【映画レビュー】TAAF2022長編コンペ『ケース』!イタリアの現状を描くSFファンタジー作品?
TAAF2022鑑賞作品のレビューやっていきますよ。
中編アニメーション『ケース』のざっくりとした感想
イタリアのアニメーション作品『ケース』を観てきましたよ。
戦争で国を追われるた少年がバイオレンと共に国を脱出。苦難がひしめく砂漠や海を、仲間たちとともに横断するという40分の中編作品です。
東京アニメアワードフェスティバルには中編部門がないということで長編に入れられた作品。ニューヨークインターナショナルフィルムアワードの最優秀賞アニメーション映画賞や、ニューヨークアニメーションフィルムアワードで最優秀監督賞を受賞していたりと、しっかりと受賞歴も持っています。
本作を観てきた感想をざっくり一言で言うと、
快作!
映像は決して見応えに足るかと言えば悩ましい。砂嵐や荒波シーンとか特に、YouTubeの画質設定下げられているのか?って気持ちになる瞬間があ莉ました。
一方で、明快さと世界観がこの映画の魅力。
ルックのチープさが変に目立たず、お金はそこまでかかってないのだろうけど、それが悪目立ちしない様なデザインになっていて、魅力的に感じられる世界を構築できています。
一次選考を務めたコルピさんが、制作国であるイタリアの現状を話してくれたおかげで深みが増す作品でもありました。作品で描かれるように、多くの難民がブローカーにお金を払って、就労ビザも取れないのに命からがら逃れてくるそう。もはやファンタジーに見せかけたノンフィクションですねこりゃ。
その辺りも含め、以下に詳しい感想を書いていきます。
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『ケース』が生まれるに至るまでの流れ
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