全10+2作品!アヌシー国際アニメーション映画祭2021の長編コンペティションノミネート作品一覧!
どうも。
今年もこの季節がやってきました。
大型のアニメーション映画祭である、アヌシー国際アニメーション映画祭2021の開催が迫ってきています。
昨年はオンライン開催となりましたが、今年はオフラインとオンラインの併用開催となることが発表されています。
で、今年も無事長編コンペのノミネート作品が発表されましたので、昨年に引き続き、ノミネート作品を一挙に紹介します。
去年の記事はこちら↓
例によって日本作品から紹介して参ります。
ジョゼと虎と魚たち
ジョゼと虎と魚たち
製作年:2020年 / 製作国:日本
ボンズ制作
監督:タムラコータロー
昨年末に日本で公開されたばかりの、田辺聖子さんの同名小説を新たに劇場アニメ化した作品。すでに実写映画がカルト的な人気を獲得していた作品ですが、こちらはまた違った作品として描かれています。
鹿の王
鹿の王 ユナと約束の旅
製作年:2021年 / 製作国:日本
Production I.G 制作
監督:安藤雅司、宮地昌幸
日本での劇場公開も9月10日とこれからとなっている『鹿の王』が早くもノミネート。『もののけ姫』『君の名は。』などの作画監督として知られる安藤雅司さんが初監督・キャラクターデザイン・作画監督を手がけるということで作画系に詳しい人達からは特に注視されている映画です。共同監督は『伏 鉄砲娘の捕物帳』の宮地昌幸さん。
えんとつ町のプペル
えんとつ町のプペル
製作年:2020年 / 製作国:日本
STUDIO4℃ 制作
監督: 廣田裕介
『ムタフカズ-MUTAFKAZ-』『海獣の子供』など海外での評価も高いSTUDIO4℃の最新作もアヌシーに参戦。
日本でこそ悪い意味でも話題になる作品なのですが、そういったノイズ抜きで海外でどんな評価を得られるのか。
以上、日本からは今年は3本がノミネートされました。
続いてアジア圏の作品いきましょう。
ニャンてこと!
ニャンてこと!(英題:Hayop Ka! The Nimfa Dimaano Story)
制作年:2020 / 制作国:フィリピン
監督:アヴィッド・リオンゴレン
すでにNETFLIXでの配信がスタートしている「子供は見ちゃダメ」な動物世界のアダルトなラブストーリー。意外とフィリピン事情なんかを知っていると深みが増す一本です。
ジャン・ズーヤー:神々の伝説
ジャン・ズーヤー 神々の伝説(原題:姜子牙)
制作年:2021年 / 制作国:中国
監督:チェン・トン、リー・ウェイ
2020年の中国No.1興収アニメ映画『姜子牙』こと『ジョン・ズィーヤー:神々の伝説』。中国神話をベースに最古の軍師・呂尚の物語を描いた作品です。こちらの邦題は、東京アニメアワード2021の長編コンペに出品された時のものです。
続いてはヨーロッパ作品。
Flee
FLLE
制作年:2020 / 制作国:デンマーク、フランス、ノルウェー、スウェーデン
監督:ヨナス・ポエール・ラスムッセン
アフガニスタン難民のサバイバルストーリーを描いたドキュメンタリーアニメ映画。2021年1月に開催されたサンダンス映画祭ではドキュメンタリー部門にて審査員賞を受賞した作品です。
The Ape Star
The Ape Star
制作年:2020年 / 制作国:デンマーク、ノルウェー、スウェーデン
監督:リンダ・ハンベック
ゴリラの養子になった少女の物語を描いた作品。今年のゴリラ枠(そんなものはない)。元の物語はフリーダ・ニルソンさんの児童書で、日本では『ゴリランとわたし』というタイトルで邦訳されております。
Rotzbub
Rotzbub(英題:Snotty Boy)
制作年:2021年 / 制作国:オーストリア、ドイツ
監督:マーカス・ローゼンマ・ラー、サンティアゴ・ロペス・ジョーバー
オーストリアのアーティストであるマンフレート・ダイクスの子供時代に基づいた物語を描いた作品。嫌なリアルさに振り切ったキャラクターデザインにちょっと尻込みしちゃいますね。
Ma famille afghane
Ma famille afghane(英題:My Sunny Maad)
制作年:2021年 / 制作国:チェコ、フランス
監督:ミハエラ・パヴラトヴァ
チェコ出身の女性・ヘラが、アフガニスタンの男性・ナジルに恋をしたことをきっかけに、アフガニスタンの慣れない文化、そして家族達に触れることになる物語。
実際にアフガニスタン出身の男性と結婚したチェコのジャーナリスト・ペトラ・プロハシュコバさんの著書「Frišta」がベースになっています。
そして、最後にその他の地域。
Lamya's Poem
Lamya's Poem
制作年:2021年 / 制作国:カナダ、アメリカ
監督: アレックス・クロネマー
シリア難民の少女ラムヤが、魔法のゲートを通して、13世紀の詩人であるジャラール・ウッディーン・ルーミーの少年時代に遭遇。詩作りを手伝うという物語。
雄狮少年(6月16日追記)
雄狮少年
製作年:2021年 / 製作国:中国
監督:孙海鹏
後続でノミネートされた、中国獅子舞がキーアイテムとなっている中国の3DCGアニメーション映画です。やけに無生物の質感がリアルなところに驚かされます。
La Traversée(6月16日追記)
La Traversée
製作年:2020年 / 製作国:ドイツ、フランス、チェコ共和国
監督:Florence MIAILHE
こちらも後続でノミネートされた作品。村の襲撃を受けた、2人の子供・キョウナとアドリエルが、追っ手から逃れ亡命しようとする姿を描いた映画。絵画のようなタッチが特徴的な一本です。
以上、10+2作品!
今年も公開前の作品だったり、日本語での情報がほとんどない作品も多く、そういった作品の情報探しに苦戦しましたが、そもそもアヌシーが初出しみたいな映画もあるので、しょうがないですね。
そんなわけで、この中から、最高賞であるクリスタル賞を受賞する作品が選ばれます。果たしてどの作品が受賞することになるのでしょうか!?
という去年と同じ締め方でこの記事を終えます。
作品個別にもうちょっと詳しい情報なんかを今後も記事にしていこうと思いますので、無理に購読までしてとは言いませんがせめてフォローしてくれたら嬉しいです。
そして、今年もアヌシーはこれで終わりではない!
コントルシャン部門という一昨年よりスタートした部門で、さらにもう10本の長編アニメーション映画が選出されています。
こちらには今年は日本作品の選出がないのですが、富士山がフィーチャーされた作品なんかもノミネートされておりこちらも注目部門ということで、今年もこちらも紹介したい!
……と思いましたが、今回も体力が切れたので、また起きたらまとめます。
※ 2021年5月21日追記
起きたので、コントルシャン部門一覧も書きましたよ。
※2021年6月20日追記
各種コンペの結果が発表されました。長編作品の受賞作品はこちらでピックアップしています。
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