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読むアニアーカイブ【2022年11月】

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読むとアニメ映画知識が結構増えるラブレターの2022年11月分まとめ。購読を希望しない人向けの買い切り用です。
『読むと “アニメ映画” 知識が結構増えるラブレター』2022年11月分の買い切り用のアーカイブマ…
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#映画レビュー

【映画レビュー】アニメーションを盛り込んだ狂気の古典作集結『チャーリー・バワーズ発明中毒篇』の感想

古典作品のレビュー。 『チャーリー・バワーズ発明中毒篇』の感想大阪・シネヌーヴォさんで『チャーリー・バワーズ発明中毒篇』を観てきました。 本プログラムは、アメリカの映画監督チャーリー・バワーズ氏の作品から中編4作品を選出して上映するという試み。1920年代のサイレント時代末期に生まれたチャーリー監督の作品は、コミカルな内容ながら、随所にアニメーションの技法を盛り込んだ奇抜な内容となっています。 日本でもあまり知られていない監督で、私も今回の企画で初めてバワーズ監督のこと

【映画レビュー】可愛いキッズたちに過酷な漂流を強いる!『雨を告げる漂流団地』の感想

出遅れ映画レビューがめっちゃ溜まってますが、コツコツ消化していきます。 『雨を告げる漂流団地』のざっくりとした感想『雨を告げる漂流団地』をオンライン試写やネトフリで観ました。 『泣きたい私は猫をかぶる』のスタジオコロリド最新作にして、『ペンギンハイウェイ』の石田祐康監督最新作。小学6年生の少年少女が団地ごと海を漂流する事態に巻き込まれていきます。 今作は劇場公開と同時にNetflix配信も開始するという、興行形態を取っています。 本作を観た感想をざっくり一言で言うと……

【映画レビュー】こんな見た目で音楽映画!?意外と侮れない『カメの甲羅はあばら骨』の感想

どんな映画だよ、と思っていましたが、意外と楽しかった映画の話。 『カメの甲羅はあばら骨』のざっくりとした感想『カメの甲羅はあばら骨』を見てきました。 川崎悟司さんによる同名著書『カメの甲羅はあばら骨』をベースに、TOHOの幕間で上映されたショートアニメ『貝社員』を手がけたモリ・マサさんを監督に起用し、アニメーション映画化。どういう層に向けた映画なんだ!?と思いつつ、動物話は好きなので、気になっていました。 本作を観てきた感想をざっくり一言で言うと…… よくこの題材で見

【映画レビュー】我々は未だに12Kという映像をちゃんと体験できない...!『花の詩女ゴティックメード』の感想

公開10周年記念『花の詩女 ゴティックメード』リバイバル上映2012年に劇場公開を果たした映画『花の詩女 ゴティックメード』。 その公開から10周年を迎えたとして2022年11月1日(火)〜10日(木)にかけて、全国的にリバイバル上映が実施されました。 上映当時はちょうど日本にいなかったり、ひろしまアニメーションシーズンなどでの上映もタイミングを逃したりとなかなか鑑賞のタイミングが合わなかったのですが、今回一週間以上上映を実施してくれたおかげで、ついに鑑賞することができまし

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【映画レビュー】“物語”の力を実感させてくれる今年ベスト級の大傑作!『ブレッドウィナー』の感想

書くって言って放置だった新千歳空港国際アニメーション映画祭長編コンペ作品レビューシリーズ。 『ブレッドウィナー』のざっくりとした感想『ブレッドウィナー』を観ました。 上映当時は『生きのびるために』という原作タイトルでも展開されておりました。 今年の年初の映画賞シーズンの「リメンバー・ミー」無双に唯一真正面から戦った、カートゥーンサルーンのアニメーション映画。 監督はカートゥーンサルーンの「ソング・オブ・ザ・シーうみのうた」で脚本を務めたノラ・トゥーミーさん。 「生きの

【映画レビュー】超インドア人間の『映画ゆるキャン△』の感想

レビューし忘れ案件だったのですが、ちょうど今月からプライムビデオで配信が始まったので、今こそ書きますよ。 『映画ゆるキャン△』のざっくりとした感想上映当時、映画館で『ゆるキャン△』を観てきました。 2018年にTVアニメが放送され、2期や実写ドラマなども制作された、アウトドアを楽しむ女子高生の日々を描いた『ゆるキャン△』が初の劇場アニメ化。これまではキャラクターたちの学生時代を描いてきたのですが、今作では学校を卒業し、社会人となった面々の姿を新作として描きます。 監督は

【映画レビュー】埋もれるには惜しい!AIが題材の秀作『ぼくらのよあけ』の感想

さすがにもう上映館が限られていますが、意外と良かった映画の感想です。 『ぼくらのよあけ』のざっくりとした感想映画館で『ぼくらのよあけ』を観てきました。 『アリスと蔵六』の今井哲也先生が2011年に月刊アフタヌーンで連載していた同名漫画を原作に、今作が劇場版初監督となる黒川智之さん、そして『理系が恋に落ちたので証明してみた。』のゼロジースタジオがアニメーション制作を務めます。ゼロジーの劇場公開作品は今作が初。『ククリレイジュ』さえ公開していれば、これが2作目だったんですがね

【映画レビュー】そこに意味はあるのか?いや意味とは必要なのか?珍作『バーバー・ウェストチェスター』の感想

新千歳空港国際アニメーション映画祭の長編コンペにて審査員特別賞を受賞したアメリカの映画のレビューです。 『バーバー・ウェストチェスター』のざっくりとした感想『バーバー・ウェストチェスター』を観てきました。 オタワ国際アニメーション映画祭2022の長編コンペにもノミネートを果たした『バーバー・ウェストチェスター』がノミネートにして、ジャパンプレミア。新進気鋭の天文学者バーバー・ウェストチェスターが、NASAにインターンすることになり、人としてのあり方を学ばなければいけなくな

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