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【映画レビュー】姉妹愛だけじゃない『大室家 dear sisters』の感想!

映画感想が滞っていて申し訳ないですが、順に消化していきます。

『大室家 dear sisters』のざっくりとした感想

『大室家 dear sisters』を観てきました。

大室家 dear sisters
制作年:2023年 / 制作国:日本
43分 / パッショーネ、スタジオリングス制作
監督:龍輪直征

(C)なもり・一迅社/「大室家」製作委員会

TVアニメ化も果たした、なもり先生原作の漫画「ゆるゆり」……に登場するキャラクター・大室櫻子とその姉妹が織りなす日常描いたスピンオフ漫画「大室家」の方を中編2作で描くシリーズのこちらは第1作。声優陣はアニメシリーズの面々が続投し監督には『劇場版抱かれたい男1位に脅されています。スペイン編』の龍輪直征氏、シリーズ構成・脚本を『青ブタ』シリーズの横谷昌宏氏が務めます。

私はアニメも漫画も『ゆるゆり』のことをしっかり追っていたわけでもないのですが、あんまり予習せずに行ってみたのですが、感想をざっくり一言で言うと……

ゆるーくてちょうど良かったです。

尺も短いし、肩の力を抜いて気楽にみられる感じが良かったです。


もっと踏み込んだ感想を海底行きます。


『大室家 dear sisters』のもっと踏み込んだ感想


■3つの世代とその姉妹のゆるいコメディ作品

本作はタイトルにもなっている大室家の3人の家庭と学校での様子を描いたコメディ作品。

クールな高校3年生の撫子。
明るくお調子者の中学1年生の櫻子。
真面目な優等生の小学2年生の花子。

(C)なもり・一迅社/「大室家」製作委員会

この3姉妹が家で仲良くしている様子と、クラスの友人たちと和気藹々としている様子が交互に描かれていて、その交流の様子を楽しむ映像です。
スピンオフ元の『ゆるゆり』よろしく、“ゆる〜い百合”加減が心地よく、百合好きってわけでもないながら、変に恋愛意識を強く感じず見られる楽しい映画でした。

とはいえ、ギャグもピンキリ。
面白いと思える瞬間もあれば、乗り切れないところも正直あったのも確か。そういう時は、キャラクター同士の仲の良さを微笑ましく眺めるコンテンツとして楽しみましたよ。

自身が男兄弟しかいない家の人間だったので、姉妹のみの家庭の雰囲気が想像できないのですが、ここで描かれているような姉妹は実際ファンタジーなんですかね?なんだかんだですっごく仲良い感じが「素敵だ」とウットリ。

吉田恵輔監督の『犬猿』の方がリアルだと思ってるから尚更、夢のようなひと時だよ。「仲良い姉妹は幻想!」派はこっちがオススメ。

百合云々抜きに仲の良い様子は微笑ましく見れました。


■気になるけど、果たしてそこに答えはあるのか?

あくまでも“ゆるい百合”がデフォルトな中で唯一の例外と言える“ガチ百合”要素が長女の撫子ちゃん

(C)なもり・一迅社/「大室家」製作委員会

クラスでもクールなキャラではありつつ友人たちと仲の良い様子が描かれているのですが、実はプライベートでは割としっかり恋人同士の相手が居て、公には見せていない一面が描かれているのですが…….

肝心の撫子ちゃんの交際相手が誰なのか明らかにされないのですよ!

仲良しグループの誰かなのか、それとも全く別の友人なのか。
てっきり答え合わせがあるのかと思いきや、この『dear sisters』では最後まで撫子の好きぴが明かされないまま終わり、意味深にも二人のLINEのやり取りで『dear friends』へと続いていくんですよね。

これはずるい!
誰なのか気になるじゃないですか!

早く答えが知りたくてそわそわしているのですが、どうやら原作でもまだ明かされていないようなので、『dear friends』で撫子と恋仲になっている相手が誰なのか明かしてくれるのか正直わからないのですよね

個人的にはここまで引っ張ってみせるなら次回は答え合わせをするべき!と思っているのですが、果たして後編の『dear friends』でその秘密は明かされるのか?

私はそこを一番の楽しみに行きますから、よろしくお願いしますね。

撫子ちゃんの交際相手が誰なのか気になってしょうがない。


■さりげなく違和感のない実写OPに感心

あと、スタートからギョッとしたのがオープニング映像が半実写だったこと。

下校する櫻子と向日葵の様子はアニメーションで描かれているのですが、背景は実写でして、違和感なくアニメーションの動きと馴染んでいたことに感心。

ここが初の演出というわけではないながら、いうてそんなによく見る演出ではないですし、ましてや本作のようなゆるいコメディ作品で用いられるような手法でもないので、いきなりこんな凝ったオープニングを投げつけられたのは予想外に嬉しいポイントでしたよ。

ちなみにOP曲自体も可愛くて良いですね。

実写映像との馴染みぶりが見事で、その特別な演出が嬉しい。


まとめ

●43分相当のちょうどよい充実感。
●オープニングの凝った演出も嬉しいサービス
●撫子ちゃんの恋人が誰か本当にきになるので、解答編をよろしく

というわけで尺的にもそもそも映画ではなくOVA的な作品何だろうけど、特別な要素が充実していて、映画と称されても嫌じゃない優良作だったと思います。

この続きは6月!
ちゃんと今回のクイズの答えが隠されていることを期待してますよ!


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