【映画レビュー】DCじゃない!がんばれスーパーペット『スタードッグ&ターボキャット』の感想
プライムビデオの見放題枠にあったから「なんぞこれ」と思って見た映画。
『スタードッグ&ターボキャット』のざっくりとした感想
『スタードッグ&ターボキャット』を観ました。
遊園地などのアトラクションアニメーションなどを制作していたレッドスター3D社が初めて長編アニメーションに挑んだ一作。
ロケットに乗って打ち上げられた宇宙飛行犬バディが、実験の結果、50年後の未来に行き着き、動物の平和を守る猫のフィリックスと遭遇するバディムービーです。
日本ではディスクリリースはなく、配信オンリー作品となりました。
本作を観てきた感想をざっくり一言で言うと……
ビミョー。
こういう作品を見て「隠れた名作!」とか言いたいところだけど、実際そんなことはほとんどなく、配信のみとなってしまったのも納得の出来なんですよね。
内容にもっと内容に踏み込んだ感想を書いていきます。
『スタードッグ&ターボキャット』のもっと踏み込んだ感想
■一言で言えない変な世界観
この映画、そもそも致命的なのが話が複雑すぎるところだと思う。
公式のあらすじ見てよ。
長いわ、意味わかんないわ。
マジで一言では言いにくい話なんですよね。
主人公のバディは、宇宙飛行士であり、スーパーパワーを持っていたり、猫のフィリックスは、人間たちに嫌われる動物たちを守ろうとする組織に所属してたけど、はぐれ者だったり、なんならその組織に裏切り者がいたり……と、もう人に紹介しにくい事この上ない内容。
しかも、これだけ複雑でありながら、特に面白いあらすじでもないんですよね。ただ下手なだけ、というね。
『インサイド・ヘッド』は頭の中の感情を擬人化した話だよーとか、『すずめの戸締まり』は全国を戸締りする話だよーとか、意外と一言で紹介できるんだけど、この映画はそれができないのですよ。
結局、「DCヒーローのパロディ」って表現が、雑だけど一番伝わる映画なのは、良くないよなぁ。
■まんますぎるキャラクターデザインもどうよ
で、そのDCヒーローデザインも、まんますぎるのにも驚き。
スーパーマンとバッドマンすぎるんだよなぁ……なんてことは言いつつも、言うてそんなパロディはいくらでもあるので、そんなに文句言わないです。
それよりもむしろ、主人公のバディの顔が『カールじいさんの空飛ぶ犬』のダグすぎるところの方が気になるところ。
絶対元ネタはここでしょ。
これは他の3DCGアニメでも良くある話なんだけど、可愛い顔で媚びる動物のギャグも、『シュレック』のプスで擦られまくってるネタだし、痺れる武器を食らった時のリアクションも『怪盗グルー』シリーズで見たやつ。
その他、見たことあるようなギャグだらけで、ただでさえパロディ映画なのに、ギャグまでパロりだしたら目新しさがなさすぎでしょ。
まとめ
というわけで、イマイチ見所という見所もない映画でして、かと言って破綻しているかといえばそこまで酷い映画でもない、ほんとビミョーな作品でした。良くも悪くも「ヒットしている作品に倣っている映画」という事でしょうか。
『DC がんばれ!スーパーペット』より公開が後だったら、タイトルも“スーパペット”っぽいタイトルになっていたのかなぁ……。
言うて、『DC がんばれ!スーパーペット』も日本では大してヒットしてませんが。
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