【映画レビュー】『映画トロピカル～ジュ！プリキュア雪のプリンセスと奇跡の指輪！』の感想！ハトプリ大好きな私の体験談
いつも以上にワクワクしながら行ってきましたよ。
『映画トロピカル～ジュ！プリキュア雪のプリンセスと奇跡の指輪！』のざっくりとした感想
『映画トロピカル～ジュ！プリキュア雪のプリンセスと奇跡の指輪！』を初週末の日曜午後.....キッズが多めの箱で観てきましたよー。
映画トロピカル～ジュ！プリキュア雪のプリンセスと奇跡の指輪！
制作年：2021年 / 制作国：日本
東映アニメーション制作 / 70分
監督：志水淳児
ご存知プリキュアシリーズの最新シリーズであるアニメ『トロピカル～ジュ！プリキュア』の劇場版。いつもは春映画でデビューするのが定番ですが、本シリーズは短編でのみの出演となったので初の長編参加です。
近年は過去のプリキュアシリーズもゲスト出演することも多いのですが、今作では『ハートキャッチプリキュア！』の登場人物たちがゲスト出演。監督は『劇場版マジンガーZ / INFINITY』や『映画プリキュアオールスターズ NewStage みらいのともだち』の志水淳児さんです。
『ハートキャッチ』は個人的に思い入れのあるシリーズということで、いつもよりも気合を入れて観賞に臨みました。アニギャラREWさんで観賞前にこんな記事を書いちゃうぐらいです↓
で、そんな本作を観てきた感想をざっくり一言で言うと
安定した良作！
といった仕上がりの映画でした。
攻めた作品を期待している身としては、ちょっと物足りなさは感じましたが、良い映画だと思いますよ。
ネタバレも含めてもっと詳しく書いていきます。
この映画が思い出となって残ってくれれば素敵だ
本作の主人公は、センターであるはずのキュアサマー、まなつちゃん.....ではなくもう一人のキーキャラクター、人魚のキュアラメールことローラ。
自身も王女候補であるが故に、雪の国シャンティアの王女・シャロンと一度は心を通わせるも、実は謎の隕石の力で1万3000年前に滅びた王国を強引に復活させようとする過去の人物だった......という物語。
そんなわけで本作のヴィランはまさかのシャロン王女様。
悪役が単純な倒すべき存在じゃなくなってきているのは、昨今のディズニー映画でも顕著ですが、プリキュア映画も同様。前作の『映画 ヒーリングっど♥プリキュア ゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身!!』もそうでしたが、うまく対立する意見の人間と和解を試みながら、プリキュアたちが戦う見せ場を用意してくれてます。
今回都合が良いことに実際に戦うのは、シャロン王女ではなくシャロン王女がくりだした雪でできた人型の悪者たち。意思を持っていなさそうだし、再生能力持ちということで暴力し放題というわけか、必殺技シーンは結構盛沢山。
嬉しいのは懐かしい『ハートキャッチプリキュア！』の面々にちなんだ必殺技やコラボ技が登場するのは嬉しいですよね。あの謎技、お尻パンチをコラボ再現するとことか、今作ならではです。ただ、結局再生されてしまうので、全然カタルシスがないのが物足りないところですが、そういうのを求めてしまってる時点で私の心は汚れてしまってるのかもですね。
それよりも大事なのはシャロン王女とローラのエピソード。
かつての無念を思うシャロンのエピソードから、いろんな物や事から過去や人の思いを想像する......ということを本作からキッズ達が学べてたら良いな、と思うばかりです。
作中で二人の絆が形として残る指輪というキーアイテムがあるのですが、実はこの指輪、今年の来場者特典となっています。
画像引用：https://2021.precure-movie.com/
これまでは“ミラクルライト”として応援上映用アイテムが採用されてきましたが、新型コロナウイルスの影響もあってか今年は廃止。指輪のアイテムでスケールダウンを感じていましたが、映画本編と合わせて観ると、そんなことはなく、作中のローラと同じく、シャロン王女との思い出が形として残る体験となっている仕掛けが素敵です。
応援上映形式ができない逆境がありながら、来場者特典にドラマを込める姿勢が良い。
まなつちゃんの主人公然とした覇気が良い！
今回の映画で、ほとんどTVアニメシリーズを観ていない『トロピカル〜ジュ！プリキュア』の面々にもすっかり愛着がわきました。中でもさすがだと思ったのが、主人公のキュアサマーこと夏海まなつちゃん。
えりかちゃんと喧嘩するのもローラだったりと、出番的にはかなり食われているのだけど、ここぞのシーンでの存在感、そしてまっすぐなキュアサマーと、それに比べてちょっと大人びてるキュアラメールの関係性が良いです。
