![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63036659/rectangle_large_type_2_e14b40a6a2e853f8be7043fa3472dc5b.png?width=1200)
【映画レビュー】『アイス・エイジ5 止めろ!惑星大衝突』の感想。ドタバタっぷりでは2016年ベスト!?大傑作のシリーズ最大スケール作
※この記事は過去にアメーバブログで投稿した記事の再編集版として無料公開としております。
https://ameblo.jp/nejimakikoibumi/entry-12210867819.html
2016年時点では日本ではオワコン状態だったのですが、海外ではまだ全然生きていたブランド『アイスエイジ』の最新作を中国の映画館で観てきました。
『アイス・エイジ5 止めろ!惑星大衝突』のざっくりとした感想
『アイス・エイジ5 止めろ!惑星大衝突』を観てきました。
原題は「Ice Age: Collision Course」。
中題は「冰川时代5:星际碰撞」です。
アイス・エイジ5 止めろ!惑星大衝突(原題:Ice Age: Collision Course)
制作年:2016年 / 制作国:アメリカ
監督:マイケル・サーマイヤー
中国では2014年末になぜか『アイスエイジ2』が公開されていると、かつてのブログで紹介しましたが、「3」「4」はすっとばして「アイスエイジ5」が中国劇場公開されるという、珍事。
......とはいうものの、普通に動画サイトや海賊版などで(どこまでが合法、非合法なのか分かりませんが)各ナンバリングタイトルが流通している状況だったので、現地の人には大した問題ではないのかもしれません。
恥ずかしながらワタクシ、この当時『アイス・エイジ』シリーズは「1」をぼんやり見た記憶がある程度でそれ以降は見たことがなく、「アイス・エイジ」弱者の状態でいきなり「5」を見て参りました。
そんな状態で見てきた感想をざっくり一言で言わせて貰えば
最高
かなり楽しめた一作でした!
「そこそこ良い」ぐらいをイメージしてただけに嬉しい方向に裏切られました。すっかり『アイス・エイジ』にはまって、シリーズを一気にさかのぼってチェックし始めたぐらいです。
もう少し詳しい感想を書いていきます。
オールスター状態で見せるドタバタコメディ
『アイス・エイジ』といえば「1」からのマンモスのマニー、サーベルタイガーのディエゴ、オオナマケモノのシドの3キャラクターのイメージでしたが、以降のシリーズを経て、より魅力的なキャラクターが脇を固めていることを今回初めて知りました。すっごく賑やかな状態になってるブランドだったのですね。
「2」からはマニーの嫁さんエリー、ふざけっぱなしのフクロネズミのエディとクラッシュ、「3」からはテンションがやたら高いものの頼れるイタチのバック、「4」からはシドを越えるクレイジーババアのグラニー(ガチでシドのおばあさん)などすっかり大所帯となっておりました。
で、この大所帯の前に隕石の襲来という危機が訪れて、大冒険をするハメになるのですが、これがものすっごく見ていて楽しい。
一人だけ頭おかしいんじゃなくて、二匹も三匹も頭イッちゃってるやつらが混ざっているせいで、なんかとんでもない状態になっています。頭からケツまで騒がしいパーティー状態。だけど、そこがたまらない。この「5」から初登場のキャラクターも参戦しスケールだけでなく賑やかさもシリーズ最大となる楽しい一作でした。
『ペット』や『ファインディングドリー』など、ドタバタ冒険コメディとしてカテゴライズできそうな映画が2016年も何作かありましたが、結構負けてないというか、ドタバタっぷりでは2016年No.1 かもしれません。
ドラマもギャグも抜け目がない物語の作りもベスト
部分部分だけでなく通しとして見たストーリーもよくできてる!
シリーズによってはただの添え物でしかなかったり、きっかけ程度の役割しかなかった、本シリーズのマスコットキャラクター「スクラット」。今作での活躍っぷりはかなり良い!
作品的にオーバーテクノロジーだと思っていた宇宙服描写も思わぬ“飛び道具展開”で映画にぶち込んでました。
本作のスクラットは、物語の根本的なきっかけはもちろん、マニーたちとは交わることないながら、絶えず物語と平行して関わり続けます。特別な役割をもったキャラクターとして、非常に生きてるし、過去シリーズにはなかったギャグも繰り広げられかなり面白い!スクラットファンの皆様、今作のスクラット、かなり“オイシイ”です!
また、やたらテンションの高いメンバーのおかげで、めちゃくちゃになりそうな物語ながら、マニーと娘のピーチェス、そしてピーチェスの恋仲アダムとの『娘がよその男に持ってかれてしてしまう親』話をしっかり成立させているのだから見事(しかも隕石が衝突しかけているというトンデモシチュエーションの中で)。話の中身自体はよくあるものなんだけど、私がこういうエピソードに弱いこともあって、最後には涙腺をやられました。本編中散々ゲラゲラ笑わせられたのにラストでホロリとさせるこの感じ・・・・・・良い。すっごく良い。私の大好物です。
個人的な主題歌賞候補!抜群のエンドロール
鑑賞後の余韻としてこれまたエンドロールも最高!
映画の余韻をそのまま引っ張って、突入するJessieJの「MySuperstar」が映画の馬鹿騒ぎっぷりをそのままに盛り上げてくれて最高にGood!
紀元前が舞台の作品らしい文様のようなイラスト(過去作でも同演出有り)と未来感のあるメカニカルなデザインで見せるビジュアルも、この映画のテーマに見事にマッチ!最後まで楽しい気持ちにさせてくれるエンドロールでした。2016年は大傑作映画が多いですが、エンドロールの傑作もかなり多いですね。
そんなわけで『アイス・エイジ5』、シリーズファンに取り込まれるほどかなり楽しかったです!ブルースカイスタジオの大黒柱ブランドなのも納得の同社でもぶっちぎりのセンスに感動いたしました。
しかし、悲しいことに日本での劇場公開は実施されずディスクスルーへ。
なかなかの不遇な扱いとなってしまいました。
2021年10月27日からはDisney+で配信予定となっているので、まだ観ていない人はぜひチェックしてみてください。
============
noteのマガジンもほぼ毎日更新を実施中。
更新情報が届くので、ぜひフォローよろしくお願いします。
購読マガジンもやってます。購読してくれた嬉しいです。
過去のアーカイブも月間ベースでご購入いただけます。
買い切りの方で買ってくれても嬉しいです。
お仕事も絶賛募集中ですので、お気軽にご連絡くださいませ。
nejimura@gmail.com
ここから先は
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/14760961/profile_5ca1b8a20d933c7640591f029d9b25aa.jpg?fit=bounds&format=jpeg&quality=85&width=330)
読むと “アニメ映画” 知識が結構増えるラブレター
アニメ映画に関する最新情報、イベントレポート、古今東西のアニメ映画作品レコメンド、海外アニメ映画事情、Tipsなどなど…アニメ映画に関する…
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?