やったぜ!『FUNAN』の日本劇場公開が決定!『FUNAN』の感想
こんにちは。
アニメ映画ライターのネジムラ89です。
新作映画の話。
『FUNAN』がまさかの日本劇場公開発表!
先月の東京アニメアワードフェスティバルの際にチラシが置かれていて知ったのですが『FUNAN』が劇場公開されるそうなのです!
公式サイトとかもできる気配がないので、幻だったんじゃないかと思ってしまうのですが、12月25日(金)公開とチラシには宣言されているので、おそらく実施してくれるのでしょう。
(恵比寿ガーデンシネマさんのサイトにはまだ情報が載っていないようですが。)
そもそも『FUNAN』とは?
『FUNAN』といえば2018年のアヌシー国際アニメーション映画祭でクリスタル賞を受賞した映画。その他にも各所の映画賞・アニメーション賞にノミネート・受賞を果たした非常に評価の高い作品です。
内容はポル・ポト率いる政党クメール・ルージュによって支配されることとなった70年代後半のカンボジア事情を、ある家族の視点で追う物語です。
2018年の新千歳空港国際映画祭で上映された際に、本作を観ることができたのですが、これがスッッッッゲー良し。その年のベスト級の仕上がりに度肝を抜きました。
こんなことがあったとは......!かつてのカンボジア事情を知れる一作
そもそも申し訳ないのですが、私、70年代後半のカンボジアがこんなことになっていたことを知らなかったのです。だからこそ衝撃的。
幸せそうな日常から一変、クメール・ルージュの支配によって奴隷の様な生活を強いられていく過程は辛くてしょうがない、まさに“観る地獄”。見てられないぐらいの凄惨な展開が、これでもかと続いていくのですが、これが史実としてあるのだから拒み難い。
また、映画館と言うシチュエーションが本作に良い働きをしていまして、スクリーン鑑賞は自分都合で一時停止したりできないので、こういった地獄めぐり映画に腰を重く感じる私には有無を言わさず見せつけられるので良く出来ているなぁと感心する次第です。
またギリギリで凄惨な描写を直接映さない配慮もハードルを下げる意味でも見事。かつてカンボジアで何が起こったのかを体験できる作品として、非常によくできた作品です。
ただ凄惨さを追うだけじゃない?人間ドラマのおもしろさ
また、ただ単に当時の劣悪な境遇を伝えるためだけの映画ではないのが流石です。物語の味付けがまた絶妙なのです。
“離れ離れになった親子”を主軸として、一人また一人とそれぞれの理由で離脱していく家族たちのサバイバル展開の肉付けは、飽きさせない工夫となっていてダレずに集中して観ることができました。
また、主人公である奥さんと、それを支える旦那さんのドラマがまたいい!
この二人のある演出のおかげで、ひとつの恋愛アニメ映画としても観れるようなところが私のこの映画への愛着を増幅させるところ。
凄惨に凄惨を重ねていく展開の中、最後の最後で迎えるわずかな希望・・・そしてそれが解き放たれた時の解放感。
見事な一本を観たという多幸感に包まれました。
意外と美麗!風景にも注目
あと、注目して欲しいのが風景美術。
カンボジアと言われても絵的にピンとこないのですが、夕日に照らされる田んぼであったり、高い幹が立ち並ぶ木であったりと、独特の風景には新鮮感があって、見惚れる瞬間もありました。
事態こそ大変なことにはなりますが、ちょいちょい絵的にきれいなものが観られるのもこの映画の魅力です。
直球のドキュメンタリー作品の装いではありながら、絶妙なバランス感で構成されたド傑作。
もっと多くの人に観て欲しい映画ではあるのですが、なかなか興行が難しい題材でもあります。せっかく劇場で上映してくれるということなので、私は全力で応援していきますよ!
というわけで本日の記事は全文無料記事でした。
_________________________
今回の記事は全文無料なのですが、そのほか有料記事でも、日頃から「読むと アニメ映画 知識が結構増えるラブレター」では、古今東西のアニメ映画を、より楽しめるような情報を発信中です。
初月無料となっているので、まずは定期購読(月480円)をポチってみてくださいな。月々20記事前後で配信中なので、ひと記事25円以下で読める計算になってます。記事単体で買うよりもお得です。お支払い月の記事は読み放題になりますー。
_________________________
ここから先は
読むと “アニメ映画” 知識が結構増えるラブレター
アニメ映画に関する最新情報、イベントレポート、古今東西のアニメ映画作品レコメンド、海外アニメ映画事情、Tipsなどなど…アニメ映画に関する…
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?