なんだかんだ言って芯の強さを持ってるキュアサマーがいざという時にキュアラメール支えになっている感じが、TVシリーズを追っていないながら二人のドラマを感じられて好きでした。
普段は奔放なアラレちゃん、ただしここぞという時はルフィのような堂々とした振る舞いができる。そんなまなつちゃんに覇王色の覇気を感じました。
『トロピカル～ジュプリキュア』の魅力として、主人公のまなつちゃんに強い好印象を抱きました。
ハートキャッチプリキュアの扱いは正直居ても居なくても？
一方で、観る前にそれなりに楽しみにしていた『ハートキャッチプリキュア！』の活躍は、あくまでもゲストキャラクターとしてで、正直居ても居なくてもぐらいなのが残念でした。ここ数年のプリキュア映画におけるゲストプリキュアの流れからも予想できていたとはいえ、客寄せパンダにしかなっていないのは惜しい。
作り手側もそれを意識して、物語に絡ませようとしてくれてるのはわかるのです。
えりかとローラの喧嘩も“らしい”し、えりかというキャラクターが活きるエピソード。ラストのパフォーマンスにかかってくるとことか上手いです。ただ、一方でシャロン王女とのエピソードとはかかってこないのが残念で、そこに綺麗にまとまっていない印象が残ってしまうのと、そもそももう一人のセンターであるつぼみがえりかに喰われてしまっているのが、らしいといえばらしいのかもしれませんが、かわいそう。
花にまつわるエピソードの解説役みたいなポジションに落ち着いちゃっていて、つぼみちゃん推しとしては物足りなく感じましたよ。
やはり個人的には『映画ハートキャッチプリキュア！花の都でファッションショー...ですか！？』が至高です。さり気にこの劇場版での私服が登場したのは嬉しいポイントでしたがマニアックすぎるよな。
ハートキャッチプリキュア推しとしては物足りなさは否めない映画でした
ニュース：まさかのハトプリ映画との二本立てが決定！
......さて、そんな懐古厨を狙い撃ちするような企画が発表されました。
『映画トロピカル～ジュ！プリキュア雪のプリンセスと奇跡の指輪！』の大ヒットを記念して『映画ハートキャッチプリキュア！花の都でファッションショー…ですか！？』との2本立て上映が一部の映画館で実施されることが発表されました。
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— 『映画トロピカル～ジュ！プリキュア 雪のプリンセスと奇跡の指輪！』 (@precure_movie) November 2, 2021
🌈❄️大ニュース❄️🌈
＼#映画トロプリ と
『映画ハートキャッチプリキュア！』との
2本立て上映が決定🎬✨
さらに❣️
ここでしか手に入らない
オリジナルビジュアルカード2枚組の
特別な入場者🎁も😍
☃️詳しくはこちら💗https://t.co/LKsSyNEFqK#ハトプリ #precure pic.twitter.com/FkyWZABQwY
入場者プレゼントも用意されており、上野ケンさん、馬越嘉彦さんによるオリジナルビジュアルカードセットが貰えるとのこと。馬越嘉彦さんの描くトロプリの面々、可愛いなぁー！
おまけ：忘れちゃいけない2022年プリキュア映画の話
そしてもう一個、今回の映画で忘れちゃいけないのが、来年のプリキュア映画の話。
プリキュア映画は、本編上映終了後に次の映画の予告が発表されるのが恒例なのですが、今年の内容が衝撃的。なんと次作は2022年の秋公開であることが発表されました！
これまでプリキュア映画は、春と秋の年間二本体制が続いてきました。
しかし、2020年の新型コロナウイルスをきっかけにそのローテーションにもズレが発生。どこかで足並みを揃えるのかな？と思いきや、2022年の春プリキュア映画がなくなることになったわけです。
2023年から春プリキュア映画が復活するのか、はたまた2022年から年一本体制に戻るのかわかりませんが、さり気なくプリキュア映画に大きな動きが生まれていることは忘れないでおきたいところです。
ちなみに私が観に行った週末の回には多くのキッズや親御さんが集まっていました。応援上映がなくなりつつも、上映後にプリキュアスタンディで写真を撮るキッズたちの姿を観るとやはり、盛り上がる週末の回を観にきてよかったと思うばかり。未来を託していく彼女たちの世代に、少しでも綺麗な世の中を渡せるように頑張ろう......そう、今年も思えただけでもプリキュア映画は行って良かったと感じる映画ですよ。
ありがとうプリキュア。
ハトプリだけでなくトロプリの面々の活躍も応援してます。
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