アニメvs実写!『わんわん物語』の2作品の違いは?
こんにちは。
アニメ映画ライターのネジムラ89です。
Disney+にてやっと配信された実写版『わんわん物語』をついに観ましたよ。
実写版『わんわん物語』の感想
わんわん物語(原題:LADY and the TRAMP)
制作年:2019年 / 制作国:アメリカ
監督:チャーリー・ビーン
実際の犬を使った撮影と3DCGを使って犬の挙動を再現したパートの合わせ技で出来た作品が、この実写版『わんわん物語』。ある意味、実写というかこちらもアニメ版なのですよね。
ちなみに昨年の『ライオンキング』は夕日のカット以外は全部人工物。実質アニメ映画です。
見事なのが実写とCGのパートの違いが全く違和感なく観られたこと。
どれが実際の犬を使って撮影したのか、判断が出来ないくらい自然に溶け込んでいました。
まさか、あのスパゲティ食べるシーンをリアルな犬の映像で観られる日が来るとは思っていなかったので、ちょっと感動です。
アニメ版と実写版での違いは?
そういえば、こんな話だったなぁと思いながら観たのですが、改めてアニメ版を見返してみると違いもかなり多かったことが発覚。
目立った違いはこんな感じ。
・ジョックがメスになってる。
アニメ版ではおじちゃんでしたが、実写版では女性に。
なんで。
・野良犬の追い払い方が知的になってる。
野良犬に襲われるレディを、かなり暴力的に救うのですが、実写版ではレディを病気の犬と思わせて、平和的に救うようになっています。知的で平和的な印象になっています。
・留守番に赤ちゃんを置いていかなくなる
アニメ版では、赤ちゃんを置いておばさんが面倒を見にくるのが事件のきっかけになるのですが、実写版では赤ちゃんを連れていくので、犬の面倒をみるためにおばさんがやってきます。
・アニメ版では制裁されなかったセーラおばさんがちゃんと割りを食ってくれる。
アニメ版では特に責められることのなかったおばさんですが、実写版ではしっかり咎められています。
・公園の夜のシーンの会話内容が変わっている。
アニメ版ではロマンチックな一夜を過ごすだけの公園の夜のシーンが、実写版ではお互いの思いを吐露するシーンとなっています。アニメ版では描かれない、トランプの過去も明らかになります。
・レディが捕まる理由がトランプを助けるためになってる。
アニメ版では、トランプがニワトリにいたずらをすることがきっかけで、人間にレディが捕まってしまう“うっかり”でした。
しかし実写版ではトランプが捕まらないように、レディが気をひくというドラマがしっかり用意されていました。
・連れてかれるトランプの馬車を追いかけるのがレディになっている。
アニメ版ではトラスティが命がけで馬車を追いかけるのですが、実写版では途中の鼻を利かせるところまでは担うのですが、馬車を止める役割をレディが担います。
全体的にアニメ版では受動的だった主人公が、実写版では能動的になっていました。
また、浮気性のしょうがない男の一面を持っていたトランプが、もっとしっかりしたキャラクターとして描かれていました。
また「遠吠え」が物語のキーになっているのも良いアレンジでしたね。
アニメ版が持っていた粗の部分を、うまく改善していたことがわかります。
今観るのであれば実写版の方が、そういった粗に手を加えている分、観やすいでしょうし、その後にアニメ版を観た時もアニメ版の良さが際立つんじゃないでしょうか。
実はアニメ版だけの要素としてもう一つ、トランプが街の遠くを眺めて、その先へ冒険したいという気持ちを吐露するシーンがあるのですが、実写版ではこのシーンがカットされています。
あの夢を語るトランプも、トランプの自由さが出ていて好きなので、なくなってしまったのはちょっと惜しかったりします。
アニメ版とは別に、実写版『わんわん物語』とすごく対照的だと思った映画があります。
それが、日本での配信と同時期に公開された『ドクター・ドリトル』。
実写版『わんわん物語』と『ドクター・ドリトル』
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