『ポケモン映画ナンバーワン決定戦』で興行結果と作品評価が伴わないことが分かる
こんにちは。
アニメ映画ライターのネジムラ 89です。
がっつりポケモン漬けにされた一日となった話。
ポケモン映画のイッキ観オンライン上映会が開催されました!
『劇場版ポケットモンスターココ』大ヒット記念という形で、“みんなで決めよう!ポケモン映画歴代シリーズNo.1決定戦!”という企画が開催されました。
当時のPR画像↑ 参照:https://twitter.com/pokemon_movie/status/1358203823169433610
これはポケモン映画の「無印」「アドバンスジェネレーション」「ダイヤモンド・パール」「ベストウィッシュ」「XY」の各シリーズの中から1作品ずつ投票する、ちょっと変わった趣向の投票企画。最新シリーズは本数が少ないせいなのか、新しすぎるせいなのか投票対象外となっています。
そしてこの投票結果と実際の本編を2021年2月7日12:00から、Youtubeにて連続配信を行いました。映画をただ流すわけではなく、なんと山寺宏一さんによるナレーション(しかも顔出し)に加えて、『劇場版ポケットモンスターココ』に出演したタレントの方々がプレゼンターとして登場。それぞれの思い出のポケモン映画について語ってくれました。
上白石萌歌さんが観に行った思い出のある映画はマナフィらしいよ。
ポケモン映画歴代No.1決定戦の結果
そして肝心の人気投票の結果は以下の通り。
投票の際には表記されていなかったのですが配信の際には、サプライズで同時上映短編も配信。『ピカピカ星空キャンプ』『ピカチュウとイーブイ・フレンズ』『ピカチュウとポケモンおんがくたい』といった作品も一緒に流れました。
短編も流してくれるなら、『結晶塔の帝王 ENTEI』に投票して封印状態の『ピチューとピカチュウ』を流すか流さないかの選択を強いらせたかったですね(ナレーションを担当した酒井法子さんが覚せい剤で逮捕されたことを機に封印)。
興行結果が評価とともなう好例作品はこれだ!
今回の投票結果が興味深いのは、当時の興行結果とは人気が一致しないところ。各シリーズの最高興行成績作品は以下の通り。
今回の投票結果と一致しているのはダイヤモンド・パールシリーズの『ディアルガVSパルキアVSダークライ』のみ。
しかも、今回上映に及んだ映画『水の都の護神ラティアスとラティオス』や『光輪の超魔神フーパ』に関しては、歴代映画の中でも最低水準となる20億円台の作品です。この結果からも、ポケモン映画の興行成績と人気の高さは必ずしも一致しないというのがわかります。
その理由はいくつもあると思っていて、ポケモン映画は恒例のようにゲームシリーズとのタイアップを実施しており、最新シリーズの発売直後の興行成績が高く、その発売日から時間が経つほど、成績が下がっていく傾向があります。
だからこそ、今回のような純度の高いポケモンファンが参加するような場での人気投票をすると、興行成績が圧倒的に低い作品でも、首位に選ばれるケースがあるわけですね。
『劇場版ポケットモンスターココ』も同類の作品になるのでは?
今年の『劇場版ポケットモンスターココ』についても、興行成績と評価が伴わない作品となるような気がします。
上映時期がいつもと違う上に緊急事態宣言を喰らってしまうという大ダメージで、興行収入が15億円に到達できるかどうかという状況なのですが、評判は上々。“シリーズ最高傑作”というもはや使い尽くされた陳腐な謳い文句も、今作に限って言えば、そう言われてもおかしくない完成度だったように思います。
少しでも応援したいので、どうにか時間を見つけてせめてもう一回は劇場に観に行きたいと思います。
それにしても、コメントで知らないみんなと映画を観るのは、映画館で観るのとは違った楽しさがあって良いですね。
サトシとカノンのキスシーンや、ルカリオが命を懸けるシーン、そしてフーパvsレジギガスなどなど名シーンや迷シーンをやいのやいの投げながら観られるのは、配信企画の醍醐味ですね。
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