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【イベント情報】さようなら興行『テアトル梅田を彩った映画たち』でヒットアニメーション映画たちの上映を実施!
関西ローカルな話ではあるのですが、大阪でも著名な映画館の一つテアトル梅田さんが9月30日をもって、閉館を発表しました。1990年4月のオープンからなので、30年以上の歴史を持つ映画館ということで、お世話になった人も多いのではないでしょうか。
かくいう私は、大阪へ来たのがここ数年でしたし、それほどよく通っていた映画館ではなかったのですが、『Away』『新しい街ヴィル・ヌーヴ』『ウルフウォーカー』『FUNAN』『シチリアを征服したクマ王国の物語』などなど近年の海外アニメーションたちを抑えてくれた貴重な映画館として、足を運ばせていただいておりました。
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「知る人ぞ知る」な感じの『新しい街ヴィル・ヌーヴ』の展示に力が入っていたのとか衝撃でしたよ。朝一1回しか上映してないのがリアルでしたけど、それでもアニメーションファンとしては嬉しかったです。
そんなテアトル梅田さんでは、9月16日(金)~9月30日(金)にかけて「テアトル梅田を彩った映画たち」と題して過去に興行を行なった映画たちのリバイバル上映を実施することが発表されました。
【速報】さよなら興行 開催のお知らせ
— テアトル梅田 (@theatreumeda) August 31, 2022
『#テアトル梅田を彩った映画たち』
この度、皆様の思い出の中にある過去の上映作品のいくつかを、さよなら興行としてリバイバル上映いたします。現在、上映が決定している作品を劇場HPのトピックスで紹介しています。https://t.co/CofDH6y8ru#この世界の片隅に pic.twitter.com/DwONxxiwQ4
以前、テアトル梅田の宣伝担当である瀧川佳典さんが登壇するイベント「夜の宣伝会議」に参加した際に、テアトル梅田の歴史を振り返るという回がありまして、“ミニシアター”を牽引した作品の話をしていましたが、それらのテアトル梅田さんでも動員数が多かった作品から選出されている印象を受けました。
“アニメーション映画”も動員数の多かったジャンルの一つで、今でこそ大人向けのコアなアニメーションであったり、オタク向けの作品はシネコン御用達になっていますが、かつてはミニシアターを主戦場としていた時期がありました。
今回はそんな時代があったことを振り返るようなアニメーション映画がラインナップに含まれています。
というわけで、アニメーション映画に限定して今回どんな作品が上映されるのか年代順にざっと抑えていきます。
パプリカ
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パプリカ
製作年:2006年 / 製作国:日本
90分 / マッドハウス製作
監督:今敏
筒井康隆による同名SF小説を、『千年女優』や『東京ゴッドファーザーズ』などで知られる今敏監督がアニメーション映画化した作品。残念ながら今敏監督は、長編作品としては今作を最後に亡くなられているということでも意味の大きな作品です。
秒速5センチメートル
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秒速5センチメートル
製作年:2007年 / 製作国:日本
コミックス・ウェーブ・フィルム製作 / 63分
監督:新海誠
今や言わずと知れた監督となった新海誠監督が、『君の名は。』の登場以前は、“この作品”の監督して語られることも多かった連作アニメーション。中学生、高校生、そして社会人という3つの時代で描かれる男女の時間と距離の変化を描いた恋愛アニメーションです。
劇場版「空の境界」第一章 俯瞰風景
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劇場版「空の境界」第一章 俯瞰風景
製作年:2007年 / 製作国:日本
ufotable製作 / 48分
監督:あおきえい
こちらも今や『鬼滅の刃』の製作会社として語られることも多いufotableが、それ以前の代表作として名前があがることの多い作品。TYPE-MOONで知られる奈須きのこ先生の同名小説を原作に、万物の死を見ることのできる能力「直視の魔眼」を持つ少女・両儀式の戦いを描いた人気アニメ劇場版「空の境界」7部作(!)の記念すべき第1章です。
実は3D上映もしていたことのある作品ですが、今回は通常版です。
劇場版「空の境界」第七章 殺人考察(後)
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劇場版「空の境界」第七章 殺人考察(後)
製作年:2009年 / 製作国:日本
ufotable製作
監督:瀧沢進介
こちらは、上記の劇場版「空の境界」7部作の最終章。
自らを人殺しと称した両儀式と、信じ続けると誓った黒桐幹也でしたが、式は突然と姿を消し、それに合わせるように連続猟奇殺人事件が発生したことから、幹也は式の無実を証明するため捜査を始めるという内容。
今回の上映で7部作の頭とお尻が楽しめるわけです。
この世界の片隅に
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この世界の片隅に
製作年:2016年 / 製作国:日本
126分 / MAPPA製作
監督:片渕須直
第2次世界大戦下の広島を舞台に、大切なものを失いながらも前向きに生きようとするすずやその周囲の人物を描いた、こうの史代先生の同名コミックを『マイマイ新子と千年の魔法』の片渕須直監督がアニメーション映画化。
『君の名は。』や『シン・ゴジラ』と同じく2016年に公開され大ヒットとなり、日本アカデミー賞の最優秀アニメーション作品賞を獲得しています。
この世界の(さらにいくつもの)片隅に
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この世界の(さらにいくつもの)片隅に
製作年:2019年 / 製作国:日本
168分 / MAPPA製作
監督:片渕須直
2016年にヒットとなった『この世界の片隅に』に新たなシーンを追加した長尺版……と言ってしまえば簡単ですが、実は以前のシリーズでは割愛されていた遊郭のリンさん関連のエピソードを加えたことで、より原作に近い味わいで、かつ前作とはまた違った見え方のする一本。私は原作を先に読んでいたこともあって、どちらかといえば実は“さらにいくつもの”派。
ちなみに9/17(土)の上映に合わせて、片渕須直監督の登壇イベントが実施されるそう。チケットのオンライン販売は9月15日(木)の0時だ!
以上、6作品が今回のさよなら興行のラインナップのアニメーション枠となっております。
ちなみに実写作品は以下の作品が上映されます。
ナイト・オン・ザ・プラネット(1991)
ムトゥ踊るマハラジャ4K&5.1chデジタルリマスター版(1995)
トレインスポッティング(1996)
アメリ(2001)
ピンポン(2002)
コーヒー&シガレッツ(2005)
白いリボン(2009)
南極料理人(2009)
ぼくのエリ、200歳の少女(2010)
セトウツミ(2016)
オーバーフェンス(2016)
夜空はいつでも最高密度の青色だ(2017)
日日是好日(2018)
愛がなんだ(2019)
花束みたいな恋をした(2021)
スケジュールは今後、発表されるそうなので、テアトル梅田さんの公式サイトなどをチェックしてくださいませ。
いずれもヒット作ということで、実際にテアトル梅田さんでこれらの作品を観たという人も多いのではないでしょうか。興行のラストの思い出に、もう一度、テアトル梅田さんでこれらの名作を観てみてはいかがでしょうか。
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