【映画レビュー】やられた!大傑作じゃん!『インクレディブル・ファミリー』の感想
『インクレディブル・ファミリー』のざっくりとした感想
『インクレディブル・ファミリー』を観てきました。
ディズニーPIXAR最新作にして2004年公開の「Mrインクレディブル」の久しぶりの続編。
監督は前作に引き続き「アイアン・ジャイアント」や「レミーのおいしいレストラン」のブラッド・バード監督です。
アメリカでは「アナ雪」を超える大ヒット作となっている本作。日本でもそこまでの記録的ヒットではないですが、かなり興行的に大成功しているようです。
本作を観てきた感想をざっくり一言でいうと・・・
というぐらい、楽しめた映画でした。最高でした。
もう少し詳しい感想を書いていきます。
『インクレディブル・ファミリー』のもっと踏み込んだ感想
■絶妙な悪趣味加減が最高。このバランスが好き!
ブラッド・バード監督といえば、ちょっと癖のあるストーリーが特徴的でして、よくよく観ると毒の混じったストーリーを繰り出してくる監督だという認識を私は持っております。そして、本作もまさにそんな毒のある一本。
ジャック・ジャックをキーとしたストレートに楽しい娯楽作…の顔をしつつ、さらっと悪役であるスクリーンスレイヴァーから痛烈な大衆批判をブチかますパートが用意されています。しかも、与えられるものを考えなしに受動的に受け取っている人には聞き流せるぐらいの感じで挟んであるのが・・・いやらしい!ブラッド・バード監督の悪意を感じます。
またそんなテーマに対して、明確なヒーローサイドからのアンサーは言葉にされないという落としどころもまた悪趣味。
この悪趣味加減が最高。
私はこの按配がわざとだと思うだけに大好きです。
ちなみにこれが今回の敵役。
メディア掌握型ヴィランのスクリーンスレイヴァーさん。
キャラクターからして悪意を感じます。
■家族観の落としどころも説教臭くない!
これだけ家族推しの映画でありながら、“家族はこうあるべき”と口うるさい感じじゃないのもまた気持ち良いです。
父だからとか、母だからとか、親だから──とかその在り方にキャラクターたちが悩むシーンはもちろんあるのですが、あくまでもパーソナルな解決方法を迎えさせるだけで、あくまでも“思いやり”であったり“助けを借りる”といった家族ベースではない答えを示してくれるバランスが心地よかったです。
なんならクライマックスに関しては家族に対してめっちゃ扱いが乱暴だったりするシーンもあるんだけど、その不完全な感じがまた良いですよね。その方が素敵だし、自然な気がしました。
ジャック・ジャックに関しては言葉通り、家族の秘密兵器となるシーンがあって笑った。ほんと、おいしい役どころです。
■アクションもしっかり見応えあり!
またアクションシーンもしっかり魅せてくれるのが最高。
予告編や特報で出てる情報がめっちゃ少なくて心配だったけど杞憂でしたね。
ジャックジャックの活躍は隠し玉がポコポコ用意されていたり、イラスティガールのバイクアクションなんて思わぬ想像を越えたテクニックを見せてくれるから感激でした。
見せるものがないのではなく、隠してくれていた予告編だったのですね。
いやぁ楽しいものを見させていただきました。
このバイクシーンで見せるのもただのバイクアクションじゃないのですよ。
素敵すぎる。
まとめ
というわけですごく良かったです。
また、エンドロールも音楽・ビジュアル・演出に至るまで今年の上位に来る出来栄えでして、徹頭徹尾楽しさで溢れる映画でした。
いやぁ……参りました。
さすがブラッド・バード監督です。
急遽繰り上げ上映となった作品とは思えない大傑作でした。
大ヒットも納得のマチガイナイ当たり映画ですので、まだ観ていない方はぜひチェックしてくださいませ。
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