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【映画レビュー】可愛さが振り切る秀作短編!『こまねこのかいがいりょこう』の感想

ちょーかわいい。

『こまねこのかいがいりょこう』のざっくりとした感想

『こまねこのかいがいりょこう』を観てきました。

こまねこのかいがいりょこう
制作年:2024年 / 制作国:日本
ドワーフスタジオ
監督:合田経郎

https://eiga.com/movie/102228/

『リラックマとカオルさん』などでも知られるドワーフスタジオ製作のコマ撮りアニメーションシリーズ“こまねこ”の新作が登場。『こまねこのかいがいりょこう』はあくまでも短編であり、これまでに制作された『はじめのいっぽ』『こまとラジボー』『ほんとうのともだち』といったエピソードと合わせての50分のプログラムとして上映されます。


本作を観てきた感想をざっくり一言で言うと……


可愛すぎて昇天する。


という感じで、とにかく“可愛い”が極まっていた映画でした。

もっと踏み込んだ感想を書いていきます。


『こまねこのかいがいりょこう』のもっと踏み込んだ感想


■短編個別レビュー!今回上映の4作品!

今作は短編4本をまとめた上映ということで、短編ごとの短評をどうぞ。

はじめのいっぽ』(2003)

すでに観たことがあった一本。
こまねこがコマ撮りアニメを制作するという短編。

これ、私がかつて“可愛すぎて泣いた”作品でして、健気さがたまらない作品となっています。人間、可愛すぎるあまり涙が出てくることがあるんですね。不思議です。

こちらはYoutubeで全編観れます。

『こまとラジボー』(2006)

(C)dwarf・こまねこフィルムパートナーズ (C)dwar

こまねこがラジボーと出会うお話。
新キャラが出てきたり、こまねこの家族が出てきたり、新たな創作イズムが交錯したり……こまねこ世界が広がるお話でした。

そして可愛い。

『ほんとうのともだち』(2006)

(C)dwarf・こまねこフィルムパートナーズ (C)dwar

さらに新キャラが登場したり、尺自体も長めになった中編作。

雪男の造形もリアクションも良いんだけど、その役回りも良い
こまねこシリーズの異常なぐらいの可愛さと優しさの振り切れ方に汚れた心が浄化されるなぁ。

『こまねこのかいがいりょこう』(2024)

(C)dwarf・こまねこフィルムパートナーズ (C)dwar

今回の新作エピソード
海外旅行へ行く話かと思いきや、海外旅行へ行くまでの話というのがビックリ。

人形を旅行に連れて行きたいけど、なくしちゃいけないから我慢しよう……という話を日本語台詞なしでよく伝えるなぁ、と感心しつつ、それに輪を掛けて「にゃー」という猫言語が可愛さを増幅させることを再発見しました。


■こまねこ四本を連続で観ての感想

(C)dwarf・こまねこフィルムパートナーズ (C)dwar

今回、立て続けにこまねこシリーズを観て、改めてびっくりするのはその完成度ですよ。

はじめのいっぽ』の頃に比べたら、劇中の要素や世界こそ広がっているのですが、ストップモーションアニメーション自体は完成していると言っても過言ではないぐらいで、20年も発表期間に差があるとは思えないぐらい最初からよくできているのですよね

ドワーフスタジオ自体は『リラックマとカオルさん』『ポケモンコンシェルジュ』、ゼスプリキウイのCMなどなどあれもこれもといろんなことをやっているので、そういったお仕事で“最新”が味わえるのでしょうが、こと『こまねこ』シリーズは大きく変わらず素朴さを大切にしている作品なのでしょう。

その素朴さが変わらぬ愛おしさを紡いでいる気がします。

これからもこまねこはドワーフスタジオの一つの軸として続いていくのかな。

高品質ぶりはスタートから。良い意味で変わらないシリーズ。


まとめ

●ずーっと高品質コマ撮りアニメーション。
●こまねこの一挙手一投足がいちいち可愛い。
●素朴ゆえに変化のあるシリーズとは言えないかも。

というわけで、とにかく可愛いが過ぎるシリーズで、ずっと眺めていたくなる優しいアニメーションシリーズでした。

最近プライベートが忙しなかったり、いろいろ慌ただしいので、この『こまねこ』が本当に癒しのひと時をもたらしてくれましたよ。
ありがとう。

異世界転生するなら『こまねこ』の世界が良いかもな……。


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▼本作の予習記事はこちら。


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