いに?

山本 うん。お互いに言わないようにしている、この関係性がいいわけよ。距離感が。ねえ?

市瀬 まあ(笑)。

山本 付かず離れずみたいな関係でさ。元子さんはすごく馬場さんに気を遣っているし、馬場さんも元子さんに気を遣っているよ。すごくわかるよ、それがね。

以下、その内容の一部を紹介
▪︎2・10ドーム大会での新日本×全日本秘話▪︎Uインター、神宮球場大会前の暴行事件!?▪︎馬場さんはリアリスト

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