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【映画レビュー】日本上陸おめでとう!『カンフー・パンダ4伝説のマスター降臨』の感想

残念ながらビデオスルーとなってしまいましたが、日本上陸に感謝です。

『カンフー・パンダ4伝説のマスター降臨』のざっくりとした感想

『カンフー・パンダ4伝説のマスター降臨』を観ました。

カンフー・パンダ4 伝説のマスター降臨
(原題:Kung Fu Panda 4)
制作年:2024年 / 制作国:アメリカ
ドリームワークスアニメーション制作/94分
監督:マイク・ミッチェル

ドリームワークスアニメーションの人気シリーズ『カンフー・パンダ』シリーズの久しぶりの劇場版新作第4弾。
龍の戦士となりウーグウェイの杖を受け継いだポーが、後継者問題や魔術を駆使するカメレオンと対峙します。
監督には『シュレックフォーエバー』(2010)、『トロールズ』(2016)、『レゴ(R) ムービー2』(2019)のマイク・ミッチェル氏が監督を務めます。

本作を観た感想をざっくり一言で言うと……

シリーズ最高峰なんて強い言葉は使えないけど、マチガイナイ素敵な新作。

という感じでさすがドリームワークスアニメーションといった感じの手堅い映画でした。

ネタバレを含むもっと詳しい踏み込んだ感想を書いていきます。


『カンフー・パンダ4伝説のマスター降臨』のもっと踏み込んだ感想


■力を“抜いた”美学あり!重くなりすぎないポーらしい一本!

久しぶりの長編映画!
ということで「自分とは何者か」を徹底して描いてきた本シリーズが新たに迎えるのは“後継者”問題。リタイアを迫られるという『カーズクロスロード』なテーマのお話……

かと思いきや、だよ。

『カンフーパンダ』はやっぱり一味違う。

なんだかんだで当人はリタイアする気もあんまりなければ、先生らしくかっっこいい格言も言えない。結局はリタイアも気長にやっていけば良いよね、ぐらいの“緩い”着地をしていくんですよ。

これにはちょっとびっくりです。

後継話と聞いて、新キャラ・ジェンがなんだかんだで選ばれる話だろう、ってのは全然予想できるわけですが、ジェンが特筆して才能があるみたいな描き方でもなければ、後継者であるべき必然性とかも特にない
そんな着地の味が独特です。

白黒ハッキリとしたポーとの対比の“グレー”なジェンを活かしきれているかは、ちょっと惜しい気もするのだけど、この力の抜けた感じも『カンフーパンダ』らしさ。

先生も生徒も気長に成長していこうという軽さが心地良かったです。

重くならないぐらいのテンションが『カンフーパンダ』らしい。


■アクションもしっかり手堅い!

一方のシリーズの肝であるアクション部分もしっかり魅せてくれるのがさすが。

ジェンとの出会いの場面の宝物庫や崖っぷちに建てられた酒場を舞台にした乱闘シーンといったステージ選びの面白さもあれば……今回のヴィランのカメレオンを用いた歴代ヴィランに変身したり、ポーとの同キャラ対戦などはこれまでにないアイディアでしっかり新鮮。

カメレオンさんは想像以上に本体が小柄でびっくりながら、しっかりボスらしい「こいつ強すぎるだろ」の瞬間があって良いです。

正直、予算が削減されていてアクションシーンのリッチな演出みたいな部分は弱くはあるかもしれないですが、それでも“手を抜いている”とは思えない、しっかり工夫に富んだ仕上がりになっていると思いますよ。

ヴィランのアイディアや見せ方など決してリッチではないけれど工夫に富んでいる。


まとめ

●緩いテンションのストーリーが心地よい。
●しっかり魅せてくれるアクションシーンは健在。
●リッチではないけど工夫に富んでいる。

というわけで十分に満足な新作でしたよ。

他、新キャラ勢も最高でしてペリカンとかセンザンコウとか新作らしい新しい動物の活躍も嬉しかったです。チョイ役でたまに面白すぎるやつ投げてくるのなんなんでしょう。

さすがドリームワークスアニメーションといった感じで、ホント手堅いアニメーション制作会社ですよ。もっとディズニーみたいにブランドを確立して、欠かさず劇場上映を果たせるようになってほしいよ。


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