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【映画レビュー】ルーニー・テューンズの“なんでもあり”の活かし方が圧巻!『スペース・プレイヤーズ』の感想

試写で観させていただいた一作。

WAGの実写+アニメ合作!『スペースプレイヤーズ』とは

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スペース・プレイヤーズ
(原題:Space Jam: A New Legacy)
制作年:2021年 / 制作国:アメリカ
監督:マルコム・D・リー

1996年に公開された『スペース・ジャム』の続編として、次世代のバスケットボールのスタープレイヤー、レブロン・ジェームズさんが本人役で登場。ルーニー・テューンズの面々とともに、バスケの試合に挑みます。邦題はワーナーキャラクターが総出演することから『レディ・プレイヤー・ワン』の方に寄せていってますね。

観てきた感想をざっくり一言で言うと

優良作。

予告編でこそワーナー・オールスターの素振りを見せていましたが、あくまでも『スペース・ジャム』の最新現代版。ルーニー・テューンズの“何でもあり”を2021年でフル活用したら、こんなお行儀の悪い素敵エンターテイメントに仕上がりましたという一品でした。

より詳しい感想を書いていきます。

圧倒的に面白いワーナーキャラクターたちとの絡み

本作、マチガイナイ要素がなんといってもルーニー・テューンズとワーナーキャラクターの絡み。経緯こそ半ば強引でしたが、中盤に登場するルーニーテューンズの面々がいろんなワーナー映画の世界に潜り込むパートはアガる!

あまりにも“ここが楽しすぎ”て後半の展開すら食ってしまっていると言う問題はあるのですが、逆を言えばここだけでも観る価値があるのは贅沢な悩み。ルーニー・テューンズシリーズの掟破りっぷりの活かし方として、ある意味発見だったのではないでしょうか。

『スペース・ジャム』と言う枠組みがあったからこそ終盤バスケットボールの試合(厳密にはなんでもありすぎてバスケの域を超えてますが)が山場となってしまいましたが、もっと別の形でルーニー・テューンズの面々のワーナーキャラクターの絡みの可能性に、気づけるきっかけとなってくれたら嬉しいです

ちなみに、今作に登場するルーニーテューンズの面々のキャラクター紹介記事を別に書いておりますので、「あのキャラクターは何者なんだろう?」と気になった人はこちらも参考にしてください。

ゲーム映画としての『スペース・ジャム』

『レディ・プレイヤー・ワン』を変に意識しているのかなぁ、と予告編でこそ思いましたが、思った以上に実はしっかりと“ゲーム映画”になっていました。

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というのも、物語の主軸のひとつが、幼い頃にゲームとの決別を強いられたレブロン・ジェームスが、次世代にも同じようなことを繰り返しそうになるのですが、子供との試合を経て、ゲームとの関わり方を改めるというもの

面白いのが、ゲームをさせずレブロンが子供に強いるのが“バスケットボール”というのが面白いところ。結局どっちも“ゲーム”じゃないかよ!ってツッコミを入れたくなるところなのですが、しっかり結末はそこに着地していくのが嬉しかったです。

かつてこそ、陽キャのエンターテイメントだったバスケと、陰キャのエンターテイメントだったゲームが、陰陽の境界線がなくなってきている現代で、eスポーツという形で融和していくというのは2021年らしい......いや、もはや賞味期限ギリギリぐらいに当たり前になってきている新時代の価値観なのかな?と思います。

ゲームが下に見られすぎでしょ?って思ってた10年代以前を思うと、スイッチの大ヒットや、実況ブームだったりと良い時代が来てるのかもしれませんね。

ちなみに海外ではこんなタイアップゲームが発表。
アーケードゲーム......いやゲームボーイアドバンスぐらいのグラフィックなのが珍妙ですね。

個人的にマービンの活躍も嬉しかったり

個人的な話では、ルーニー・テューンズの中でのお気に入りキャラクター「マービン」にしっかり出番が用意されていたのが嬉しかったところ。

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前作『スペース・ジャム』でも登場したのですが、試合に出してもらえず、審判という役回りだったマービン。今回も試合には出してもらえなかったのですが、今回もちゃんと出番があって良かったです。しかもある意味扱いが酷すぎるけど“おいしい”役所。

ちゃんと仲間はずれにされずに3DCG化してくれて良かったです。
というか、3DCG化ルーニー・テューンズのルック、最高ですね。もっとこのリッチなルックを楽しみたかったよー。

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予告編を観て『レディ・プレイヤー・ワン』みたいなものを期待していくと肩透かしになるかもしれませんが、『スペース・ジャム』もしくはルーニー・テューンズの豪華版を観にいく気持ちで臨むと嬉しい映画が出てくるんじゃないでしょうか。まさか2020年代にもなって『スペース・ジャム』が観られるなんて、ホントありがとうですよ。

関連記事〜こんな記事も書いてました〜

日本公開決定時の記事↓

『スペース・ジャム』のおさらい記事↓

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