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猿、猿言いますが・・・
私、フェルトを仕事にするまで、そんなに動物に関心がなく、動物園も、今ほど興味がなかったんです。
フェルトを始めるにあたって、ニードルフェルト(針で刺す方のフェルト)はしないつもりでしたし、ウェットフェルトで、帽子やらルームシューズを作っていくつもりでおりました。
元々は、益子陶器市にて、石鹸を販売させていただいてました。オイルと水と苛性ソーダでつくる手作り石鹸です。
化学の実験みたいで、色々レシピを考えるのが好きでした。
しかし、ある日、その手作り石鹸を売るには、薬事法というのがある事を知り、もう売れない・・・という結果になったのです。
でも、次回の出店は決まっている。どうしよう・・・
急いで、図書館へ行きました。何か私にできる事はあるのか・・・?
そこで見つけたのが、ウェットフェルトで作るランプシェードでした。
和紙のように薄く、柔らかい光に魅せられました。
すぐに羊毛を取り寄せ、YouTubeを見ながら作ってみたけど、何回やってもツンツルテンでした。
いきなりハードル高かったな・・・
と反省し、コースターを作り始めました。コースターならできる!
始めは、コースターだったのです。
そして、作り続けるほどに、やっぱり欲が出てきます。
ポーチ作れるかな?
袋物にチャレンジしてみたら、案外できたのです。
それを展示した所、
「このポーチに猫のモチーフ作れませんか?」
初オーダーだったかもしれません。
やる予定ではなかったニードルフェルトをしなきゃいけなくなりました(笑)
こちらは、刺して固くしていく原理はわかっていたので、習ってませんが、作っていくうちに、色々やってみるようになりました。
猿が登場するのは、その後です!
袋物ができるようになったので、水筒入れを作り始めました。
無地だと味気ない・・・でも、犬猫をモチーフにした作品が多すぎる。
私はどっちでもいいけど、この先もやっていくなら、同じ所にいてもしょうがないなぁ・・・と思いました。
動物園に行った時、一番長くいる場所って・・・猿山やわ!!
そう思ったのがきっかけなのです。
ニホンザル作ろう!
と作ったのが、ショップカードにもなってる、眠そうな猿の顔。
地獄谷のニホンザルが、温泉に浸かってる時の顔。
なんとも気持ちよさそうで、見ていて幸せになったのでした。
そうして、猿の顔を作り始め、猿をモチーフにされてる方がいなかったせいか、笑ってもらえるようになりました。
なんとも嬉しい話。
しかし、その頃は、まだ猿愛はなかった・・・