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【映画レビュー】TVシリーズ未見で挑む!『劇場総集編SSSS.GRIDMAN』の感想

今回からカバー画像で、星評価を表示し始めたので、どんな感じのレビューになるかを想像いただけたらと思います。

『劇場総集編SSSS.GRIDMAN』のざっくりとした感想

『劇場総集編SSSS.GRIDMAN』を観てきました。

劇場総集編SSSS.GRIDMAN
制作年:2022年 / 制作国:日本
TRIGGER制作 / 121分
総監督:雨宮哲 監督:金子祥之

https://eiga.com/movie/98568/

円谷プロダクションがかつて制作した特撮ヒーロー「電光超人グリッドマン」を原作に、2018年にTRIGGERが新たなアニメーションシリーズ「SSSS.GRIDMAN」を制作。今作はそれの総集編映画となっており、TVアニメ版で助監督を務めた金子祥之さんが今作では監督を務め、ストーリーを再構成した内容となるそうです。

3月には新作『グリッドマンユニバース』の上映も控えているので、その予習にもなる一本となっています。

私はTVアニメシリーズの存在こそ知っていれど、まだ本編を観たことなかったし、元の特撮シリーズも観ていないという、シリーズ初見状態。

そんな私が本作を観に行ってきた感想をざっくり言うと……

快作!

すっっっごく良い!

TVシリーズ未見の私には端折ってるんだろうな、という瞬間は多々あれど、整理されたまとめ方で映画一本級の十分な満足感がありました。

ざっくりではなく、もっと踏み込んだ、感想を書いていきます。


『劇場総集編SSSS.GRIDMAN』のもっと踏み込んだ感想


■かなりストレートな「総集編映画」?

ここ数年登場した総集編映画といえば、一本の映像化を意識した『ツルネ』や、雑誌連載内容も踏まえた『魔神英雄伝ワタル』など、やや変則的なまとめ方をした映画が多かった気がするのですが、今回の『劇場総集編SSSS.GRIDMAN』は意外とストレート。

Ⓒ円谷プロ Ⓒ2018 TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会

TVアニメシリーズを1話から最終話にかけてダイジェストで走りきるような作品となっていました。とはいえ、エピソードによっては割愛の量が多かったり、2時間でアニメシリーズを追うとしたら……という綺麗なまとめ方になっていて、見終えた後にはしっかりと「映画一本を観た」という満足感が得られる作品になっていました。

話数表示がエピソードごとに表示されるのもいい働きをしていて、冗長な印象を緩和してくれたのも正解でした。中だるみしかねないタイミングでエピソードを合算していたり、1話から最終話までをなぞる形ではあれど、工夫に富んだ良総集編映画でした。

(C)円谷プロ (C)2023 TRIGGER・雨宮哲/「劇場版グリッドマンユニバース」製作委員会

この映画を観た後にTVアニメシリーズも、改めて1話から追ってみましたが、見終えた後の後味なんかもしっかり近いものになっていたし、この総集編、『SSSS.GRIDMAN』を駆け足で観たい人にはオススメですよ。2倍速とかで観るぐらいなら、こっち観て!

ストレートに1話から順になぞるけど、見せ方がうまく満足度高し。


■キャラクターたちのビジュアルも性格もすっごく良き

特撮ヒーローはそんなに興味ないんだよなぁ、と観る前はそれほど乗り気ではなかったのですが、さすがTRIGGER…….観だしたらグイグイ見たくなるパワーを持っています。

なによりも『SSSS.GRIDMAN』で素敵だと思うのはキャラクター。

このキャラクターのビジュアルいいなぁとか、このキャラクターの性格と味付けすごく面白いなぁとか、ロボットアニメテイストとかでそれほど気持ちが燃え上がらない私も、そのビミョーな気持ちを凌駕するぐらい惹きつけられるキャラクター作りができていました。

(C)円谷プロ (C)2023 TRIGGER・雨宮哲/「劇場版グリッドマンユニバース」製作委員会

TVアニメ放送当時、本作のヒロインたちだけはTwitterのタイムラインに二次創作絵がよく流れてきてたので、名前は知らなくても存在だけは知っていたんですが、性格や役回りが想像とは全然違ってビックリ。

それでも二人ともすっかり愛着が湧いて、大好きになっています。

(C)円谷プロ (C)2023 TRIGGER・雨宮哲/「劇場版グリッドマンユニバース」製作委員会

とは言いつつ、一番気になったのは新世紀中学生の面々
彼らのシーンは多分総集編では割愛されてるんだろうな、と思ったら、やっぱり削られてるのは彼らのシーンでしたね。まぁしゃーない。

キャラクターが大好きすぎる


■やっぱり『グリッドマンユニバース』は“その”話をする……?

改めてTVアニメシリーズを観ると、新世紀中学生の出番の削りは想像できたのですが、アンチくん周りとかアカネちゃんとは遠いとこの細かいドラマが削られてるのが印象的でした。

(C)円谷プロ (C)2023 TRIGGER・雨宮哲/「劇場版グリッドマンユニバース」製作委員会

今回の総集編にするにあたってやっぱりアカネちゃんを救う物語を軸としていた部分が強く、締め方なども総集編でもちゃんと再現されてて後味は同様と言いつつ、違いはゼロではありませんでした。

意外とTVアニメから総集編で、焦点がブレさせられているなと思ったのが、裕太くんの六花に対する好意に対するお話

TVアニメシリーズではそこに対して特に決着がつくわけではないし(そもそも本編に登場していた裕太くんはグリッドマンだったわけだし)、焦点はアカネちゃんのドラマに合わせて正解なのですが……

今回の総集編のエピローグですよ、エピローグ

新規シーンで描かれた、六花を見つめる裕太の描写。
これは、裕太と六花のエピソードはしっかり『グリッドマンユニバース』でやりますよ!というメッセージではないでしょうか。

もうね、観ます。
絶対観まーす。

『グリッドマンユニバース』めっちゃ楽しみですね。


まとめ

●TVアニメシリーズを見やすく綺麗にまとめた良総集編
●キャラクター作りがすっごく上手い
●しっかり間も無く公開の新作映画が楽しみになる。

というわけで、すっかり「SSSS.GRIDMAN」にハマっちゃいました。
ちょー、面白い。
ちょー、好き。
ロボット物にそんなに惹かれない方の人間なのですが、楽しいです。

今は元ネタの特撮ヒーロー「電光超人グリッドマン」をちょっとずつ観進めながら、3月10日公開の劇場版総集編「SSSS.DYNAZENON」に向けてスタンバっています。

こっちも総集編映画を観てからTVアニメシリーズを履修していく予定です。


おまけ:カバー画像が星2.5のワケ

ちなみに絶賛しているのになんでカバー画像は星2.5なんだよ、ってツッコミが入るかもしれないですが、映画というよりもTVアニメとしてすっごい良かったって感じの評価でして、私が「総集編映画」というフォーマットは便利なだけの邪道なものと思ってるフシがあるだけなので悪しからず


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今度公開される『グリッドマンユニバース』の予習記事(↓)

『SSSS.DYNAZENON』の感想はこちら(↓)


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