【映画レビュー】意外な掘り出し物!『コウノトリ大作戦!』はWAGの本領発揮の快作映画!!
※この記事は過去にアメーバブログで投稿した記事の再編集版として無料公開としております。
https://ameblo.jp/nejimakikoibumi/entry-12217790966.html
久しぶりにNetflixで『コウノトリ大作戦!』を見始めたのですが、やけに新鮮な感じがすると思ったら、私、上映当時は中国に居まして、日本語で観るのが初めてだったことを思い出しました。
これ、ほんと良い映画なので、当時のレビューを再掲しておきます。
『コウノトリ大作戦!』のざっくりとした感想
コウノトリ大作戦(原題:STORKS)
制作年:2016年 / 制作国:アメリカ
ワーナー・アニメーション・グループ制作
監督:ニコラス・ストーラー、ダグ・スウィートランド
中国では日本よりちょっと早めに公開されたので見てきました。
あんまり客が入らなそう(PIXARとかイルミネーション意外の海外3DCG作品は日本では苦戦傾向)なので、あにぶさんに応援として記事も寄稿しましたが、こちらもあまりビュー数は伸びませんでしたね。うーん、残念。
本作を見てきた感想をざっくり一言で言うと
意外な傑作!
そこまで期待していなかった分、掘り出し物を見つけた感じでした。
これは埋もれさせておくにはもったいないですよ、ほんと。
もう少し詳しい感想を書いていきます。
ワーナー・アニメーション・グループの本領発揮!
本作はワーナー・アニメーション・グループ作品。
ワーナー・アニメーション・グループといえば近年は『LEGOムービー』なんてヒット作がありました。ですが忘れちゃいけないのは、ワーナーといえば、アメリカアニメの黄金時代を生きた本家本元カートゥーンアニメの制作プロダクション。
ルーニー・テューンズのようなコミカルで極端な動きのキャラクター達がウリの会社でしたが、今回の『コウノトリ大作戦!』は、見事にそのコミカルな動きが3DCGアニメ映画化された一品でした。
スクリーンショットだけで見るとウェルメイドな3DCGアニメ止まりなのですが、動き出したら一足違う。動きもギャグもワーナー印の激しく楽しい仕上がりになっておりました。中でも注目は赤ちゃんを狙う狼の群れ。アニメだからできる衝撃の集団芸は思わず声が漏れるほど笑ってしまいました。
PIXARやドリームワークス、イルミネーションといった海外アニメスタジオとは、また一足違った色を感じる作品でしたよ!
アニメの赤ちゃん描写が苦手だったのだけど?
で、ストーリーの話。
わたくし、そもそも赤ちゃん物が題材のアニメが苦手でして、“赤ちゃんが自分勝手にトラブルを巻き起こして、こちらが苦労してフォローしても、ヘラヘラしてたりするコメディ描写”みたいのが全然笑えなくて、むしろムカつくという、ちょっとズレた感性を持っております。(客観的に見て、そういう見方をするものじゃないのは理解している。)
なので本作を見る前はちょっと警戒してたのですが・・・
そういった味付けが0ではないものの、赤ちゃんを取り巻くキャラクター達が自分勝手に奮闘するストーリーとなっていたので、上記のような嫌な印象は少なかったです。むしろ私の弱い家族物的なエピソードに涙させられてしまうほど感動。まさか泣かされると思っていなかったので思いっきり不意打ちでした。
さらっとジェンダーフリー的なメッセージが紛れてるのもクール。
赤ちゃんっていいね、って思えるラストでしたよ。
赤ちゃんがどう生まれるか描写はやばくないか?
コウノトリが運んでくる赤ちゃんがどう生まれるかの描写もあるんですが、これまたすごい。はっきり言って、良いのか悪いのかよくわかんない描写。
ぽこぽこぽこーって出てきちゃう描写ありましたけど、なんか工業製品作ってるみたいで若干ひきました。
苦痛なく赤ちゃんを授かれるって、それはそれで素敵なことなんだろうけど、“あんな”風に出てきちゃうのもそれはそれであっさりすぎて、気にならないこともない......もごもご.....みたいな感じでした。
画的には断然面白かったのですが、ちょっと私の倫理的にまだ納得しがたい按配となっています。リアルに考えるとあの機械のシステムってこれとかあれとかトラブル起きそうだよなー......とか、細かいこと考え出したくなっちゃうけど我慢我慢。フィクションフィクション。
そんな感じで、海外の微妙な3DCGアニメ映画ぐらいに思って舐めてかかったら、意外な一撃をお見舞いされた傑作映画でした。何か掘り出し物映画ないかなーって人にはぜひ観て欲しいおすすめの一作です。
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