『羅小黒戦記ぼくが選ぶ未来』が中国でそこまで目立てなかったワケ
こんにちは。
アニメ映画ライターのネジムラ89です。
昨年の11月から上映をスタートしている『羅小黒戦記ぼくが選ぶ未来』の上映館も少なくなってきました。が、実はまだ1月以降に上映をスタートする映画館もあるようで、見逃していたという人も、意外と近いところではこれからかもしれないので、公式サイトの上映館をチェックしてみることをお勧めします。
そんなタイミングでですが『羅小黒戦記ぼくが選ぶ未来』について、先日語る場に混ぜてもらいました。なんと大阪・アニメバーのC-PartさんのWEBラジオ“シパラジ”のゲストとして、参加させていただいたのですよ。
今聞くとガッツリ緊張していますが、寛大な気持ちで聞いていただけましたら幸いです。何卒。
中国での『羅小黒戦記』人気やいかに?
番組内でも、2019年の日本での最初の『羅小黒戦記ぼくが選ぶ未来』の人気を作るきっかけとなった字幕上映時の話をあげましたが、やはりもともとは中国のファンの動きが、注目を浴びるきっかけを作った理由の一つです。
実際のところ『羅小黒戦記ぼくが選ぶ未来』の中国での人気ってどれくらいなもんなんでしょうか。
中国における『羅小黒戦記』の興行収入は?
『羅小黒戦記ぼくが選ぶ未来』の原題は『罗小黑战记』。
中国では2019年9月12日に上映をスタートしました。
余談ですが、日本での上映開始が9月20日だったので、中国の上映スタートから間髪入れずに上映を果たしたのも、多くの人が集まった理由かもしれません。
そんな『罗小黑战记』の中国での興行結果は3.1億元。
日本円にして50億円ぐらいの結果です。
この数字は中国においても大ヒットの数字。
1億元突破で十分なヒットの数字なのですが、それを大きく上回る3億元に達したのは快挙です。中国で唯一毎年公開の日本映画となっているドラえもんシリーズですら、平均的1億元程度の興行なので、どれだけ大きな結果を残しているかがわかるのではないでしょうか。
ただ、これだけの結果を残していても、運の悪いことに、2019年の話題は別の映画に奪われてしまいます......。
『哪吒之魔童降世』という歴史的大ヒット映画とのバッティング
2019年7月26日に、『罗小黑战记』より先行して上映された中国アニメ映画が存在します。
それが『哪吒之魔童降世』。
『羅小黒戦記ぼくが選ぶ未来』でも登場したナタを主人公に据えた、3DCGアニメ映画です。
本作の興行結果がとてつもなく、なんと50億元にも及びます。
この数字、3億元に比べると次元が違いすぎますが、何を隠そうこの数字は中国のオールタイム歴代興行収入ランキングベスト2位の歴史的数字(1位は『戦狼2』の56億元)。
本来10億元を越えることができれば、年間ベスト10には入れるものなのですが、『哪吒之魔童降世』は勢いが勢いを呼び、かつてない成績を残すことになりました。
そんな訳で、ちょうど2019年9月公開の『罗小黑战记』は十分高い成績を残したのにも関わらず、『哪吒之魔童降世』の歴史的大ヒットに話題を持ってかれてしまうという『羅小黒戦記ぼくが選ぶ未来』には不運なことになってしまいました。
この『羅小黒戦記ぼくが選ぶ未来』の中国での感じって、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が歴代日本一の興行成績を収めている横で、『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』が20億元というすごい大ヒットを記録しているのにどこか近いかもしれません。
大ヒットしているけど、もっと大ヒットしている映画が同時期に上映されてしまっていた。そんな中国での『羅小黒戦記ぼくが選ぶ未来』でした。
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