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【映画レビュー】なんか展開が変だ、けどロボリィちゃんが可愛い!『それいけ!アンパンマン ロボリィとぽかぽかプレゼント』の感想
2023年のアンパンマン映画は何だか変な作品でした。
『それいけ!アンパンマン ロボリィとぽかぽかプレゼント』のざっくりとした感想
『それいけ!アンパンマン ロボリィとぽかぽかプレゼント』を映画館で見てきました。
![](https://assets.st-note.com/img/1688230223492-qRS6AxPCg9.jpg)
『それいけ!アンパンマン ロボリィとぽかぽかプレゼント』
制作年:2023年 / 制作国:日本
トムス・エンタテインメント制作 / 54分
監督:橋本敏一
アンパンマンの季節がやって来た!今年で34作目を迎える映画アンパンマンシリーズは、TVアニメ&映画化35周年(コロナで作品数と1年ズレが発生)、そして原作絵本から50周年というアニバーサリーイヤーです。
今作ではロボ彗星出身のロボリィをゲストに迎えた物語が描かれ、ゲストキャラのロボリィ役には桐谷美玲さん、そしてトレンディエンジェルのお二人がゲスト声優として参加しています。
本作を観てきた感想をざっくり一言で言うと……
変で新鮮
飛び抜けた良さみたいなものはないけど、ちょっと、最近のアンパンマン映画にはない面白さがあって良かったです。
ネタバレを含む、もっと踏み込んだ感想を書いていきます。
『それいけ!アンパンマン ロボリィとぽかぽかプレゼント』のもっと踏み込んだ感想
■話が変?脈絡ないアンパンマンの赤ちゃん化
今回のアンパンマン、いつになく話に脈絡がなさすぎてびっくり。
▼ ミルクを生成するロボリィさん。
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今回のゲストキャラクターであるロボリィちゃんは万物を体内で生成できたりと高性能なのですが、彼女が唯一作れない“大切なもの”の正体を探すというストーリー。
……なのですがその“大切なもの”を見出させる方法が、ばいきんまんが偶然見つけた赤ちゃん化するスプレーを使って、アンパンマンたちを赤ちゃんにさせて、偶然無人島に一緒に飛ばされたロボリィが赤ちゃんアンパンマンたちを世話することで学んでいくという力技すぎる展開。
▼ 3パンの赤ちゃんと添い寝するロボリィさん
![](https://assets.st-note.com/img/1689003666287-J5YBvfsVNA.jpg?width=1200)
実はアンパンマンたちが赤ちゃんになってしまう“あかちゃんスプレー”はTVシリーズなどでも複数回登場しているアイテムではあるのですが、知る人ぞ知る発明(ドクターヒヤリ作)すぎて、作中で唐突に強すぎるアイテムが登場するご都合主義ぶりが普通に変でした。
冒頭からあかちゃんスプレーを絡めた展開を用意していくとか、偶然無人島に飛ばすといった無茶ぶりを重ねないだとか、もっと上手く出来なかったのですかね。
強引すぎる話運びがひたすらに変でした。
■ロボリィのキャラクター勝ち!
そんなビミョーなストーリーでありながら、私がそこまでこの映画を嫌いになれないのが、ゲストキャラのロボリィが良いキャラだからこそ。
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アンパンマン映画のゲストキャラといえば、どちらかといえばあまり強くはないキャラクターが多いのですが、今年は違う!
ロボリィはめちゃくちゃパワーも強ければ、飛行速度も速い、本当に万能キャラクター。あの世界では相当強いはずのアンパンマンに果敢に競争心をむき出しにする姿は新鮮でかつ見ていて楽しかったです。
私は小柄なのにめちゃくちゃパワーが強い“アラレちゃん”的アクションをするキャラクターが好きなので、思いっきりツボでした。
ロボリィ役の桐谷美玲さんもしっかり上手くて良かったです。
アンパンマン映画のゲスト声優を務める女優さんは、総じてハズレということがないのですごいなぁ。
ゲストキャラクターのロボリィのアラレちゃん味がツボ
■応援上映形式をもっと頑張った方がいいと思う......
そして毎回アンパンマン映画では苦言を呈している気がするのですが、応援上映要素に関しては相変わらず上手く機能していない様子。
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すっかりおなじみとなったオープニングの歌とダンスのコーナーが今年も用意されているのですが、正直全然盛り上がっていませんでした。一応コロナ禍ということもあってか一緒にダンスや歌をすることまでは促しているわけではないようですが、一応“手拍子”での参加を推しています。しかし例年通りその前提は機能していませんでした。
それどころか、ついつい喋ってしまう子供に静かにするように促す親の方も居まして、もっとリラックスして見てほしいと思っている私からすると、やっぱり客席が賑やかなしまじろう映画の方に魅力を感じてしまうのですよね。
アンパンマン映画はもっと参加性を高めてくれたら、もっと楽しく賑やかな体験になると思うので、「ただ見るだけの映画」からの脱却を目指してほしいな。
歌とダンスのコーナーは、“いつも通り”盛り上がってませんでした。
まとめ
●話は強引すぎて変。
●ゲストキャラクターのロボリィちゃんが変な話を打ち消すほど魅力的。
●歌とダンスのコーナーが機能していない。
というわけで、今年も当たりの年ではなかった感じですが、そこまでハズレ感がないここ最近の「可もなく不可もなく」のラインに並ぶアンパンマン映画でした。たまにはもっと尖ったものが見てみたいです。
ただ、思い出として印象深いのがキッズが多かった土日の回に行ったので、バイキンマンがしぶとかった時に「くそー」と悔しさの声が観客席から漏れてたのは良かったです。 やっぱりアンパンマン映画は休日に行くと楽しさが増しますね。
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