私の建築の原点『あいまいな境界線』
私は工務店で設計を生業としているのだが、住宅業界に身をおいて早15年になる。
そんな私の建築の原点が『あいまいな境界線』という美術作品だ。
『あいまいな境界線』とは、小学校の時の図画工作の教科書に載っていた作品。
森の木々に棒のようなものをぶら下げ、時に揺れ動きながらも境界線を示すことを表現していた。
これを改めて認識したのは大人になってから。
「そういえばこんなものもあったな」と思い出して、それが自分の建築に通じる部分があることに気づいた。
建築とは、何もない空間に境界線を作ること。
それはシェルターであり、外壁は外敵から身を守るための境界線を作る。
家族の間であっても個室というプライベート空間に境界線を引き、リビングであっても『ご飯を食べる場所』はなんとなくエリアが決まっているものである。
見える見えない、実態があるにしろ無いにしろ、境界線を作ることこそが建築であると私は思っている。
ところで、こんな気づきをくれた『あいまいな境界線』という作品、いくらネットを探しても見つけることができない。
教科書にも掲載されるほどの作品なのに。
30年も前のことだが、タイトルとビジュアルは今でもはっきりと覚えているので、画像の一つぐらいヒットしてもいいものなのだが。
もし、ご存知の方がいらっしゃれば、教えていただけると幸いです。
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