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【映画レビュー】『映画妖怪ウォッチ♪ ケータとオレっちの出会い編だニャン♪ワ、ワタクシも~♪♪』の感想。この映画の存在意義とは?
久しぶりの『妖怪ウォッチ』映画体験。
『映画妖怪ウォッチ♪ ケータとオレっちの出会い編だニャン♪ワ、ワタクシも~♪♪』のざっくりとした感想
『映画妖怪ウォッチ♪ ケータとオレっちの出会い編だニャン♪ワ、ワタクシも~♪♪』を観てきましたよ。タイトルが長い!
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映画妖怪ウォッチ♪ ケータとオレっちの出会い編だニャン♪ワ、ワタクシも~♪♪
制作年:2021年 / 制作国:日本
OLM制作 / 55分
監督:須藤典彦
2年ぶりに『妖怪ウォッチ』が劇場に帰ってきた!
TVアニメシリーズの初期の頃のエピソードをまとめ、おなじみのキャラクターであるケータとウィスパー、ジバニャンとの出会い、さらには最新シリーズのミニコーナー“4コマさん”や、映画オリジナルの新作パートも設けられる劇場公開作。イオンシネマ系列での限定上映となっていました。
本作を観てきた感想をざっくりひとことで言うと、
懐かしい以上もないし以下でもない。
と言った感じ。
ウィスパー・ジバニャンとの出会いを描くTVアニメ1話と、ジバニャンの過去を描いた25話をそのまま流すという意味では、総集編映画とも違う映画。地方の公民館で子供向けに流す映画みたいなプログラムとなっていて“珍作”という表現が正解に近いのかもしれません。
申し訳程度の新作映像もあるけど、熱心なファンであれば、といった感じでしたね。ちなみに熱心なファンはE列8番席推奨。
もう少し詳しい感想を書いていきます。
もはや長期アニメシリーズの『妖怪ウォッチ』
現在『妖怪ウォッチ』シリーズは『妖怪ウォッチ♪』という新シリーズを放送中ですが、アニメシリーズのスタートから数えるともう7年目になるんですよね。長いシリーズです。
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『妖怪ウォッチシャドウサイド』や『妖怪学園Y』など合間に派生作品も放送して来ましたが、『妖怪ウォッチ』自体は長期アニメシリーズの一つであることは間違いありません。アニメスタート当時を知らない子供も多く居るであろうことを思うと、本作のような“最初のエピソード”や“主要キャラクターの過去を描いたエピソード”は需要はあるのかなぁ…..とぼんやり思いました。
『妖怪ウォッチ』はTVアニメの放送後にヒットした作品
そもそもこの映画を観て思い出したのが、『妖怪ウォッチ』のTVアニメが始まった当時は、作品自体はそれほど人気がなかった点。
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『妖怪ウォッチ』が玩具の妖怪メダルを始め、社会現象レベルでの大ヒットとなったのはアニメが放送をスタートした2014年以降。それ以前にゲームや漫画も登場していたのですが、人気に火を点けたのは明らかにTVアニメでした。
世間の大ヒット後に『妖怪ウォッチ』を知ったという人も意外と多いであろうことを思うと、今回チョイスされた重要エピソードも観たことがない人も意外と多いのかもしれません。
意図は分かるが意義はあるか?
一方で、これらのエピソードの需要はあるのかもしれないと思いつつも、これを映画のプログラムとして設ける必要性が薄いようにも感じたのも正直なところ。
今回上映された1話は実はYouTubeで無料配信されているエピソード。
視聴できる敷居は全然低いのですよね。
もう一方の25話も配信サイトなどで結構簡単に視聴はできることを思うと、これだけアーカイブが充実している昨今であえて、それをメインディッシュとして上映することって時代錯誤じゃないかなぁ……って思ってしまった次第です。
元のアニメーションが下手な作りではない分、クオリティ的にスクリーンに耐えられないなんてことはありませんでしたが、一度観たことがある身には久しぶりにスクリーンの大画面で観られる以上の体験がないのはもったいないですよ。
先進的なことに挑戦するイメージの『妖怪ウォッチ』が、とりあえずやってみたぐらいの雑なプログラム……みたいな印象を持ってしまいますよやっぱり。公開決定の告知も急だったし、この企画の真意はぜひ知りたいですね。
(ネット上でも情報が少ない!)
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