【連載】平成版『喫茶店トーク!』〈第25回〉withターザン山本![人生相談](4)「何かいい仕事はありますか?(2)」
今回の平成版『喫茶店トーク!』は、元『週刊プロレス』編集長のターザン山本! 氏を迎え、当サイト初の「人生相談」を開幕! 注目の第4回の相談内容は、第2回の相談内容である「いつまで働くのか? 結婚できるのか?」に遡って補足説明! 果たして、古き良き時代の風景がここに!?(聞き手◉“Show”大谷泰顕)
(⬆︎「人生相談」を開始したターザン山本! 氏と『週プロ』編集長最後の号となった20年前の743号/96年7月23日号の表紙。ターザンカフェも絶好調!)
〈前回までの内容はこちら⬇︎〉
【連載】平成版『喫茶店トーク!』 ←ハッシュタグ #喫茶店トーク を参照!(元『週刊プロレス』編集長のターザン山本! 氏が古き良き時代を熱弁!)
▪︎「各論」しかない世界
――要は、今の時代は「総論」になっていかないんですよね。
山本 うん。「各論」だけの時代になって来たので、マクロにならないわけよ。だから一本の木でいうと、端っこの枝にしかなっていかないんだよな。葉っぱばっかり残っているのと同じなわけよ。
――枯れ木も山の賑わいと言いますけど、葉っぱばっかりだとねえ?
山本 うん。
――しかし、「各論」しかない世界というのも寂しい話ですね。
山本 それは要するに、ネット社会の典型ですよ。
――ああ……。
山本 マクロにはならない世界。だから社会現象とかブームにはならないんですよ。
――そういうことかあ。
山本 だから、たとえオカダカズチカが人気があって、プロレス大賞を何度も獲ったって、それは「歴史」にはならないよ。
――「歴史」かあ……。
山本 しかし俺はその現象を悲観的ではなく、ポジティブに捉えているわけよ。
――ポジティブに? どういうことですか?
山本 俺はね、それを「歴史からの自由」と考えているから!
――なーるほどお! それは上手い言い方ですね!
山本 脱・歴史ですよぉぉぉぉ!!
――脱・歴史!
山本 そう!
――「総論からの逃亡」と言ってもいいですね(苦笑)。
山本 うん。だから「各論という自由」なわけよ。
――それは凄い見方をしますねえ!
(↑上がターザン山本! 氏の、下がそれに返信した聞き手のTwitterより)
山本 そうでしょ。
――しかし、もはや「歴史」を求めてはいけないのかあ……。
山本 実体がないんだからね、もう。
――実体の存在しない社会なんですね。
山本 だから、全ての「歴史」にまつわることがもう終わったんよ。
――「歴史」は続くよどこまでも、じゃなく、終わりがあったんですか。それは驚くべき話だなあ。
山本 「歴史」は終わったし、死んだんですよ。
――「歴史」イズ・デッドなわけだ。極地戦しかない世界なんですね。どこもかしこも。
山本 そうそうそうそう。最近はね、三島由紀夫とか夏目漱石とか、そんなものはどうでもいいヤツが芥川賞を獲っていくわけよ。それを見てももう、「各論」なわけじゃない。ひと昔前だったらさあ、芥川賞を獲ったりすれば、それがブーム担っていくわけじゃない。だから又吉直樹が芥川賞を獲った『火花』も、ブームになったように見えて、実はブームじゃないんだよな。
以下、その内容の一部を紹介
▪︎Twitter化した世界
▪︎実は血迷った悩み
▪︎上位概念は誰か?
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