資料作りに活かせる色使いのコツ
こんにちは!グラフィックデザイナーのあすみです。
今日は、資料やパワーポイントの作成に役立ちそうなデザインのポイントをご紹介したいと思います。 「資料はよく作るけど、ピンとこない」「もう少しできる気がする」など、ちょっとしたもやもやを、デザインのポイントで少しでも解決できたら嬉しいです!
今回のテーマは、どうしても悩みがちな「色」について!
色使いについては、プロのデザイナーでも非常に難しく、正直たくさん時間をかけても説明しきれません。このブログでは初歩的なコツについてお伝えします。
まずは、世の中にたくさんある「色」について、どんな種類ごとに分けられるかをいくつかの観点で見ながら、どんな色の組み合わせだと良いのか考えていきましょう。
「暖色」と「寒色」
この分け方は一番ポピュラーで、デザインや色彩学について勉強していなくても、どの色が暖色・寒色かなんとなく分けられるのではないでしょうか。
私はよく、楽しいイメージやテンションが高めのデザインは暖色を使い、真面目な雰囲気や落ち着いたデザインには寒色を使ったりします。
使いたい色が1色決まっていて、それが暖色のときは同じ暖色同士で組み合わせると、合わせやすいのではないかと思います。寒色の場合も同じく、寒色同士で。
「トーン」…似た色味のグループ
では、暖色と寒色のどちらも使いたいときはどうしたら良いのでしょうか?
おすすめなのは、「トーン」という、似た色味でグループ分けされたものから選ぶことです。
いくつかのトーンを例に出しています。
トーンの中には暖色も寒色も両方含まれていますが、色同士がぶつかっているようには見えないと思いませんか?このように、複数の色を1つの資料で使いたいときは、何もないところから色を選ぶよりも、同じトーンの中から色を組み合わせると比較的組み合わせやすいと思います。
(ちなみに、先ほどの暖色と寒色の図も「ブライト」というトーンのグループの色を並べています。)
「色 トーン」などのキーワードで検索すると、トーンが一覧になった画像が出てくると思いますので、参考にしてみてください。
資料を作るときの色の「3つのポイント」
それでは実際に資料を作るときの色について、3つのポイントをご紹介します。
1:使う色は4色に絞る!
色は資料を分かりやすくすることにとても重要な役割を持っていますが、たくさんの色を使うことで、「この色にはどんな意味があるんだろう?」と資料を見る人を混乱させてしまうこともあります。 なので資料を作る前に、まずは使う色を4色決めましょう。
決める色としては「背景色」「基本の文字色」「イメージカラー」「強調色」の4色です。
・背景色 … 迷ったら白にするのがベター!印刷にもGOOD。
・基本の文字色 … 背景と差のある色に。薄い色の背景なら黒、濃い色の背景なら白など。
・イメージカラー … 登場回数がある程度多い色なので、見やすくて落ち着いた色がおすすめ。
・強調色 … 重要な部分に使用する色なので、少しの量で目立つような色味にする。他の3色とは違った色を。
2:色の配分を考える
使う色が決まったら、色の大体の配分を考えてみましょう。
どの色をどれくらい使うか決めるというイメージです。
背景色は一番面積を占める色、文字色は次に使用量が多い色、イメージカラーは資料のテーマカラーとなるような色です。この3色に加えて、使用量は多くありませんが、重要なところを強調するための強調色となります。
上の図のようなものを事前に作って資料に取り掛かるまでは必要ありませんが、頭の中で色の配分をイメージできていると、実際に資料を作るときに進めやすいはずです。
3:決めたルールに沿って作る
使う色と配分を決めたら、あとはそのルールに沿って作るのみです。
1と2で決めたルールに沿って、サンプルの資料として何枚かスライドを作成してみましたので、参考になれば幸いです。
結論:色は難しいです
色づかいはデザイナーでもとても悩みます。
色ひとつでイメージは大きく左右されてしまうし、色が持っている元々のイメージもあるのでそれも大切にしながら…と色々考えながら選ぶのは大変です。
今回の3つのポイントが、色を使う上で役に立つと嬉しいです。