2024年をふりかえる
いわゆるデビュー1年目だった2024年。
筆を折ろうかと思ったり、また書くのが楽しいと思えたり、わたしなりに激動の1年でした。
ひと月ずつ丁寧に日記形式で振り返っちゃうタイプなので長いです。ご注意を。
ロングローング自分語り。
1月 書籍デビュー
書籍デビューしました。
今となっては本当に不思議なことですが、ベリーズ文庫から。大人恋愛で。
コンテスト受賞作は、初めて書いた長編小説でした。コンテストも初挑戦でした。
ありがたいことではありましたが、2023年終わりの改稿作業で「溺愛書くの苦手」を自認したので、デビューと同時に作家としての先の視界はゼロに。
手持ちの長編作品があるわけでもないですからね。
デビューの経緯はまたそのうち記事にしようと思います。
2月 野いちごで短編受賞
連絡自体は1月にいただいていたので1月の出来事なのですが、発表が2月だったので2月とします。
初めて書いたジュニア向け作品で、今でも大好きな作品。
幼なじみのゴーストライターをしている中学生ヒロインのお話。
溺愛苦手…で落ち込んでいた気持ちを救ってくれた作品です。
先輩ヒーローがイケメン。
悪役幼なじみちゃんは今まで書いた全キャラの中で一番のキャラです。
コンテストの受賞作がアンソロジーになるということで、この頃は2度目の改稿作業をしていました。
同時に「向いてないなー」と思いながら、ベリーズカフェの「~憧れの街べリが丘~恋愛小説コンテスト」応募用の長編を書いてました。
3月 コンテスト応募と京都旅行
「ハイスペ溺愛系大人恋愛向いてないなー」を極めつつ、ベリが丘コンテストに2作も応募。
2作書いたのには理由があって、三人称と一人称で長編を書いてみました。
この2作は…………読み返せない。無理して書いた感が強いので。
けど、それぞれ好きなシーンがあったりテーマが好きだったりするので、多分そのうちどこかで活かしていきます。
京都旅行で良い感じの立ち飲み屋に行ったりしつつ、その旅行中に野いちご向けのピュアきゅん短編を書いたりしてました。
それが今年のベスト『4月1日、24時。』
4月 野いちごジュニア『5分でスカッと!』アンソロジー発売
4月の初めは、京都の立ち飲み屋のことを思い出しながら、ベリカ向けの短編を「ベリカらしく」を意識して書いてみました。短編1位になって満足したのか、真面目に大人恋愛を書いたのは結果的に最後でした。(もう書かない気がする)
2月頭に発表された野いちごのコンテスト作品がアンソロジーとして発売されました。かわいい。
アンソロジーでご一緒した作家さんを中心に、少しずつXでの作家さんとの交流が増えてきました。
5月 名画座通いのGW
この頃が一番執筆意欲が低迷。
同じ頃からコンテスト参戦していたある作家さんと5月の初めに“型無し”と“型破り”の話をX上でしたのが印象的でした。
お互いコンテスト参戦して早い段階で受賞しているというイメージの方でした。
すごく研究されてるなぁという印象の作家さん。
この頃はお互いまだまだ“型無し”のビギナーズラックかも…という時期。彼女は型破りになって、わたしはきっとやめちゃうな…なんて考えてました。
GWは名画座の名作映画特集や他の映画館に合計5回も行きました。とても楽しくて、のちのちの創作にも役立ちました。
ベリが丘の発表があり、ダメでしたが「そりゃそうだ〜」でした。
そろそろこの趣味も潮時かな〜みたいな時期。
6月 『ワンナイト・ラブストーリー』コンテスト
ノベマ!のキャラクター短編コンテスト、テーマがめずらしく大人恋愛系の『ワンナイト・ラブストーリー』でした。
普通の大人の恋愛を自分の好きなテイストで書けて、一気に執筆意欲が戻ってきました(単純)
書いた作品3作がどれも自分で「好き!」と思えたのが一番うれしかったです。
野いちごジュニア文庫のコンテスト応募作品も執筆しましたが……これも読み返せない。気持ちのチューニングに時間がかかりすぎて、ギリギリの執筆になってクオリティが最低…
7月 趣味に立ち返る
執筆意欲が戻って来はしたものの、この頃ワンナイトのコンテスト内で圧倒的な実力差を感じる文章を読んでしまい、才能に殴られるという感覚を文章ではじめて覚えました。
