全9作品!アヌシー国際アニメーション映画祭2021の長編コントルシャン部門ノミネート作品一覧!
今朝ぶり。
この記事は、以下の記事の続きとなっております。
というわけで、フランスで開催されるアニメーション映画のでっかい祭典『アヌシー国際アニメーション映画祭2020』の長編コントルシャン部門の作品を紹介していきます。
そもそもコントルシャン部門ってなんだよ、って人もいると思いますので簡単に説明しておくと、この部門は2019年より設立された、個性的な長編作品で、観客に課題を生み出してくれる挑戦的な作品が対象となる部門だそうです。
ここまでテンプレね。
今年も、通常の長編コンペに比べると、明らかに奇抜な作品が出揃っていまして、そんなラインナップをざざっと9作品紹介して参ります。
まずはアジア圏の作品から紹介。
Climbing
Climbing(클라이밍)
制作年:2020年 / 制作国:韓国
監督:キム・ヒェミ
世界大会で優勝するという目標を持ったプロクライマーのセヒョンが、後輩への嫉妬や望まぬ妊娠などに直面し、現実と幻想、過去と現在が混ざり合った世界へ飲み込まれていく作品となるそう。
富川国際アニメーション映画祭でも審査員賞を受賞していますね。
City of Lost Things
City of Lost Things(原題:廢棄之城)
制作年:2021年 / 制作国:台湾
監督:易智言
主人公の16歳の少年・小樹がゴミ達の世界へ迷い込み、そこで、人々をリサイクルステーションへ導こうとする下っ端ゴミのビニール袋と出会うという物語。
第57回金馬賞の長編アニメ賞受賞作であり、先日のITFS2021にも出品されていたのですが、うっかり見逃してしまいました。今回こそ観たいですね。
続いてヨーロッパ圏作品。
Absolute Denial
Absolute Denial
制作年:2021年 / 制作国:イギリス
監督:ライアン・ブラウンド
天才プログラマーが、心血注いでコンピューターを作り上げたものの、人工知能は想像以上の成長を見せて、彼を現実と虚構の境界線を揺らがす事態へと発展させていく物語。
Chicken of the Mound
Chicken of the Mound
制作年:2021年 / 制作国:ドイツ、中国
監督:Xi Chen
ロボットアーマーに身を包んだ主人公が危険な存在となり、文明衝突を引き起こす物語。ドイツと中国の共作なので、厳密には欧州とアジアのブレンド。なんなら監督......というかほとんどの制作部分を担っているXi chen監督は中国出身の方です。
続いて北米圏作品。
車窓に富士を見る
車窓に富士を見る(英題:Le Mont Fuji vu d'un train en marche)
制作年:2020年 / 制作国:カナダ
監督:ピエール・エベール
なんぞこれ!?といった感じのカナダのピエール・エーベル監督の訪日の記録と、日本の歴史・文化を実写映像とアニメーションを交えて描いたドキュメンタリー。
Archipel
Archipel(英題:Archipelago)
制作年:2021年 / 制作国:カナダ
監督:フェリックス・デュフォー=ラペリエール
ある女性のガイドとともに、現実とも夢とも受け取れる幾千もの島々の世界を巡るアニメーション映画。監督の出身地であるケベック州を巡るセミフィクション作品なのですが、ケベック州といえば......そう、昨年日本公開された『新しい街 ヴィル・ヌーヴ』のフェリックス監督の最新作でもあります。
Cryptozoo
Cryptozoo
制作年:2021年 / 制作国:アメリカ
監督:ダッシュ・ショウ
神秘的な動物達を保護し、展示するクリプトズー。これらの生物を展示すべきなのか、それとも秘められた存在のままが良いのかと悩む中、クリプトズーに展示するべくバクの捕獲が進むという物語。
トレーラーでは、首から上がなくて胸元に顔があるキャラクターが登場してますが、これってもしかして刑天さんなのか!?
そして最後に南米圏の作品。
Bob Cuspe - Nós Não Gostamos de Gente
Bob Cuspe - Nós Não Gostamos de Gente(英題:Bob Spit – We Do Not Like People)
制作年:2021年 / 制作国:ブラジル
監督:シーザー・カブラル
ブラジルの漫画家・アンジェリの作品『ANGELI THE KILLER』をベースにしたストップモーションアニメーション。
漫画家のアンジェリの心の中に住む、老いたパンクロッカーのボブ。そんなボブを殺してしまおうとする作者に対し、ボブが抗う物語です。
Meu Tio José
Meu Tio José(原題:My Uncle joe)
制作年:2021年 / 制作国:ブラジル
監督:ドゥッカ・リオス
1983年のサルバドール市で実際に起きた、元左翼政治団体のメンバーのホセさんの殺害事件を題材とした映画。ホセの甥であるアドニアスが学校で書く作文をベースに、家族の苦しみや学校内での葛藤などが語られる物語です。
以上、9作品!
今年も長編コンペティションよりも圧倒的に作品ごとの情報が見つかりにくく、カオスな部門だと思います。今後も続々と情報もアップデートされていくと思いますので、適宜更新して参ります。
今年も引き続きアヌシーの情報を追って参りますので、よろしくお願いします。
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去年のコントルシャン部門はこちら。曲者揃い。
この年の各種コンペの長編作品の受賞結果はこちら。
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