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氷河期世代が抱える現実と、終わらない戦い

氷河期世代の就職について、Xの投稿のリライトです。

「氷河期世代」について。10年前も20年前も似たような話題は度々再燃してきたように思います。結局は、問題の存在は以前から認識されていたのに十分な対策が取られないまま現在に至っているということなのだろうなと。

10年前に私が目にした具体的な例でも、氷河期世代の人が転職活動を始めるきっかけの一つが「自分より若い新卒者の方が高い給与を得ていると知ったこと」でした。厳しい就職環境を生き抜いてきた世代だからこそ、「仕事があるだけありがたい」という感覚を持っている人も多かったように思います。しかし、それは劣悪な待遇でも我慢しなければならないという話ではないはずです。

本来、「仕事の待遇が良くないこと」や「適正な報酬を求めること」は、贅沢な要求ではなく当然の権利です。しかし、氷河期世代のように年齢を重ねるにつれ、「贅沢だ」と捉えられてしまう風潮があるのも事実です。これでは、氷河期世代に対する社会の認識はいつまでたっても変わらず、救済策の実効性も疑わしいままです。

人口減少と人手不足の中で

現在、後期氷河期世代にあたる人たちまでが40代以上になりました。その一方で、社会全体では人口減少が進み、人手不足が深刻化しています。このような状況において、ここ数年、氷河期世代向けの救済策が打ち出されてきたのも確かです。しかし、その対応は本質的な解決になっていないと感じる場面も多々あります。

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北国の田舎町で独立して12年。企画業を営む傍ら、2児の父として育児と仕事のバランスを取りながら、毎日…

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