とはいえ執筆は“趣味”ということに立ち返って、好きなように短編1本だけゆっくりのんびり書きました。マイペースが一番。
受賞は無理でも最終くらいは残ってるといいな、と思っていたワンナイトで、まさかの最優秀賞&冬野夜空賞をいただきました。
講評がすごくうれしかったです。スマホ画面に収まらないくらい長くて。笑
わたしの執筆意欲の低下の理由が「好きなものに需要がない、書く場所がない気がする」だったので、好きと評価が結びついてくれたのが本当にありがたかったです。
8月 月末ギリギリ執筆
ワンナイトの結果発表からしばらくして、スタ文の編集さんからメールをいただきました。
“すぐには無理かもしれないけどいつか何かできたら…”
みたいなことが書かれていたので
“いつか何かできたらうれしいです”
とやんわりふんわり返しました。
普通に「行けたら行く(行かない)」くらいの社交辞令だと思っていたので、べつに何も期待せず。基本的に期待しない性格です。
それはそれとして、ノベマ!のキャラ短コンテストの短編をずーっと重い腰が上がらないような状態で、月末近くに書き始めました。まかろんKさんのイラストにお話をつけるテーマでした。
それから、noichigoマンスリーチャレンジ応募作品を〆切の当日に書いたりしました。作品との向き合い方がちょっと雑でした。
9月 死ぬほど忙しい期の始まり
9月のある日、スタ文の編集さんから書き下ろし短編集のお話をいただきました。“いつか”がめちゃくちゃ早くてびっくりでした。フッ軽すぎる。
本業が超絶忙しい時期に仕事を抜けてオンラインミーティングをしたので、わりと失礼な反応をしてしまった気がしています…。
スタ文大賞にも出したかったし、キャラ短の『大人のガールズライフ』にも応募したくて、「全部書けばいいか〜」と思いましたが、普通に無理でした。
本業の会社員もいつになく忙しくて。
10月 事切れかける
まかろんKさんのキャラ短コンテストで、優秀賞をいただきました。
2回連続受賞とかはやっぱりうれしいです。
ガールズライフで3回連続!って思っていたのですが、この頃は20代でもしないだろうという執筆&働き方をしていてメンタルも結構限界で、死にかけてました。本業が予想外にずっと忙しくて。
ガールズライフは出だしだけの作品を2つ応募。
アンソロジー『ワンナイトラブストーリー』の原稿作業も同時進行。これは直しも全然無くて楽チンでした。
しかし短編集の原稿スケジュールでかなりご迷惑をおかけしてしまった気がしている…。
11月 作家さんとおしゃべり
とりあえずMAXの忙しさは生きて乗り越えました。
「したいね〜」と言っていた作家さんとのおしゃべりが実現。
こういうのがかなり苦手(人見知りでツンツンする笑)なのですが、楽しかったです。
みなさんおっしゃっていますが、執筆の悩みを相談できる相手ができるってありがたいです。
執筆は短編集関連のみ。
下旬には短編集の情報解禁。
ガールズライフは最終選考には残りました。
ワンナイト以降に書いたノベマ!&野いちご向けの短編は全部引っかかってくれたので、一人称短編のスタイルがスターツ出版系でのねじまきのベストスタイルなんだなとはっきりしました。
12月 『ワンナイトラブストーリー』発売予定
本業がまた鬼の忙しさになっていますが、とりあえず短編集の原稿作業はだいたい終わりました。
月末には『ワンナイトラブストーリー』がアンソロジー短編集として発売します。
2024年のまとめ
今年、デビュー年で3冊の書籍に関わることができました。
小説での書籍デビューを目標にしたことがなかったので(普通に考えてありえないし)毎回「今回が最後だろうな〜」と思っています。
2025年は、ありがたいことに1月に刊行予定があります。
でも相変わらず小説書きとしての未来は霧の中です。
書き続けるかもしれないし、パッタリやめてしまうかも。
続けたいとは思っています。
マイペースにしかできないので、マイペースにやっていきます。
どこかで見かけた時は、おつきあいいただけましたらうれしいです。
ねじまきねずみ
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