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【雑学】『ジョーカー・フォリ・ア・ドゥ』のオープニングアニメーションを制作しているのは誰か?
『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』はみなさんはもう観ましたか?
前作が大ヒットしたこともありますが、今作はアニメーション的な意味でも観ておきたい一作となっています。
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というのも、実は『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』という映画はアニメーションから始まる映画となっているからです。
🃏絶賛上映中『#ジョーカー2』
— ワーナー ブラザース ジャパン (@warnerjp) October 18, 2024
冒頭から観客を翻弄する
ショートアニメーション映画のタイトル写真
💥世界初解禁💥
🎬「Me and My Shadow (俺と俺の影) 」#ルーニーテューンズ を模したアニメも
ジョーカーとなった男を紐解く鍵の1つ
みなさんの考察や感想は#最後にジョーカーの話をしよう で💬 pic.twitter.com/bbxHehRAIx
『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』では「Me and My Shadow (俺と俺の影) 」というタイトルのカートゥーンスタイルの短編が、かつて長編の前座を担っていた短編アニメーションの如く登場。
ジョーカーの影が勝手に動き出し、翻弄されるジョーカー本人は痛い目に遭ってしまうというコミカルな内容。
……なのですが、もちろんこの後に続く本編を観るとこの短編にも意味が乗ってきます。
で、
実はこの短編アニメーションは、アニメーション界からこれまたすごいビックな監督が制作に抜擢されています。
それがシルバン・ショメ監督。
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1963年生まれのフランスのアニメーション監督。
『ベルヴィル・ランデブー』や『イリュージョニスト』など欧州作品でありながらもアメリカのアカデミー賞にノミネートを果たすなど高い評価を受けている監督です。
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たまに『シンプソンズ』がゲストアニメーション作家にオープニングを描いてもらうことがありますが、シルバン・ショメ監督も過去にやってたりします。
なぜ、シルバン・ショメ監督が参加しているかといえば、インタビューでトッド・フィリップス監督に『ベルヴィル・ランデブー』のスタイルでオープニングアニメーションを作って欲しいとオファーが来た──ことが語られています。
唯一の連絡先としてトッド監督自身の連絡先が共有されるエピソードが面白いです。
ただ、
気になるのは
『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』に合ってるかどうかという話。
シルバン・ショメ監督といえば、昔ながらカートゥーンアニメというよりは欧州のバンド・デシネ風のタッチの作家だと思うのです。
(実際そういう仕事もしてるし。)
今回の『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』の冒頭に流すのであれば、劇中でも引用してるぐらいだから、本家本元のカートゥーンアニメを制作しているようなルーニー・テューンズの制作チームとかに依頼するべきでは?とも思ったりもしました。
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かつてのパフォーマーの引退を描いた作家という意味では『イリュージョニスト』文脈みたいな受け取り方での起用、と受け取れないこともないけど、それでも違和感の方が勝る気はします。
冒頭のアニメーション、みなさんはどんな風に映ったでしょうか。
ちなみにそんなシルバン・ショメ監督は久しぶりの新作映画、フランスの作家マルセル・パニョルの生涯を描いた新作アニメ映画『The Magnificent Life of Marcel Pagnol』であることが発表。2025年公開予定です。
かくいうルーニー・テューンズも新作『The Day The Earth Blew Up: A Looney Tunes Movie』がついにアニメーション・イズ・フィルムフェスティバルで北米初公開され、2025年2月28日の劇場公開予定(海外)が発表されています。
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そもそもルーニー・テューンズは新作が公開できるかどうか、みたいな話でゴタゴタしていたので『ジョーカー』やってる場合じゃなかったのかもね。
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