【映画レビュー】『劇場版総集編マジカパーティ』の感想。総集編を語ってるけどTVアニメそのまま流してるだけだ!
『映画妖怪ウォッチ』に続いてイオンシネマ系列で上映していたちょっと不思議な映画の感想です。
『劇場版総集編マジカパーティ』のざっくりとした感想
『劇場版総集編マジカパーティ』を観てきましたよ。
カードゲームの「マジカパーティ」を題材としたアニメシリーズ……そのまま『マジカパーティ』が映画化。4月より放送されているTVアニメの総集編が劇場公開となりました。監督は本作のアニメシリーズや『妖怪ウォッチ』シリーズや『映画妖怪ウォッチシャドウサイド鬼王の復活』などを手掛けてきたウシロシンジ監督。入場者プレゼントでマジカパーティがもらえます!
本作を観てきた感想をざっくり一言で言うと…..
映画としては雑。
といった珍品。
TVアニメの総集編エピソード2つをそのまま流すだけで、あとは冒頭や合間に最新の主題歌を歌うスカイピースさんとザ・リーサルウェポンズさんの映像が観れるぐらいしか違いはありませんでした。
ざっくりではなく、もう少し詳しい感想を書いていきます。
これは果たして劇場版といって良いのか!?
本作の構成は以下の通り。
突然、上映予定に出現したのでびっくりしましたが、オリジナルのアニメーション製作もなく、主題歌を歌う面々のメッセージを新録した程度。これなら発表から公開までのスピード劇場上映も納得です。ただすでにアニメシリーズを追っている人には再放送レベルだし、しっかり何話分も編集して一本にしている総集編映画も存在する中で、この無編集ぶりは手を抜きすぎじゃないでしょうか。グッズの販売促進になるのかもよくわからないので、本当に不思議な企画ですよ。
毎話あらすじパートも存在するし、そのまま流しているせいで重複シーンも多め。60分の映像の中に、主人公がライバルキャラに負けるシーンは3回、主人公が相棒となるバルニャーと出会うシーンは2回流れると言う珍事が起きていました。総集編映画界の最底辺を観ているような気分だよ。
作ってる方も自覚あると思うのではっきり言うけど、これ“劇場版”とか“総集編”と言う意味のパッケージングでは最低の部類だと思います。
『マジカパーティ』自体は面白いことは知れた!
唯一の救いは、私のような作品自体を知らない人にとっては、『マジカパーティ』って作品をざっくり知れる
一方で、初めて体験した『マジカパーティ』と言う作品自体は、意外と面白かった!今回の劇場版で初めてこのシリーズに触れたのですが、近年の話題作を一緒に鍋に煮詰めたようなスタイルで興味深かったですよ。
『マジカパーティ』を知らない人にこの作品を説明するとすれば
ハリーポッターみたいなスタイルの子供達が、カードから妖怪ウォッチのようなモンスターを召喚して、戦わせる作品。
召喚シーンにはクラブのような音楽が流れたりと、キッズアニメの“今風”ってこれなんだ、と言う驚きもあって面白いですね。
主人公の相棒のバルニャンが百烈肉球的なエフェクトで『ONE PIECE』のルフィのギアサード的な『ギガントネコパンチ』を繰り出すところもまた衝撃。00年代以降のヒット作が入り混じって生まれた結晶のような作品ですよ、これ。
今のキッズがどんなアニメを見ているのか、と言うことを知れる貴重な体験ができたと思って、この映画を劇場版で観れたことをポジティブに受け取っておきます。もし、またやるなら、そのまま流すとかはやめてください。
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